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アニメとGAMEとマンガな日々

頭脳戦 ~ブレッチリーサークル  



巷でものすごく高い評価がでていたBBCのドラマが、ネットフリックスにあったので見ました。
シーズン1は3話。
第二次大戦中、暗号解読と解析の諜報活動に従事していた女性たちが10年後、連続女性殺人事件をきっかけに再会して、その事件究明に全力を注ぐ物語です。

そう書くと、ただの推理ものに思えてしまうのですが、このドラマ、そうは問屋がおろさない。

四人の女性は頭脳明晰で、それぞれの得意分野があります。
かつて、暗号解読の諜報活動に従事していたことは、軍事機密。
よって、それは家族にも秘匿とされていて、彼女たちは全員、その時の仕事を、軍関係のオフィスで事務職していたということになっています。
そこまでの仕事をし、業績をあげていても、その時代の女性の地位はまだまだ低く、専業主婦、カフェの女給、図書館員、そして夫の暴力に耐える妻と、みな、その能力を活かすどころか、はるか遠いところで生きています。

交通省に勤務するエリートの夫とふたりの子供を持つスーザンは、連続女性殺人事件にあるパターンを見つけ、それを夫を通じて警察に直接伝えます。
けれど、彼女が指摘した場所では遺体は見つからず、彼女の言葉はそれ以上聞き入れてもらえなくなります。
スーザンは、事件解決にはかつての仲間を集めます。
けれど、それは夫にも秘密にしなければならず、さらには圧倒的な男尊女卑の男社会において、認められることもなく、意見を聞き入れてもらうこともない捜査となります。

彼女たちのやり方は、プロファイルとは違い、情報を全部ばらばらにしてピース化し、それを解析していくやり方です。
すさまじい記憶力、情報収集力、収集された情報からそこに隠された事実を再構築していく力などなど、とにかくすごい。
確かに、どんな人間も、同じことを繰り返すという状態の中には、必ずパターンがあります。
人は、成功すれば、そのパターンを必ず踏襲する。
彼女たちは、数件だったはずの殺人事件が、実は、過去すでに解決されたとみなされていた事件から続いているものだという事実をつきとめ、冤罪でつかまっている犯人とされた人たちの共通点も見つけます。
そして、犯人にいきつく。

犯人も、圧倒的な頭脳を持つ人間で、しかも、人の心を操るプロでした。
よってこの物語、頭脳と頭脳のバトルです。
派手なシーンはまったくないのに、ぞくぞくするほど面白いし、恐ろしいです。
追い詰めるのと同時に、彼女たちも追い詰められていくその過程がすごいです。

猟奇殺人っての、頭脳戦とあわせて、物語を作るのはとても難しいと思ってます。
日本の映画やドラマでこれやると、ほぼ100%、凡人が「えー、すごーい!あたまいいー!」って思う程度のレベルで納めちゃうので、殺人犯の異常性とか、頭脳明晰さとか、全然ふつーじゃん!みたいになっちゃう。
さらに、最終的には情に訴える形でおさめるので、シラけること、天空のごとし>私だけかもしれないが
その部分、このドラマも、名作と名高い「トゥルーディテクティブ」も、がっつりその異常性を描いているので、そこがすごいです。
猟奇殺人とか異常者とか、もう我々には全然理解できなくて当然だし、わかんなくていい。
わかんなくて当然。
でもそこには、彼らにしかわからない秩序やルールがあって、美があります。
そのあたり、きちんと描いてくれないと、物語全体がアホになる。
このドラマの犯人は、頭脳明晰な人なのですが、紙一重のその紙を破ってあっち側にいっちゃった人なので、そのあたりの異常性がかなりすごかったでした。
それをまざまざと見せてくることで、主人公たちの活躍が活きる。

シーズン2までネットフリックスに公開になっていますが、シーズン3も作られるとか、作られたとからしく。
いやぁもうなにこれ、すげー!!!ってなりました。

ありがとう、ネットフリックスシリーズです(笑)

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Posted on 2018/08/16 Thu. 21:33 [edit]

category: TV

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