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アニメとGAMEとマンガな日々
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悲しい物語 ~Last Of Us


 
終わりました。
中ボス戦がだめだめで、原因がアイテム全然拾ってなくて、武器強化していないせいだとわかったので、最初からやりなおしました。

数々の賞を取っているだけあって、素晴らしいゲームでした。
物語は言うに及ばず、ゲームバランスがとてもいい。
スニーキング、シューティング、格闘、アイテム探しなど、絶妙なバランスになっているので、すべてを楽しめます。
敵はモンスター化した人間が数種類、他は普通の人間です。
戦ってみると、モンスター化した人間より、普通の人間のほうが敵として手ごわいことがわかります。
それがこのゲームのキィでした。

人間に寄生し繁殖する菌が蔓延した世界、菌に侵された人間は凶暴化して他の人間を襲うようになり、最終的には完全に菌の寝床になります。
噛まれた人間は、1日2日で凶暴化。
感染を防ぐ手立てはなく、世界は崩壊しつつあります。

暴動の中で娘をなくしたジョエルはその後も生き延び、感染したにも関わらず発症しないエリーを、抗体を作ろうとしているレジスタンスの医療施設に連れていくことになりますが、それが誰も想像できなかった苦難に満ちた長い旅となります。
菌に侵されてモンスター化した人間が襲ってくるのはもちろん、集団で強奪にくる人間たちもおり、生きるために人肉を食べている人々もいます。
生き延びるために、エリーを守るために、ジョエルは次々と人を殺していく。
やむをえないとはいえ、やっと生き延びた人間同士が殺しあわなければならない状況を、プレイヤーは体験していくことになります。

エリーは、タフでヒネていて、そして強い女の子です。
自分がどういう立場にあるかを理解しているし、その運命を受け入れている。
ジョエルにとってエリーは、最初は面倒な荷物、それからパートナーとなり、最終的には愛情を感じる、守るべき相手となっていきます。

ここからネタばれになりますが。

血清や薬を作るのに、エリーを殺す必要はありませんが、そのあたりはマーリーンが語っていて、どうやらエリーの脳に寄生した菌は、通常の繁殖を示さずに突然変異したらしく、そのためにエリーは発症しなかったようです。
その原因を究明し、かつ抗体を作るには、それを取り出す必要があるらしい。
つまり、エリーは死ぬしかありません。

ジョエルは、人類の存亡とエリーの生死のどちらを選ぶかという選択に、エリーの命を取ります。
ここで、ジョエルの死んだ娘の存在が浮き彫りになるわけで、あの時、ジョエルがエリーの命を選んだ気持ちは、プレイヤーにもしっかりと伝わるようになっています。

しかし、最初から覚悟のあったエリーは、ジョエルの嘘も見抜いているし、ジョエルが自分に娘を投影してきていることを気づいています。

ふたりはジョエルの弟のところへ向かうラスト、あるブログで、「エリーを殺して摘出しなければ血清ができないというのは、つまるところ、エリーの発症は“起きない”のはなく、“一時的に抑えられている”にすぎないということではないか。そうであれば、エリーは必ず発症する。落ち着いた先で、彼女は発症し、その村は全滅することになるだろうし、人類は滅びるという結末なのだろう」という解釈で、なるほど。。。と思いました。

私の解釈は、ちょっと違います。

兵士の乱射によって娘を亡くしたジョエルは、その後、深く暗い空しさをかかえながら生きてきたのだと思います。
生き延びている自分を呪いながら、たぶん生きてきた。
だから彼は、人を殺すことに躊躇がない。。。のではないかと、会話を聞いてて思いました。
彼にとって、人類の存亡なんて、関係ないものだったのだと思います。
もしかしたら、滅びてしまえばいいとすら思っていたのかもしれない。

エリーはそのジョエルに、明らかな存在感を示します。
過去は変えられないし、エリーは娘ではない。
けれど、なりゆきとはいえ、ジョエルにとって守るべきものになり、最終的には守りたいものになっていく。
エリーを守ることは、ジョエルにとって、娘を失った自分がそこまで生き延びてた意味でもあるし、かつて成しえなかった“守るべきものを最後まで守る”という圧倒的な想いにもつながります。

だからたぶん、ジョエルにとって人類の存亡なんて最初から大きな問題ではなかったんじゃないかと。
エリーの命を奪ってまで、救うべきものなんてなかったんじゃないかと。

けれど、エリーにとって、それは受け入れがたい現実だし、事実でもあります。
彼女はおそらく、最初から自分の運命を受け入れていた。
そのために多くの人が死に、多くの犠牲が払われていたことを、彼女は自分が負った使命と運命において、納得させ、受け入れてきたのだと思います。
だから、その犠牲が購われず、自分が生き延びるということは、彼女にとって受け入れがたい事実として残ってしまう。

人類は滅びるかもしれない。

エリーにとって、それは自分が成すべき使命を果たさなかった結果です。
しかしジョエルにとってそれは、守るべき命が犠牲になってまで救うに値するものではありませんでした。

大人な今の私は、ジョエルの選択を理解します。
生き延びたふたりの姿には、悲しさしか感じなくても、その先の未来に明るいものを感じることができなくても、このゲームのラストはこれでよいのだと思えました。

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