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アニメとGAMEとマンガな日々

打ちのめされる傑作 ~ スリービルボード   

えっとですね。
見てすぐに、感想書けませんでした。
見終わった後、しばらく動けませんでした。
見た後、余韻がすごくて、ずっと頭から離れず、夜、いろいろ思い出して涙が出ました。

それくらい、すごい映画です。
正直、今まで大量の映画見たけれど、ここまで引きずる映画は初めてかも。

レイプをした娘を焼き殺した犯人が見つからないまま数か月、業を煮やした母親ミルドレットは、車もそう滅多に通らない田舎道に立つ3枚の広告板に、大きく広告をだします。
「娘はレイプで殺された」
「まだ犯人は見つからない」
「どうなってるの?ウィロビー署長?」

ここからネタバレ。
隠しません。



犯人捜しのミステリーかと思ったら、大間違い。
見ながら、この話、どうなっていくの?どう終わりにいきつくの?と、ずっと思いながら見ることになりました。
まったく先がわからない展開。

人徳者な署長を擁護する人が圧倒的に多い田舎町で、ミルドレットは徹底的に戦います。
攻撃的で頑固で、徹底的に抗戦するその姿は、娘を殺された母親の悲しみからはほど遠い。
しかしこの映画、このミルドレットを通して、すごいものを描いています。
事件(あるいは起きていること)に無関係な人々が、自分には何もひっかぶらない安全な場所から、無関係なまま、他人を断罪するのを、この映画はミルドレットを通して徹底的に批判しています。
それはテレビのニュースキャスター、神父、歯医者、子供の学校の同級生と、とにかく相手を選ばない。
すさまじい悪口雑言を浴びせ、時には暴力にも及ぶ。
その相手はみな、無関係な場所から、「レイプされて殺された娘については同情する」「でも、あの広告については、許さない」と言って、彼女にあからさま害に及ぶ態度に出る人たちです。

批判された署長は、無能でもなければ、ミドルレットが思うようなどうしようもない嫌な奴じゃない。
世の中には、どんなにがんばっても、どうしようもないことがある。
病気には勝てないし、解決できない事件もある。
その中で、善良であること、他人に愛情をもって接することがどれほどに大切かを、署長は見せてくれます。

三人目の主人公ディクソンは、暴力的で、ものすごく頭の悪い、貧困家庭に育った警官>頭が悪いという描写があっちこっちに出てくるので、悲しくなるほど
信頼している署長を批判するミルドレットを敵視する彼は、粗悪で粗雑で、見ていて「もうお前、とりあえず帰れ」みたいな気分になります。
本当にどうしようもない。
ところが、その彼が、ある人の信頼に応えようとしたその瞬間、がらりと人を変えます。
それまで自分がかたくなに守ろうとしていたものをかなぐり捨て、命を懸けて、事件の解決に向き合う。

この映画は、人間の複雑さを奥深さを、ものすごく緻密に描いています。
ミルドレットは、娘を殺されたかわいそうな母親像からは遠いけれど、なぜ、彼女がそこまでするのか、それがわかった瞬間、恐らく見ている人たちは鳥肌をたてることでしょう。
ミルドレットを憎みながらも、ディクソンが常に見ていたのは、彼女の娘の事件ファイルでした。
彼の中で、その事件を解決しなければならないという気持ちが強くあったことがわかるシーンがあります。
私はそのシーン、思い出して、何度も泣きました。
見た人たちのほとんどが、オレンジジュースのシーンで泣いたと言っています。
憎しみは、憎しみを呼ぶばかり。
愛をもって接すれば、それは愛を呼ぶ。
それがこの映画の主旨です。

あらすじを語れない物語です。
人が人と関わることによって、どう変化するのか。
どう、その人生を変えるのか。
そういうものを、まざまざと見せつける映画です。
俳優陣の素晴らしい演技によって、それが味わい深いものになっている。

私の隣に座っていたカップルのおねーちゃん、脳みそがグミだったらしく、男に足と腕絡ませながら、「えー?わかんなーい?どういう意味ぃ?」ってしょっちゅう尋ねてました>うるさくて、C4くっつけてやろうかと思った
後ろに座っていた年配の夫婦は、寝ちゃってたそうです>終わった後言ってた

ってことで、見る人を選ぶ映画であることは確か。

しかし、終わった後、売店でパンフレット買う人が列をなしてました。
パンフレット読むと、さらにいろいろこの映画がわかってよかったです。

個人的には、人生トップ10映画の中にはいる映画となりました。



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Posted on 2018/02/07 Wed. 23:10 [edit]

category: 映画

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