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絵画を守れ ~ミケランジェロプロジェクト

コメディ仕立てな映画なのに、ぼろ泣きしました。

第二次世界大戦、ヒトラーは制圧した国や都市から美術品を無理やり徴収し、ドイツにありえないほどのスケールの自分の美術館を作ろうとしていました。
しかし、美術品の価値なんぞどーでもいい、あるいは知らないナチスの将校たち、そして何度も美大の入試に落ちたというヒトラーの、偏見の個人的な嗜好に満ちた選別のために、多くの美術品や絵画が破壊、償却されています。
ちなみにこの時、残されていた多くの書籍も償却されました。

これは史実です。
つまり、実話。

主人公は、美術関係に造詣の深い人物を集めてチームを結成し、まだ持ち出されていない美術品を守ること、持ち出された美術品を取り返して元の場所に返還するために、戦地へと赴きます。

私、とくに美術品に興味があるとかそういうのではないのですが、冒頭、爆撃の中、市民たちが命がけで土嚢積んでいるその先に、あの「最後の晩餐」があったのを見て、うっかり泣きました。
そうか!そうなのか! 幾多数多の戦火をくぐりぬけて、今、私たちが歴史ある美術品を見ることが出来るのは、こうやって守ってくれた人達がいたからなんだ!って、そこで気がついた。

収容所に送られた多くのユダヤ人が所持していた美術品も、すべて没収されていました。
それが、山の中の熱狂的なナチ党員の家に無造作に並べて飾られているシーンも、実際にもそういうとが多々あり、映画ではロスチャイルド家の所蔵品だったとあります。
その前に、チームの中にひとり、ドイツ系アメリカ人の青年がいて、ドイツに残ったおじいさんは収容所に送られたと語るシーンがあるのですが、原語では「ダッハウに送られた」と言っていて、ダッハウは絶滅収容所だったので、もう生きて会うことはないのが暗にわかるという表現をしていて、そこにつながります。

実際の戦闘に加わるわけではありませんが、命を亡くす人もいます。
ナチの略奪(と言っていい)から美術品を逃すために、冒頭、ゲントにある宗教画を別の場所にもっていくために、神父さんたちが深夜トラックで運び出しますが、映画中盤で、全員射殺されたというのがわかります。
恐らく実際、美術品を守るために命を落とした人はたくさんいたのではなかろうかと。

たまたまですが、映画の舞台になった場所のいくつか、実際行ったことのある場所だったり、自分の目で現地で見た美術品や教会だったりで、「そうだったのか―――!!!」ってなって、泣けました。

このモニュメンツメンは実在したチームですが、映画は映画に即したフィクションになっています。
なので、娯楽作になってるわけですが、個人的には、多くの美術品を今、我々が目にすることができるのは、そうやって守ってきてくれた人々がいるからなんだってのをあらためて知ることができたという意味において、この映画、すごくよかったでした。







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