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アニメとGAMEとマンガな日々
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目をそむけるな ~ 告白



名作「ショーシャンクの空に」と同時期公開で、似たような話だったこともあり、さほど話題にならずにいる作品ですが、私はこちらのほうが好きです。
この映画の後に「ショーシャンクの空に」を見たのですが、ファンタジー映画ですか?とか感じるほどに、この映画は重かったし、現実的でした。
こちらも、実話に基づいており、かの名高きアルカトラズ刑務所が閉鎖になるきっかけを作った人たちがモデルになっているそうです。

両親を失った幼い兄妹。
飢えた妹のために、数セント(100円にも満たない)切手を万引きしようとした少年は、その後、なぜか重犯罪者が収監されるアルカトラズへと送られ、終身刑となっており、毎日壮絶な拷問に耐えていました。
無抵抗のまま、すでに生きる気力も失ってぼろぼろになっていたその青年を、新人の国選弁護士が弁護することになります。

この映画には、救いはまったくありません。
青年は、まだ幼い少年の頃からずっと刑務所にいて、絶望すらも通り越した世界で生きています。
希望なんてものは欠片もなく、そんなものが世界にあることすら知らないような状態で、彼はただ、暴力と残虐と無慈悲の中で生きる屍のようにしてすごしている。
その彼に、「僕が君を助ける」「いっしょにがんばろう」と言っても、その心を動かすことも、気力をふるいたたせることも、不可能です。

「ショーシャンクの空に」のような友人もいなければ、まともな会話もない。
ただひたすら、拷問シーンが続きます。
見ている私たちは、「この人がなぜ、そこまでの仕打ちを受けなければならないのか」と愕然とするようなシーンが、延々と続く。

弁護士が、アシスタントと偽って、娼婦を同席させるシーンがあります。
女性というものをまったく知らない青年に、体験させてやろうとする、いわゆる男同士の気持ちなシーンです。
いやだがしかし。
これだけ映画見ていて、あんなに悲しすぎる、震えがくるほどやるせないエロシーンは他にない。

何度でも言いたいのですが、この映画には起死回生の大逆転も、救いも、欠片もないです。
最後まで、壮絶に暗い。
ただ、最後、人間の強さ、人間の本当の意味での勇気に、奮えながら涙をこぼすことになるでしょう。

縁も縁もなかったひとりの新人の弁護士の青年が、全力で、縁も縁もなかったひとりの青年に正しい法的措置が与えられるために戦ったことが、結果的にその青年のすべてを変え、世界を変えていきます。

ショーシャンクはラスト、リゾート地の青い空で終わりますが、この映画は、拷問部屋のひきづられていく青年の姿で終わります。
ただ、その時に青年が叫ぶ言葉は、見た人たちの心に大きなものを刻む。
一生忘れられないほどのすさまじい“何か”を刻みます。

ケビン・ベーコンが名演。
ほんとうにすごい映画だと思う。

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