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ダイバーシティの難しさ ~ズートピア



見てきました。
すごい映画だよ!という評判や意見を周辺で聞いていましたが、すごい映画でした。
ディズニー、とうとう、ひとつ上の次元にいった感じがするよ。

「努力すれば願いはかなう」と信じて、ついに念願の警察官になった穴うさぎのジュディ。
でも、警察官は大型草食動物や肉食系動物がなる職業で、うさぎのような小型草食系動物はいません。
でも、ズートピアは、そういう差別や区別なく、どんな動物も共存していく世界!
けれどそこに、肉食獣ばかりが行方不明になる事件が相次いでいました。

今、外資系を中心とした企業のほとんどで、ダイバーシティという単語が多く使われるようになりました。
意味は、「多様性」。
国籍や言語、宗教や人種の違いを超えて、その多様性を認め、活かしていくことが、企業を大きくし、働きやすい職場を作っていくって考えです。
「ズートピア」は、まさにそれを描いた映画で、しかも、その難しさを徹底的に描写した映画でもありました。

主人公のジュディが警察官を目指している間も、両親はもとより故郷の人々はみな、「うさぎには無理」「にんじんを作るのがお前の幸せ」と言います。
それを我々に置き換えてみると、例えば女性に、「嫁にいくのが女の幸せ」「アメリカにいって勉強するとか、何の意味があるっていうの?」みたいなことにつながる。
ズートピア始まって以来の小型草食動物警察官(しかも女)であることで、ジュディは閑職に追いやられますが、これも世間ではよくあること。
女であること以外に、例えば、XX人だからとか、移民だからとか、そんな理由は世界中であります。

チーターのベンジャミンが、気のいい警察官で、ドーナツが大好きのぽっこりお腹なのも、「チーターらしくない」と言ってしまえばそれまで。
これも世間でよくあること。
ジュディにも、「うさぎらしくしていればいい」ってのが突きつけられます。
彼女はその差別や区別に、敢然と立ち向かいます。

そして、それとは別に、ジュディ自身も、自分の中にある狭い価値観に気づかされていく。
明らかな区別に、「私は警察学校で優秀な成績をおさめているんですよ!」と上司に言い放つ、しょーもなさ。
スピーチで軽率な発言をして、思わぬ差別を自らが作ってしまう失態を犯す。
そして、自分の中にある本能的な恐怖や区別、そして開かれていたと思っていた自分の考え方が、実はとっても狭量で、自己満足なものでしかなかったことにも気づいていく。
結果、ジュディは親しかった同僚のベンジャミンや、キツネのニックを傷つけ、ズートピアの肉食動物を差別される側に追いやります。

この映画は、動物というキャラクターを使って、世界で今、大きくフォーカスされているダイバーシティってのを、視覚で見事に見せてきました。
白熊を従える裏組織の大物は、とがりねずみ。
ねずみやハムスターの小さい生き物のためには、特別仕様の扉やエリアがある。
キリンにジュースを売るために、専用のマシンがある。
水に生きる動物と、砂漠に生きる動物はが生きるのにも、町に工夫がある。
そして、肉食動物と草食動物も、今は進化して共存している。
まさにそれは、多様性の見本。

この映画のテーマを体現しているキャラは、実は脇役です。
キツネのギデオン・グレイ。
子供の頃、いじめっこだったギデオンは、ジュディの顔に傷をつくったり、暴力ざんまいな嫌な子供でした。
大人になって、ジュディが再会したギデオンの言葉が、ダイバーシティが必要とされるこれからの世界のための、重要かつ大きな鍵です。
知性と教養を身につけ、世界を広げ、社会性をきちんと身につけ、自身を成長させることで、区別や差別をなくしていくことはできる。
ギデオンの再登場のシーンはわりとさりげないんですが、外資系企業でダイバーシティ真っ只中で仕事してる身には、ものすごく深い台詞で、うっかり泣きました。

ディズニー、ナメてました。
すまん。
いろいろ、すまん。。。な気持ち。

ところでこの映画、そういう難しいこと抜きにしても、ジュディとニックの関係がとってもラブリーで、とくにニックの愛らしさが天空つきぬけてるので、萌え的にも必見かと。
ここしばらく二次萌えなかった私の心に、盛大に火がつきました(笑)

あと、わりと皮肉ってるシーンもあって、アメリカの自動車免許のオフィスとか、いつも大行列で超評判悪いらしいんですが、ずーtピアでは職員が全員ナマケモノで、見た瞬間爆笑しました。
じゃあ、遅くても仕方ないよねー(大笑)

字幕版上映がほとんどなくて、吹替で見ましたが、みなさんとても上手くて違和感なく見れました。
当然ながら、子供のほうが圧倒的に多かったんですが、みんな、恐らくそんな小難しいことはまったく関係なく、楽しく見ていたと藻います。
ただ、本当だったら捕食する側とされる側のニックとジュディが仲良しになれるんだよって、そういう世界を心に残してくれるだけでも、彼ら彼女らの将来に、何かつながるものはあるかもしれないなぁって思ったり。

DVD出たら、英語でも見てみようと思ってます。

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