orb

アニメとGAMEとマンガな日々
MENU

とてつもない夫婦の闇 ~ゴーンガール



前評判も高かったこの映画、ハリウッドで映画の仕事をしている友人から「デビッド・フィンチャーの最高傑作」という話も聞いていたので、楽しみにしてい見ました。
事前知識まったくなしで見てます。


この映画、ネタばれしたら見る意味ない映画になるのですが、感想を書くのにネタ明かしせざるをえないので、以下、隠します。


冒頭の最初のエピソードは、エイミーの失踪。
これは早いうちに、狂言と気が付きました。
夫のためにある意味尽くし、彼のために努力したエイミーが、その結果得たのが冷え切った夫婦関係と夫の浮気に復讐するために行った事というのは、たぶん見てる人のほとんどが、早々に気づくことになると思います。

ところがこの映画の本筋は、ここから。

世間からエイミー殺しを疑われ糾弾されるようになったニックは、エイミーの意図に気づいたところで、エイミーを探す目的を変えます。
そして、エイミー本人も、思ってもみなかった事態の連続に、当初の計画を変更せざるをえなくなる。

結局最後、どーなるんだよ?と思ってたら、予想もしないオチになっててびっくりしました。
ある意味このふたり、お似合いでもあり、実は深く愛し合う関係で、しかも同じ種類の人間というのがわかるラスト。
あそこからのふたりの人生って、はっきりいって、ホラー以外の何物でもないのですが、本人たちにとっては幸せな生活になるのは間違いありません。
それがわかってなお笑顔で去っていった弁護士、たぶんそういうのを山ほど見てるんだろうなぁと思いました。

人がひとり汚名きせられた上に殺されていて、でも、誰も何もしない。
真実を知らない大衆は、最初は勝手にニックを責め、そうかと思えば美談化し、無断で写真撮ってFacebookに掲載する人間まで出てきます。
馬鹿にされてるとは知らず、善良な主婦は見事にエイミーの策略のままに動き、ゴシップ番組のキャスターは下世話に話を盛ります。
冷静なのは、事件を担当している女性刑事だけ。
みんな、エイミーに手玉にとられます。

ところが、用意周到とも見えるエイミーの計画は、思わぬ形で大どんでん返しにあい、そこからどんどん綻びて、行き当たりばったりの状態に対応しなければならなくなる。
見事なのは、サイコなエイミーがそれに見事に対応していくさまで、彼女にとってすべての人間が自分の都合のためにしか存在していないのがわかる。
そのためなら、彼女は自分を簡単に変貌させ、嘘をつき、演技をして、身体まで自ら傷つけます。

では、ニックは騙された善良な夫なのか。
全然違います。
ニックもまた、エイミーと同じものをもつ人間なのは、物語が進む中でわかってきます。
自分の都合のためなら見事な演技をし、嘘をつき、だまします。
ただ彼の場合、双子の妹の存在が彼を社会性という楔につなぎとめる役割を果たしており、良い方向に出ていた。

「素晴らしいエイミー」という本によって世間に知られているエイミーは、そのまま、その“素晴らしいエイミー”を演じることを、これからも続けていくわけです。
原作、ラストはどう表現しているのかと思ったら、そこは見事でした。
夫は彼女に、「君をかわいそうに思う。なぜなら、朝起きた瞬間から、君は君を演じなければならないのだから」という言う言葉で締めくくっていました。

終わった後、隣に座っていた年配のご夫婦の奥さんの方が、「最低!!最低!!」って毒づいていました。
まぁ、まともな神経で見たら、確実にそうなります。

見終わった後の気分の悪さから考えても、一級品のサスペンス映画だったと言えるかもしれません。
スポンサーサイト
該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://orbyano.blog75.fc2.com/tb.php/4132-f73514c1