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ひろみと真澄 ~ 本当の強さ

ひろみは、「エースをねらえ!」の岡ひろみ、真澄は「SWAN」の聖真澄のことです。

「エースをねらえ!」は、テニスの名門高校でカリスマプレイヤーだったお蝶夫人にあこがれて入部したひろみを、宗方コーチがその才を見出し、特訓に特訓を重ねて世界の頂点をめざしていこうという物語。

「SWAN」は、北海道でバレエを学んでいた真澄が、日本公演にきていたソ連のダンサーセルゲイエフの前で踊ったことをきっかけに、その才を見出され、さらなる高みへと向かう物語。

このふたつ、とってもよく似ているけれど、実は、徹頭徹尾、対極にある物語です。

私が「エースをねらえ!」を読んだのは、小学生の時。
最初に10巻読んでて、なんか違和感ありまくっていたら、続編読んで、「は????」になりました。
最愛にして唯一無二の師を亡くしたひろみが冒頭から苦悩しまくるんですが、それを「慟哭」って言ってて、子供心に「お前、何ナメたことやってんの?」になりました。

ひろみは、鬼コーチのもと、すさまじい練習と鍛錬積みますが、概ね、それ以外で苦労してません、まったく、全然。
宗方コーチはひろみさえいりゃーいい!くらいに入れ込んでくれてるし、あこがれていたお蝶夫人は、一時ライバルにもなりますが、彼女を常に支え、彼女の指針を見せる存在に。
みんなのあこがれ藤堂さんは、がんばるひろみにラブラブ、その親友尾崎さんも、ひろみを全面支援。
そして、ひろみには親友のマキがいる。
もちろん、ひろみを妬む先輩がいたり、強烈なライバルが現れたりしますが、気弱なひろみを常にみんなががっちりホールドして支えて、彼女が必要以上に苦しまないように、つらい想いをしないように、支え守る。

11歳くらいだった私、それ見て、「この人、テニスがんばる以外に苦労ねぇな。普通もっといろいろあるんじゃねーの?」と思ってて、宗方コーチ亡き後は、「甘えたことやってんじゃねーよ!」になり、その先、読むのを放棄しました。
誰かに支えてもらって、守ってもらえないと、がんばることも、歩くこともできねーのかよ!!ってなった。

「SWAN」読んだのは、中学生の時だったか。
読んでびっくり、ここまで報われない主人公っているのか?って思いました。

バレエの才能を見出されたはしたものの、評価は常にいまいちな真澄。
天才と呼ばれる京極さんの前に、見出された才能の輝きもイマイチなまま。
そうしているうちに、最愛の師であったセルゲイエフ先生は最強のライバル リリアナのもとへいってしまい、好きだった草壁さんは怪我を負った京極さんを支えると、真澄の告白をこばみ、その後恋人となったルシィは死亡。
その中で、師を失った真澄は、見出されたはずの才能を世間に問われながら、孤独に挑戦を続けていきます。

この話のすごいところは、真澄を凌駕する才能の持ち主が次々と現れていく中で、真澄も彼女たちも、お互いの存在によって研鑽されていき、さらなる高みへと登っていくところ。
戦いは厳しく、孤独で、そして主人公といえども、ドン底に叩き落されるシーンも多数。

最終回、真澄はさらなる高みへと登るために、バレエのパートナーのレオンとともに旅立つシーンで終わってますが、この時点で恋愛の気配も欠片もひとっつもないから!!

友人とふたりで「SWAN」の話をガチでした時、ふたりでわーわー泣きました。

「真澄はずっとひとりなんだよ!!」
「しかも、きらめくような栄光栄華がないんだ!!」
「ずっと悩んで、挑戦し続け、叩かれて、泣きながら這い上がり、それでもずっとひとりでがんばり続けてるんだよ!」
「そして、そのつらさ、厳しさを理解するのは、ともに戦ったライバルたちだっていうね!!!!」
「彼女たちが、真澄のすごさを身をもって知ってるってところが!!!」

そりゃ泣くって。

いやー、ひろみには全然共感しないが、真澄からは目が離せないというか、「がんばるんだ!真澄!」という気持ちになりました。
「SWAN」はバレエの話しなんだが、話はガチです。

世の中、ひろみになりたい人はいても、真澄になりたい人はいないでしょう。
でも、本当に高みめざすんだったら、真澄になるしかない。
みんなが自分を守ってくれて、自分のために全力を尽くしてくれるなんて世界は、存在しないです。

別で、「白のファルーカ」ってフィギュアのマンガも私は大好きでして。

主人公、フィギュアでペア組んだ相手の男性の苦悩を知って、しかしそこで優しくするのではなく、彼の最大のライバルとペア組んじゃうから。
本来のペアの彼のことをすごく愛していて大事に思ってて、それでなお、「甘えたことやってんじゃねーよ!立ち上がって、ここまできてみろ!!」ってやる。

読んだ時、「すげー・・・・」と思いました。

なお「SWAN」ですが、最近になって続編が出ていまして、真澄はパートナーになったレオンと結婚します。
しますが、このふたりの関係ってのが、なんていうか、すごい大人で、恋愛の相手とかラブチューパラダイスとかってんじゃなくて、お互いの最大の理解者、バレエ人生をともに歩く相手ってそういうの。

「SWAN」は、常に、先陣切って、女性の生き方をリアルに追求してるよなぁ。。。と、しみじみ思います。

  

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