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陽炎の辻 〜 居眠り磐音江戸双紙 2話

小説のドラマ化、映画化ってのは、こと最近の日本の場合、アイドル主流とかむやみにお涙頂戴とか、思いっきり感情的な、安易な手法で無理やり感動を誘おうとする作りとかが多くて、結局は作り手の自己満足で終わっちゃってますとか、外観とタイトルだけが原作のものでした…みたいなのが多いんですが。

今回磐音のドラマ化にあたり、原作まんまを期待していたわけじゃないし、まんまやるのは無理だろうとわかっていたし、ドラマはドラマで楽しもうと思っていたわけですが。

2回目の放映を見て、「もう見ない」ということにしました。

磐音がいきなり赤衿の黒い着流しで登場して、「眠狂四郎ですか?」と思ったら、本当に製作者は「眠狂四郎みたいにしたかった」とコメントしていたことを知り、がっくり虚脱。
すでに作られているキャラの真似してどーすんですか!って所でイケてないにもほどがあるんですが、製作者がこの話をどれほどにちゃんと読んでいないか、わかるようなコメント。
他の作家のキャラ真似してる時点で、今回のドラマは同人誌な作りになってるってことですか?って思っちゃいました。
当然、磐音としてのキャラがきちんと作られていないのが、丸見えです。

それから、ここは個人的なダメポイントですが、最愛の品川さんのキャラ設定が武左衛門とミックスになっていて、別人設定になっていたところ。
ドラマ化にあたってキャラ変更は仕方ないとは思いますが、あの品川さんは、品川さん激ラブの私にはつらすぎました。

そして、最もだめだったとこ。
いわゆる奥女中のおこんさんが、いきなり大店の店頭で、難癖つけている客に銭叩きつけて怒鳴り散らしてるシーン。
奥で働く使用人の女性がああいうことするなんて、絶対ありえないのは当然として、仮にも客で来た人にあんなことするなんて、どこの時代にもありえないし、さらにはあれはただのヒステリーにしか見えませんでした。
製作側は、「深川育ちのおこんさんが、難癖つけてきたやくざものに、気風のよさを見せて啖呵きった」ということにしたかったと思いますが、あれは啖呵じゃないですし、あんなことする女中さんは見たことがありませんし、あんなことを使用人にさせる店もありません。

ちゃんと原作を読み込んで理解し、その上での改変ならいくらでもOKですが、「わかってないにもほどがある」のはごめんこうむりたい。
現代風にアレンジしたり、あるいはわかりやすくするために設定を無視して表現するってのは必要だし当然と思いますが、絶対に守らなければならない部分ってのもあります。

役者のみなさまは手堅い演技で、みなさんとても好感がもてるし、今後どういうふうにあの役を演じていくのか興味あるのですが。
磐音ファンとしては、これ以上小説のイメージに打撃を与えるのはいやなので、「もう見ない」ってことにしました。
残念なことでありますよ。

陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙 陽炎ノ辻―居眠り磐音 江戸双紙
佐伯 泰英 (2002/04)
双葉社


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