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アニメとGAMEとマンガな日々
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原作とは違う味わい ~海街diary



原作、大好きで映画はどうかなーと思って見に行ってきました。
マンガと映画では見せ方も描写も変わって当然なので、キャラのイメージとか印象的なシーンが変わっていたりしていたのは、あまり気にならず。
いい映画でした。

一番上の幸と一番下のすずが似てるのは、子供でいることを許されなかった、早く大人にならざるをえなかった少女だったからだと思います。
幸は、父親が不倫相手と出奔、母親は事実上、子供たちを捨てて別の男と結婚しています。
幸は、幼い2人の妹の面倒を見ながら生きてきた。
すずは、その不倫の末に生まれた子供で、早くに母を亡くした後、女関係にだらしない父の、頼りない自立していない後妻と父の間で生きてきて、ひとりで病床の父親の面倒を見て、その死を看取りました。
ふたりとも、自分の心にあることを口にしない。
周囲を見て黙って静かに耐え、そして、必要以上に背筋を張っている。
自分ひとりで背負ってしまう。
守られなかった子供は、悲しいです。

だからこそ、幸はすずを引き取ろうと思ったのだろうし、黙って笑ってるすずの心に気づいていたんだろうなと思います。
早く大人にさせられた子供はつらい。
子供は子供のままでいていいんだよ、と、幸姉は言っていたような気がします。

がさつだけど裏表のないよっちゃんと、大らかなチカちゃんに囲まれて、すずがだんだん、家族の中で遠慮なくなっていき、甘えてみたり、すねてみたり、ふざけたりするようになっていく姿が、とても愛おしかったでした。

映画1本の中に、2回葬儀、1回法事があって、見終わった後、やたら喪服見たよなぁって思いました。
生まれることより、死から人を見る映画だったんだろうなと、見終わった後思った次第。

鎌倉は馴染み深いところで、撮影された場所がどこだかすぐにわかったところもけっこうありました。
よっちゃんが、カマドウマに大騒ぎするシーンがありましたが、あの姉妹の住んでいる家の状態考えると、あの家は虫の館と思います。
鎌倉住むのをあきらめたのは、「虫との闘いになる」と言われたから(笑)

チカちゃんがすずに、「私、小さかったから、お父さんのことほとんど覚えてない。今度、お父さんのこと、聞かせてね」って笑っていうシーンがすごい心に染みました。
誰もすずに、「お前の母親が、私たちのおとーさんを奪った」とは言わない。
それはもういなくなった親のことで、残された姉妹には何も関係ないことです。

鎌倉の景色がとてもきれいな映画でした。

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