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33年たっても変わらない~33年後のなんとなくクリスタル



あの「なんとなくクリスタル」のその後を描いた小説です。
なんで読んでいるのかっていうと、次回の読書会の課題所だから。

前作も読んでいますが、33年たって、主人公のヤスオは50代、ヤスオを巡っていた女性たちは40代半ばから後半になっています。
それぞれ家庭を持ち、奥様におさまっている人、セレブ妻モデルで活躍する人、そして世界を股にかけて働く人がいます。

この世代の人は、変わらないんだなってのが、正直な印象。
こじゃれた単語を駆使して、隠れ家的な、あるいは有名なレストランとかで、ちょっとした薀蓄まじえたオシャレっぽい会話する。
そこらの雑誌で紹介されまくってるテンプレな生活が、実際彼らの生活だったりしてます。
泥臭いものは、そこにはまったくない。。。ように見える。
だから、“なんとなく”クリスタルなんだろうなぁって思いました。

六本木や麻布のクラブに行ってた頃がありました。
仲良しの友達が華やかな人で、彼女に連れられていってたのですが、芸能人とこっそりつきあっていた彼女は、いつもクラブのVIP席に案内されるような人でした。
彼女の周辺の人々もやっぱり華やかで、プチセレブみたいな人たちがけっこういました。
はしっこの影の方で、リアル壁ドンやったかっこいい男が、相手の女性におおいかぶさるように唇を奪うとか、マジでやってる世界であった(笑)

この時に出会った人たちは、ヤスオな会話はしていませんでした。

逆に、本当にお嬢様お坊ちゃまな人たちは、それこそヤスオな世界とはまったく関係ない人が多いし、むしろああいうのから遠ざかる傾向にある人のほうが多い。

ってことは、やっぱりあの世界は独特な世界で、あの世代にしかないものなのかもしれません。

ヤスオと同世代だった前の上司は、「俺はバブルかぶってるけど、おいしい想いなんか全然してねーよ。蒲田(東京の工場地帯近くの下町)の安い酒場で安い酒飲みながら、ホルモン食ってたんだから」って言ってました。
その上司こそ、外人向こうにはって、世界を股にかけるビジネスマンだったけど、ブランドくさいことは全然なかった。

この小説では、この世代のこの種類の人たちが必ずもってる、貪欲さと飢えたハイエナみたいな騒々しさはきれいに省略されてます。
上品に描かれたこの世界では、やっぱり“なんとなく”なオブラートにくるまれているような。
ってことはやっぱり、これはやっぱりフィクションな世界なんだろうなって思った次第。

知る人ぞ知る隠れ家的なイタリアンで、イタリア人でも食通の人たちしか知らない特別なエリアで作られているレアな食材とワインを堪能しつつ、作家の男とPR会社の社長な美しい女性が、こじゃれた専門用語使いながら料理について語り合う。

まぁ、こういう世界もあるんだよねって、それだけなんだよなぁ、私には(笑)


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