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誰もいない世界で ~ひとりぼっち惑星

2017.02.13 (Mon)

一時話題になって人気のあったアプリ、最近はやってる人はほとんどいないとかいう話も聞きましたが、私、何も知らずにプレイ開始してました。
だいぶ前にインストールしていたのですが、上手く遊べてなくて放置、新しいiPhoneに変えて、あらためてはじめたところ、ちょうどテレビでも取り上げられたらしく、ちょっとまた話題になっていました。

wakusei

ゲームといっても、指でたたたーと部品なぞって回収し、それを受信にまわすとか、その程度のことなので、プレイするっていう感じはありません。
なので、時間のある時にちらっと出来るのがよい感じ。
そしてこのアプリ、最大の魅力はちょっと面白いところにあります。

物語は、人工知能が発達した地球?で、人間はもういません。
人工知能たちがお互いに戦いあい、壊しあってる世界。
デフォルトで受信する最初の何通かのメッセージで、人類は汚染された地球を逃れて宇宙へと旅だったことがわかります。
しかし、メッセージが続くごとに、宇宙船の中で衰退していく人類、人々の悲しい最期がわかってきて、どうしようもない気持ちになる。
そして、受信塔を最大にし、人工知能も最大にしたところで、このアプリの本当の物語が始まります。

そこから受信されるのは、このアプリを使うこの日本のどこかの誰かのメッセージになります。
しかし、それはどこの誰かは基本、まったくわからない。
送る側も、自分が書いたメッセージがどこの誰に受信されるかはわかりません。

SNSとかでは、思わず笑ってしまうようなメッセージや、心温まるメッセージ、切実な訴えや意見などが紹介されていましたが、実際受診してみると、そういったものはかなりレアなのがわかりました。

いろいろ受信した時点で、私が受け取った内容は、

・子供が生まれたことから、思ったこと 
・恋愛の関係
・人が信用できなくなった話
・夢をあきらめたことへの後悔、もしくはその原因となった相手への恨みつらみ
・ひとりぼっちのつらさ

そういうものが複数。
その他、意味不明にポエマーなのが多数。

最初に受け取った「ダイエットは明日から」というかわいらしいメッセージの後、延々、読んで気分よろしくないものや暗い内容が続きました。

そこで、「これ、かなり高度なものを要求されてる」と気づきました。

誰かのメッセージを受信できるようになると、同時に自分もメッセージを送れるようになります。
受けとる人が誰か、わからないメッセージ、考えてみると、何を書くかってかなり難しい。
だって、相手がどんな人で何していて、何考えてるかなんてさっぱりわからない。
誰が読んでもある程度意味がわかる、気分を害さない、一方的じゃない内容のメール書くって、すごく難しいことなんじゃないかと、それまで来たメッセージて気がついた。

「みんな優しいから」とやたらと誉めちぎる内容も、「誰も信用できない」という悲しみを綴ったものも、詩的に説教じみたものを語った内容も、正直、読んで気分のよいものではなく、見知らぬ誰かの吐き出したもので、そこには「誰かに読んでもらう」というのではなく、「見知らぬ誰かに自分をぶつけてる誰か」が全面に出ている感じ。
そしてついには、自殺宣言なメッセージがきて、「あー、これが最終形態だな」と思いました。

「今から死にます」としめくくられたそれ、書いた人は何を思って書いたのかわかりません。
メッセージの内容は、受け入れられない自分についてを綴っていましたが、「うーん、そういう考え方だったら、そりゃ受け入れられないよ」と思う大人な私。
正直、内容もあわせて読んだ後、ダークサイドにおっこちそうになった。

その中で、「受け取りましたよー」という気持ちになったもの。

好きな楽器について書いてあって、「あなたが知っていたらうれしいです」と書いてきた人。
その1日やったことを淡々と書いて、「眠くなったので寝るね、ばいばい」と締めくくった人。
京都言葉について、書いてきた人。
すいか、食べ過ぎるとお腹こわしちゃうから、気をつけてね!って書いてきた人。

この人たちの共通点は、「どこの誰かは知らないけれど、どこかの誰かがこれを読む」ってことを、きちんと考えて書いている点じゃないかと思います。
むやみに受けを狙うこともなく、面白いこと書いてやろうとかいう機をてらった部分もない。
書きたいことを、さらりと短く表現していることも、特徴のひとつでした。
一方的に送られているメッセージではありますが、ちゃんと、その先に”誰か”の存在を見ている。
つまり、コミュニケーションが存在してる。

そこで、「これ、すげーな・・・」と、すごく驚きました。

どこの誰とつながるかわからないという曖昧模糊としたものの中にも、かなりディープな関わりがあって、高度なコミュニケーションスキルが要求されている形で、実は書いている人の本質を露出させまくってるんじゃなかろうか。

恋愛のことについて書いている人もけっこういますが、正直申しまして、無関係の真っ赤な他人な私が読むと、ベタなポエムなものが多いので、読む側としてはきつい。
その中でひとつ、とてもいいなと思ったのが、「好きな人に告白して、つきあうようになったけど、彼は私のこと、『女ってみれないんだよなぁ』って言った。それから不安を抱えるようになってしまった」というもの。
最後に
「つきあうって、なんだろう
 好きって、なんだろう」
とあって、素直な文章とともに、率直な今の自分が出ていて、とてもいいなと思いました。

あと、けっこうな数で、「このメッセージをうけとったことを、”あおいとり”に書いてください」というのがありました。
あおいとり ってなんだ???
そういうのが書いてあるメッセージは、内容的にかなりどろ~んとしたものが多いのも特徴。
受け取ったことを表明してくれって書くのは、このゲームにおいては、ルール違反だと思います。

昨年のコミケにサークル初参加された方が、サークルナンバー書いて、「誰かがきてくれるといいな」とメッセージを流したところ、なんと当日、それを受け取った方がきてくださったという話がTwitterにでていました。
来てくださった方、コミケなんてきたことない方だったそうです。

ちょっといい話。

今日受け取ったのは、わりと大作なSF小説でした。
なかなか読み応えあった!
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10:45  |  Game  |  Trackback(0)  |  Comment(0)

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