orb

アニメとGAMEとマンガな日々
MENU

くそじじいの、人生の輝き ~ヴィンセントが教えてくれたこと

本題「セイント ヴィンセント」で、すごい題ですよ、これは。

飲んだ暮れのギャンブル好きなくそじじいヴィンセントの隣に、母親に連れられてオリヴァーがやってきます。
なりゆきから、くそじいいのヴィンセントが、オリヴァーのベビーシッターをすることになる。。。って、ただそれだけの物語。

おじいさんと孫(みたいな子供)の映画は多々ありますが、これはその種のハートウォーミングな物語ではないです。
ヴィンセントは、ものすごく自分ペースでオリヴァーの面倒をみますが、肝心のところはがっつりみていて、でもかわいがるわけではありません。
あっちこっちつれ回し、よろしくないところまで連れて行く。

この映画の重要なところは、オリヴァーがすごく頭のよい聡明な子供ってところです。
彼は、浮気三昧の夫から自分を連れて逃げた母親のことも、彼なりによく理解していて、洞察力にもすぐれており、素直です。
その視線でとらえるヴィンセントは、“みんなから嫌われてるヴィンセント”ではないヴィンセントを捉えます。

オリヴァーを突き放したヴィンセントは、脳梗塞で呂律のまわらない口調で、「俺のようになるな、まっとうに生きろ」と言います。
オリヴァーはヴィンセントがあっちこっちに残した足跡をたどり、そのピースをつなぎあわせて、ヴィンセントの人生をつなぎあわせます。

泣く映画じゃないと思うんですが、ワタクシ、号泣しました。
涙が止まらなかった。

決して幸せではないひとりの男の人生の中に、命を賭けて誰かを救い、人生を賭けて誰かを愛し、すべてを捨てても大事にしようとしたものがあったこと、それは決して素晴らしい人間の人生ではなかったかもしれないけれど、ひとりのくそじじいの自ら語ることのない、“見事な生き様”であることにはかわりないのでした。

この映画の登場人物は、みんな、ぼっちな人達です。
みごとなほどに、みんな、ひとりぼっち。

ヴィンセントは言うに及ばず、彼が買っていた売春婦ダカも父親のわからない子供を産むし、オリヴァーは養子、オリヴァーのお母さんは夫から逃げてシングルマザーとして生きようとしているし、オリヴァーの友達も放置された子供らしい。
しかし、ぼっちの彼らがそれぞれつながり、認め合って進んでいく姿は、とても心が温かくなりました。

ビル・マーレイ、好きな俳優ですが、はまり役でした。
オリヴァーがまったくかわいげないんですが、個人的にはクッソかわいくて、ぐりぐりしたいくらい(笑)

嗚咽が出るくらい泣いたのですが、隣の人も号泣してたので、ツボった人にはそういう映画かもしれません。

スポンサーサイト

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://orbyano.blog75.fc2.com/tb.php/4300-a5cc2a6c