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赦しの物語なんだけれども ~あなたを抱きしめる日まで



主演のジュディ・デンチは、「007スカイフォール」で上司演じていた方ですが、あっちは超クールでかっこいい上司だったけど、こっちでは田舎のおばーちゃまって感じです。
女優さんはすごいわ。

厳格なカソリックな国のアイルランドでその昔、未婚の女性が産んだ私生児を、無理やり母親から引き離して、養子縁組と称して売買していた修道院があったって事実は知っていましたが、これはその話です。

引き離されてしまった息子を50年、ずっと探していたフィロミナは、あるきっかけからジャーナリストのマーティンの協力を得てアメリカまで息子の行方を追うことになります。
ただこの映画、フィロミナと息子の感動的な再会を描く物語ではありません。

フィロミナの息子は、大統領付き顧問になっていましたが、エイズですでに死去していました。
つまりゲイだった。
息子は、捨てられたと思って自分を恨んでいたに違いないと思うフィロミナと、それを証明するかのように、彼女と決して会おうとしない息子の恋人だった男性。

母と息子をつなぐものは、本当になかったのか。
それがこの物語の軸です。

いやー、人間の悪意って、ここまで他人の人生を傷つけ、貶めるものってのは、知ってるけど、あらためて見るとムカ尽きます。
それが宗教者、シスターってんだから、神様もいい加減なことするのはたいがいにしてくれよって思う。
シスターたちが、そろって悪意み満ちた嘘ついてるんだから、世も末で、挙句の果てに、自分たちの正しさを主張しまくって「だから天国にいかれる、神の近くにいられる」とかヌカすんだから。

マーティンが「俺はあなたを赦さない」といいますが、私だったら、あの車イス蹴飛ばして、あのくそばばあにエルボーかますわ、マジで。

それに対して、フィロミナの言葉があまりにも重く、そして尊いわけですが、普段はロマンス小説ばっかり読んでいて、やたらおばちゃんな話が大好きな彼女の中に、そういうものがあるというのは、これも人間なのでしょう。
善良さというのは、形ではないのだなと思わされる映画でした。

結末は悲劇ですが、決して悲しい映画ではありません。
フィルムに残された息子のめもとは、フィロミナにそっくりで(よくもまぁ、似た人を探したものだ)、ふたりは今生で再会することはかなわなかったけど、でもちゃんと繋がっていたんだと思える部分、心にしみてくるようなものがありました。

あのくそばばあなシスターは、自信満々だったけど、実際天国の門を通れたかどうか、知りたいところ。
上品な映画なので、誰もくそばばあとは言いませんでしたが、私は見ていて、「なんだこのくそばばあ」と言っておいたので、神様への証文には残ったはずです。

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