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アニメとGAMEとマンガな日々

素晴らしかった・・・けれど ~グレイテストショーマン  



実在した興行師の話を、「ラ・ラ・ランド」のスタッフが映画化・・・ってことで。

「This is me」があまりにも素晴らしい歌でしたが、いやもうこの映画、どの曲も名曲でした。
サントラ買っちゃったよ!!
歌と映像がとにかくすごい映画でありました。

で、物語なんですが、これが、驚くほどに定番、シンプル。
目新しいものも、深い描写とかも、なし。
まったくなし。
貧しい家庭に生まれて孤児となった少年が、良家の娘と恋をして結婚。
発想を得て興行をはじめ、フリークスと呼ばれる異形の人たちを集めたショーで大成功。
いっきに時の人となり、大金持ちになりますが、慢心と成功へのさらなる欲求からすべてを失うことになり、愛する家族にも去られます。
しかし彼は、そこからまた這い上がる。
いやもう、ほんとにこれだけ。

けれど、音楽とダンス、そして「どんな形、どんな姿、どんな立場、どんな考えであろうと、その人の存在を否定することはできない、自分の生き方をする権利は誰にもある」というテーマによって、とんでもなく素晴らしい映画になっていました。

サーカスの人たち、小人、髭女、アルビノ、巨人、シャム双生児、両性具有者、全身刺青の男、顔に大きな痣のある男、黒人などなど、当時はとくに忌み嫌われ差別された人たちで構成されています。
主人公自身が、実は彼らに対するネガティブな感情をもっていないことは、実は冒頭でさりげなく描かれています。
親を失い、飢えて死に掛けていた彼に一個のりんごを差し出したのは、異形の女性でした。
彼がこの興行をやろうと決めた時、机の上にりんごがあります。

いろいろ感想を見ていたら、差別に対する描写が甘すぎると酷評されている人も散見しました。
その人たちが指摘しているのは、なぜか黒人差別に対するものばかりでしたが、この映画はありとあらゆる差別や区別を、わりとがっちり映像で見せてきています。
ぎりぎり、観ている人にショックを与えすぎない形の、異形の人たち、当時はとくに、社会的に抹殺されていた存在です。
差別とか以上に、存在していること自体を否定され、嘲笑され、怖がられて、人の中で生きていくことすら難しかった人たち。

主人公のサーカスは、いわゆる見世物小屋としての意味もあります。
これを差別と見る人がいるのも当然ですが、映画の中で、見世物にされている側の人々が、はっきりと言っています。
「彼は、私たちに生きる世界を与えてくれた。いる場所を与えてくれた、家族を与えてくれた」
実際に、人から石持て追われる身だった人たちが、仕事をしてお金を得、自分の存在を否定しない世界で生きていくことができると考えると、見世物小屋、という形は、あくまでもそれを見る側の、普通に生きることができる我々の見方であり、そこにいる人たちにとっては、手段、あるいは生活手段のひとつになる。
ここはとっても難しくて、もし、そこにいる人は、それ以外に生きるすべがなくて、絶望の中でそこにいるのなら、それはまったく別のものになるわけで。

もっと掘り下げてもいいんじゃなかろうかという部分があまりにありすぎて、逆にひじょうに軽い映画になってるなとおもいましたが、描いているものがかなり重いので、逆にこういう明るい捉え方だったことがよいのかもしれないと、あとでおもいました。

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Posted on 2018/03/04 Sun. 09:34 [edit]

category: 映画

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