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アニメとGAMEとマンガな日々

傑作だった ~ ペンタゴン ペーパーズ  

立て続けに3本見ました。
「ウィンストン・チャーチル」「ヴァレリアン」そして「ペンタゴンペーパーズ」。
どれもとても面白かったんですが、いちばんよかった「ペンタゴンペーパーズ」についての感想です。



ベトナム戦争は、アメリカの大失敗、大失策と言われていますが、もちろんそれは今の時代で言われていることで、当時は違っていました。
戦争反対の大きなムーブメントを巻き起こしたことでも知られていますが、当時は、志願してベトナムに行った人も多く、彼らは共産主義からベトナムを守る、世界を守るという大義をもって戦地に赴いていました。
当然ですが、軍需産業は盛り上がっていて、枯葉剤やら新しい兵器やらの投入もがんがん行われていたわけで。
そしてそれとは逆に、多くの若者がそこで死に、帰還した後も反戦派からの不当な攻撃にさらされることになりました。
ぶっちゃけ、この時のアメリカの外交政策は、イケイケゴーゴー!な感じ。

エッジがききまくったジャーナリズムを見せるニューヨークタイムズとは逆に、この映画の主人公となるワシントンポストは、オーナー会社で、経営者のキャサリン・グラハムは、代々ホワイトハウス関係者と親しい友人関係を持つお家柄。
失策とわかりつつ、それを隠して延々と戦争を続けていたアメリカ政府要人が残した文書を盗み出したひとりのジャーナリストが、それをニューヨークタイムスに渡してすっぱ抜きますが、司法からの圧力がかかり、記事掲載を停止することになります。

そのすっぱ抜きが出たその日、当の大統領の娘の結婚式の記事なんかを一面に掲載していた、しょーもないワシントンポストに、なんとその機密文書が持ち込まれます。

この映画、最初に見るべきは、ジャーナリズムとはなんぞや?という部分。
盗み出されたとわかっている国家機密文書に基づく記事を掲載する、つまり法に触れる可能性がある、政府を敵にまわすとわかっていて、掲載するのか。
政府がついた嘘、隠した事実を、国民に知らせる。
真実を知らせること、真実を伝えることこそが、ジャーナリズムであるということを、あらためて見せてくれます。

次に、女性の自立。
この時代、映画にも描かれていますが、女性が仕事を持つのは稀でした。
なんたって、それなりのおうちのみなさん、男どもが政治について語りだしたら、女性たちは別室に移るわけで>今でもそいういう文化は残ってる階層あります
その時代に、キャサリンは、ワシントンポストのオーナーとして存在しています。
しかし、彼女は経営には参加していません。
映画の中の彼女は、娘や孫に囲まれている時が多く、友人たちと会食をし、パーティしてたりします。
本来、オーナーであったはずの彼女の夫は自殺、オーナーの娘だった彼女が、その後を引き継いだという経緯が、映画の中で説明されます。
編集長なベン(トム・ハンクス)の妻が、ベンに言います。
「彼女は、女だからという理由で、誰からも尊重されなかったし、軽く扱われ、相手にされなかった」
けれど、オーナーである以上、彼女が決定権を持ちます。
おっさんたちが司法の壁の前にひるむ中、彼女は掲載を決定します。
それが当時、いかにすごいことだったか。
ラスト近く、裁判所を出た彼女を囲むのが、女性たちだったというシーンに如実に表現されています。

とにかく、脚本が素晴らしい。
説明な台詞がいっさいありません。
会話劇なのですが、とにかくそれで、すさまじい見せ場やまほど。

この映画は、かの名作「大統領の陰謀」にそのままつながります。
アメリカ史に残る大事件、ウォーターゲート事件、これも暴いたのは、ワシントンポストの記者です。
この「ペンタゴンペーパーズ」で描かれた事実がなければ、ウォーターゲート事件は起きていなかったかもしれません。
この映画のラスト、まさにそれを示唆するエピソードになっていて、見た瞬間、鳥肌たちました。

いやぁ、マジ、ガチ、すごい映画でした。
すべてが素晴らしいとしか、言い様がない。
見ごたえありすぎて、終わった後、しばらく動けませんでした。

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Posted on 2018/04/04 Wed. 22:56 [edit]

category: 映画

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