orb

アニメとGAMEとマンガな日々
MENU

人生は運転 ~幸せへのまわり道



夫に裏切られ捨てられた女性と、彼女に運転を教えるインド人男性の交流を描いたお話。
こぶりな映画ですが、ほっこりする後味でした。

人気の書評家のウェンディは、家族を養う大黒柱でしたが、浮気した夫はそのまま彼女のもとを去り、その後ウェンディは追い詰められ、自暴自棄になっていました。
インドから亡命してきたダルワーンは、元大学教授ながらも、異国であるアメリカNYで、タクシーの運転手と運転免許の教習官をやって、生活しています。

夫が運転してくれるから免許なんかいらない。
私には運転なんかできっこない。
こんなこと無理よ、無理!!!

立派に自立した女性でありながら、ウェンディは精神的には夫に依存したままで、自分の力で何かをすることを放棄しています。
それはつまり、夫が帰ってくることを願い、夫の存在にすがったままの彼女の意識の現われで、しかし夫は彼女の元に帰ることはありません。

運転を教えるダルワーンは、宗教弾圧を受け、家族を殺され、拷問を受けた後、アメリカにひとりで渡ってきた人です。
たったひとり残った妹はインドにいて、彼に見合いをさせようとしています。
真面目で誠実なダルワーンは、ヒステリーを起こし、自暴自棄になるウェンディを諭し、導き、誘導し、運転を教えていきます。

ダルワーンの運転を教えるその言葉が、見事に人生をあらわしていて、それがかたくなになったウェンディの心をほぐしていく様子はとっても微笑ましく、暖かいものでした。
ウェンディは本来、とても強いしっかりとした人で、自分の人生をちゃんと運転できる人。
それを、ダルワーンはウェンディに気づかせてくれます。

ウェンデイは、自分のことにはへろへろだったけど、ダルワーンが差別されたり、不当な扱いを受けると、相手を罵倒し、謝罪を求め、強気で抗議します。
宗教的な背景もあるとは思いますが、ダルワーンにとって、自分のために戦ってくれる女性は、恐らく彼女が初めてだったでしょう。

ウェンディは、ダルワーンを自分の最後の砦、誠実さの証と何度も言います。
恐らくは、それがなくなったら、ふたりのあの素晴らしい時間は、一瞬にして塵と化す。

ラストはあっさりしたものですが、この物語にはこれしかないと思わせるものでした。

ちなみに私も免許持ってません(笑)
取ったほうがいいかなーと思いつつ、たぶんこのまま取らずに終わるでしょう。



スポンサーサイト

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://orbyano.blog75.fc2.com/tb.php/4294-eab5e0c6