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必見 ~ シン・ゴジラ



次のレディスデイに見に行こうと思っていたのですが、上映開始直後から周辺で絶賛の声があがりだして、いてもたってもいられなくなって、見にいってしまいました。

んで、感想。

「人類よ これがゴジラだ」  

・・・としかいえない。

まぎれもなくゴジラな映画ですが、怪獣映画と思って見に行ったら、大間違いぶっこきます。
隣に座っていたイケメンな大学生ふたり、騒音に近い音たてまくってポップコーン食べやがり、挙句に「何これ、つまんねー。ゴジラ全然活躍しねーじゃん」と言ってましたが、そういうふうに見る人も少なからずいると思います。
まぁ、そういう人は、ポップコーンのカップ頭にかぶって、さっさとおうちに帰りなさい。

この映画は、未曾有の危機に瀕した日本(というか東京中心の関東地域)において、政府や自衛隊を中心とする日本国民がどうそれに対応していくかって、そういう映画です。
映画のほとんとが、緊急対策室と政府高官が集まる会議室。
会議、会議、会議の連続です。
延々会議してます。

さらに、登場人物がハンパなく多い。
有名俳優はもちろん、あっちこっちで顔を見かける俳優陣が、数秒のシーンにもがんがん登場してきます。
台詞なんてないケースもある。

そういうのが何を意味するかといえば、未曾有の有事が起きた時、政府や各所要人、関係各位がどう動き、どう対応するのかが細かく描写され、関わる人たちがどれほどに多いかということを克明に描写する形になります。

さらにこの映画、あえて描写していない部分も、役者の一瞬の表情や何気ない1シーンで克明に見せてきて、見ている我々にすさまじい衝撃を与えます。

ゴジラを倒す千載一遇のチャンスを失した際、「国民に銃は向けられない」と判断されたその理由。
ただ、ゴジラが進行しただけで与えられた被害の大きさ、そして犠牲者の多さ。
救助にあたる人々、対処する人々が、命をかけているその現場。
ゴジラを倒すために命を賭けてくれた人々が、一瞬にして消え去ったであろうそのシーン。
避難後、別にもうけられた対策室に集まった顔の中に、あの顔もあの顔もない!と気づいた時のショック。
ゴジラの進行を止めるために出動した自衛隊員たちが、一瞬にしてなぎ倒されるシーン。

お涙頂戴な感動的なシーンなんて、欠片もありません。
家族と再会とか、恋人と別れを惜しむとか、そんなのもなし。
そういう余計で余分なものはいっさいがっさいはぶいています。
そういうシーンみたい人は、どっかいってくれ。
映画の中には、【どんな人も】家族や友人を失っているということは、描かれています。
ただ、わかりやすく、お涙頂戴に見せてこないだけ。
それがわからないなら、ゴジラに踏まれてください。

Twitterで、「超頭のよい人たちが超考えて超努力して最善を尽くしたら、神頼みなんてしない。観念的なものは存在しない」と書いている人がいましたが、この映画、まさにそれ。

そしてこの映画、ゴジラが現れなかったら、無能な人、変人で終わった人たちがたくさん出てきます。
見た目にはわかりにくい彼らの能力、彼らの技術、彼らの成果が、未曾有の有事を救うことになり、ひいては日本という国を救います。

この映画、ハリウッド的な見せ場はないし、スーパーヒーローもかっこいい主人公も存在しません。
ある意味、とても地味なつくりだし、一般の人に訴求するようなかっこいいシーンもない。
けれど、私たちはこの映画で、阪神大震災や311を経た日本が描く ゴジラ を目のあたりにします。
初代ゴジラが登場した時、それを観た人たちは、自分たちの住む東京が破壊されている様子に恐怖したと思います。
シン・ゴジラで、私たちはそれをまんま、体感することになります。
少なくとも私はそうでした。
ゴジラによって、実家も家も、通勤圏全域、破壊されました。
戦車が並んだ多摩川の河原、通勤途中でいつも通ってるところです。
(観た次の日、ここからあそこまで砲弾飛んだのか・・・ってなったし、レーザーで破壊された高層マンションには会社の同僚が住んでいたりしてる)

エヴァのヤシマ作戦の時のBGMがかかったりしますが、実際、エヴァで庵野さんが描こうとしていたものが、ゴジラにもあるような気がします。
庵野さん、すごいよ、よくこの映画作ってくれたよ。
終わった瞬間、この映画の製作に関わったすべての人に最敬礼したい気持ちになりました。
広告代理店やスポンサーのクソな要求や横槍とか、まったくなかったとはいえないと思うし、いろいろ大変だったと思います。

個人的には、泉政調副会長と、臨時内閣総理になった里美という人に感嘆しました。
普通の人が見たら、恐らく「空気読まない嫌な奴」でしかない泉氏の、あのすさまじい冷静さと対応力。
主人公の矢口に放った一言が、あまりにかっこよく、そして痛烈でした。
里美氏、その能力をまったく評価されていなかったけれど、最後にわかるその緻密な計算と判断力に、思わず愕然とした。

そして、統合幕僚長の「仕事ですから」の一言に号泣した私ですよ。

「アイアムアヒーロー」で、日本でもここまでのゾンビ映画作れるんだ。。。となって、ありがとう!ありがとう!ありがとう!な気持ちになりましたが、「シン・ゴジラ」見て、邦画もできる、できるんだ!!と本当に泣いたことを、ここに記したいです。

とりあえず、見に行け。
いってくれ。



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