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少女の豚の暖かい物語・・・じゃない!! ~ オクジャ

Netflix 製作の映画「オクジャ」が公開されました。
監督は「グエルム」や「スノーピアサー」のボンジュノ。
だから、わかってたよ!!!
少女と豚の、心温まる物語とかじゃないってことは!!! 

チリで発見されたスーパーピッグは、食べ物も糞も少なく、肉はおいしく、身体はでかい。
畜産業界に新しいウェイブを巻き起こす奇跡の豚ってことで、世界中の畜産農家に預けられ、いちばん大きく育てた農家は表彰されるという10年越しの企画。
韓国の山奥で、14歳になる少女とともに育ったオクジャが、そのトップオブスーパービッグに選ばれます。

オクジャを追いかける少女と、それに対する企業の間にはいるのは、動物保護団体。
この三つ巴の追いかけっこが、ものすごい勢いで展開する映画、心温まるどころか、かなりえげつない表現もあって、さすがボンジュノ!って映画でした。

この映画、あっちこっちに問題提起やら社会の暗部みせまくりやら、あります。
偶然見つけられたと宣伝されているスーパーピッグは、遺伝子操作によって生み出されたもの。
遺伝子操作のものは売れないってことで、嘘の宣伝がされている。
最終的にはバレちゃうんだけど、「おいしくて安ければ売れる」って片付けられていて、実際、そんな感じがありあり。

動物愛護団体は、暴力はつかわないのが前提なんだけど、そうはいってはいれらない。
自分たちの目的のために、少女の言葉をあえて違う答えで通訳するとか、そういう齟齬も生じる。
彼らの目的は崇高だけど、じゃあ食べ物食べないの?とか、誰も犠牲にはしていないの?というところで、ズレが生じている。

少女ミジャは、オクジャを助けたい。
なぜから、オクジャは彼女と共に育った友達で家族だから。
じゃあ、同じスーパーピッグたちの存在は、そうじゃないから関係ないの?
オクジャさえたすかれば、自分さえよければいいの?

・・・ってなことが、がんがん描写されていて、「あーもー!!」ってなりました。

恐ろしいのは、オクジャをはじめとするスーパーピッグが、大変知性が高いという描写があるところ。
それを前提にこの映画見ると、かなり恐ろしいです。
無理やり連れ去られたオクジャ、無理やり交配させられて(つまり衆人環視の中、強姦)、無理やり生きたまま肉を削り取られていて、さらに「肉にされる」とわかっていて、機械で身動きできないようにされて殺されていく。
当然、他のスーパーピッグたちも同じで、ラスト、恐らく人間に近いレベルで知性がある彼らの行動が、収容所で虐殺されていく人間に見えてくるシーンに、一瞬ぞっとしました。

ボンジュノは、主人公を巡る人間のいびつさ、狂気みたいなものを描くのも特徴で、今回もそのあたり、がっつり描かれています。
「スノーピアサー」でも怪演だったティルダ・スウィントンが、これまたすごい演技してます。

最後に、オクジャがミジャに何かを囁いているんですが、何を伝えたのかわかりません。
ただ、ミジャとオクジャ、明らかに何がしかの言語によって意思の疎通をはかっているのはわかる。
スーパーピッグという存在が定着しているであろう数年後のラスト、あの世界はどうなっているんだろうかと、幸せそうな描写とは別に、なんとなく怖いものを残したラストでした。

んで、本編とは別に。

いつもはスマホかPCで見ているNetflixですが、「オクジャ」は大きな画面で見たいとPS4で見ようとしたのですが、うまくいかず。
サポートに電話して、アプリインストールが必要だとわかりました。
男性のスタッフでしたが、丁寧にサポートしていただき、インストール最中に「オクジャ、大きな画面でどうしても見たくて」と言ったら、「そうだったんですか!オクジャ、僕も見ました。とてもよかったですよ!」と、とってもうれしそうに言っておられまして。
なんか、見る前から、とってもうれしい気持ちになりました。



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