orb

アニメとGAMEとマンガな日々
MENU

誰も知らない犯人 ~ 顔のない男



「ドラゴンタトゥーの女」ヒット以後、北欧のミステリー小説がいろいろでてきていますが、これもそのひとつ。

都心から地元に戻った刑事が、戻ったその日からいきなり捜査に巻き込まれたのは、かつてのクラスメイトが惨殺遺体で見つかった事件でした。
「いい人だった」という、こちらもクラスメイトだったその妻の言葉に、刑事は疑念を抱きます。
なぜなら、遺体でみつかったクラスメイトは、かつて、とある人物を壮絶にいじめぬいていた人間だったからです。
そして、それを証明するかのように、遺体の上には、そのクラスの写真が置かれてあり、死体となった人物の顔にはXがつけられていました。

被害者が実は加害者であり、加害者と思われていた人物が被害者だったという、二転三転する物語に、読んでいる我々も登場人物たちといっしょに翻弄されます。
タイトルの「顔のない男」まんま、特定されません。
最後の最後まで、本当にわからない。

ところがこの小説、あちらこちらにトリックが仕掛けてあって、実は犯人はすでに我々が知っていた人物であったり(こう書いてもまったくネタばれにならない)、独白してる人物が実は我々が思う人ではなかったりと、とにかく驚く部分がたくさん。
しかし、それが、私の嫌いな「後だしじゃんけんみたいなご都合主義」にはなっておらず、「あ、そうだったのか!」って、真実がわかった瞬間、パズルがはまる感じがあって、さらに面白さが増します。

犯人は残虐で、容赦ありません。
殺し方も多種多様で、「なんとまぁ、よく考えたことか」という感じですが、そこまでに犯人がどれだけ綿密に計画し、準備したかを考えると、ほんとうに背中が寒くなります。

ラスト、犯人がどうなるかの部分だけ、「えええっ(笑)」みたいな感じだったのですが、その後も彼の仕組んだわなはあっちこっちでその目的を完逐したのがきちんと描かれています。
ちょっとそこだけ、物足りなかったかな。

いじめってのは、世界どこでもありますが、いじめっこだった人はこの小説読んだら、家中の鍵をかけて、布団かぶって自室でがたがた震えるレベルなので、ぜひとも読んでください。

どっしり厚い本ですが、翻訳がとてもよくて、あっという間に読んでしまいました。
個人的には、「えー・・・それ、どうやったかぜひとも記載してほしかった」殺害方法がいくつかありました。
20人以上の連続殺人で、殺害方法が全部違うので、そのあたりも読みどころと思います。

スポンサーサイト

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://orbyano.blog75.fc2.com/tb.php/4522-c7ca1dc8