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アニメとGAMEとマンガな日々
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世界の中心で愛を叫んでる人々を蹴散らす ~ダーリンは70歳

100万人の敵を作ることを覚悟で言いますが、私は、ちまたそこら中にあふれかえってる恋愛ものが、超嫌いです。
世界の中心で愛を叫ぶとか、壁どんとか、「ずっとお前が好きだった」とか、「でもあなたを愛してるの」とか、「あなたがいるから、生きていかれるの」とか、全部まとめてビニールにいれて、生ごみに出してしまいたいくらい、嫌い。

こういうこと言うと、必ず、「モテない女の負け惜しみ」とか、「男から相手にされないひがみ」とか言う人がでてきますが、好きにいってくださってかまわん。

好きに言ってくださっちゃう人も含めて、じゃあ世の中、そういう愛とか恋とか、君たちやってんの?それってそこまで素晴らしくて崇高なの?そのふたりが50歳とか60歳こえてもそれやってたとして、君たちOKなの?それやられたら、本当にうれしいの?とか、疑問をぶつけたい。
本当に素で、答えを聞きたい。

日本人は、恋愛は若者だけの特権!みたいに考えているところがやたらあって、中年、壮年、熟年、老年がそういうものを語ると「気持ち悪い」とか言うし、そもそも女性に対しては、30歳超えたら平気で“ばばあ”呼ばわりする人が多い現状、十代、二十代の性欲あふれかえるサカッた世代しかセックスや恋愛しちゃいけない!みたいな風潮露わな感じがしてました。

そこに登場したのが、この「ダーリンは70歳」。
かの美容整形で有名な高須クリニックの院長な高須先生と西原理恵子の、恋愛コミックエッセイ。
高須先生70歳、西原さん50歳。

電車の中で読んじゃいけなかったね。
大笑いしそうになるのを抑えるために、唇噛み切るかと思いました。

なんなんだ、この愛あふれる、笑いに満ちた、そして愛らしいふたりの関係は。
今まで、女子力とかばっさり切り捨てごめん!で作品を書いていた西原さんが、(私の知る限りでは)初めて乙女になっています。
乙女だけど、70歳相手に堂々とセックスしようぜ!ってやってるし、天下の高須先生相手にがんがん攻めの姿勢だし、いわゆる清純派な乙女ではなく、酸いも甘いも知り抜いた乙女。。。って感じ。
対して高須先生も、お互いに仕事に忙しい身のうえに遠距離で、寂しがる西原さんを笑顔にしようとバカこいて、いらぬ赤恥を天下にさらしていたり、読んでるこっちは爆笑するしかありません。

「お前は俺の言うとおりにしていればいいんだよ」とか「お前は俺のものだ」とか、そんな台詞はもうとうないけれど、脂肪吸引してしわ取りしたい!って騒ぐ西原さんに「そんなことしなくていいの!人はその人の欠点を愛するものなの!」って言う高須先生。
「僕は君の笑顔が好きなんだよ」って言う高須先生。
「いつまでいっしょにいられるかわからないんだから、いっしょにいよう」という高須先生。

この本に描かれているふたりの関係は、そこらちまたにあふれかえってる恋愛ものに描かれるようなものはまったくないけれど、年齢を重ねた者同士にしか恐らく存在しない、思いやりや愛情、誠意や笑いがあふれかえってます。

さらにすごいのはこのふたり、それこそネタやニュースになるような苦労をしながらも成功をおさめ、金も名声も地位も確立して、さらには未だに死ぬほど仕事してる。
物理的にも人生的にも限られた時間の中で、恋愛をしている。
すごいなぁ・・・・と素直に思いました。

40代以上の男女の恋愛をキモいとか言う人は、未だにごまんとおりますが、このふたりにそれをいえる人はいるだろうかと、ふと思ったり。
まぁ、いるだろうけれど、ふたりとも全然気にしないでしょう。

もう、本当に声出して大笑いするレベルで面白いし、読んだ後、心がほっこりする本でした。
歳とるのっていいなって、そう思える本でもあります。

高須先生がこんなにかわいい人とは知りませんでした(笑)



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