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アニメとGAMEとマンガな日々
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読書の秋

友達から、電子書籍で角川書店が半額セールやってるよ!と教えてもらって、ごそっと山買いしました。

身体がとっても弱くて、ベッドで寝てる時間の多かった子供時代、テレビと本が友達でした。
テレビといえば、当然アニメになるわけで、オタクの基礎工事はこの時しっかり、がっつり構築されたわけだ(笑)

好きな本、大事な本は多数ありますが、これはとても大事って本が何冊かあります。


「ノーティアーズ」




ボストンに住む主人公の日系アメリカ人の女性は、尊大な婚約者に利用された挙句捨てられ、自暴自棄の果て、毎晩、行き釣りの男と関係を持つ、荒んだ生活を送っていました。
そんな中で出会ったジャックは、「性的な関係を持たずに友人になれるか」という賭けをしますが、次の日、ふたりは主人公のベッドの上で目覚め、主人公は「結局、男なんてみんな同じだ」と思いしります。
それで終わると思ったジャックとの関わりは、なぜかさらに続き、彼女はそれをわずらわしく思いながらも、少しづつ、自分の人生を変えていきますが、やっと自分を取り戻した彼女の前に、かつての婚約者が笑顔で現れます。

恋愛小説ではありません。
元婚約者は、主人公にあきらかなモラルハラスメントを行っていて、彼女はそれによって、自分の能力や女性としての魅力、生き方すべてに自信を喪失して、価値のないものと思い込んでいました。
ジャックは、成功したビジネスマンですが、順風満帆な人生を送ってきたわけではなく、そこから、彼女の痛みや傷を理解して、真摯に向き合ってきます。
ふたりの関係は、友人、戦友、そしてビジネスのパートナーとなっていきます。

女性とは面白いもので、相手の男性が自分を女性として扱わないと、「私には女としての魅力はないのだろうか」と疑問を持ちます。
主人公は、元婚約者の言葉や扱いによって、女性としての存在意義を粉々に破壊されています。
なので、ジャックが誠意をもって彼女に接し、そこに大らかで暖かい気持ちがあっても、「所詮、自分は女として彼からも見てもらえない。いつか、彼にも愛する人が現れたら、彼との関係は終わる」と思っています。

主人公は、とてもタフな女性です。
だからこそ、これ以上ないってくらい破壊されてしまった自尊心が痛々しい。
彼女が声をあげて泣くシーンがありますが、しばらくその部分を見つめたまま、公園でしゃがんで泣きじゃくる彼女を、“見つめて”しまいました。
ワンピースで、誰にも助けを求めない、求めることもできなかったナミが、ルフィたちに「たすけて」と言ったあの瞬間に、近いものがあるシーンです。

悲しくなったり、弱ったりした時に読みたくなる本です。

ガラスの天井に挑む女たち




絶版になって入手困難になっていますが、日本語の本でちゃんと出てます。

ハーバード大学はMBAで有名ですが、それとは別に、社会人大学と呼ばれるものがあります。
一度社会に出て、某かの意義ある仕事、あるいは意味ある目標を持って仕事に従事した人しか入学できない特殊な学校です。
よって、平均年齢は無茶苦茶高い。
その学校に入学した著者が、そこで出会った女性たちを取材、インタビューしたものをまとめた本です。

意義ある仕事というのは、何千万もの収入をえるとか、高い地位についたとか、有名な会社で働いたことではありません。
人のために、社会のために、人類のために、何ができるかを考えて、その先へ行こうとする人たちが、何を考え、何をもって困難に立ち向かい、どう生きているかをまとめた本です。
雑誌やテレビで取り上げられ、成功した女性とかセレブと呼ばれる人のほとんどが、その実がともなっていないのは、現実見てるので知っています。
本当にそうある人は、派手に見えるものには興味をもたないし、実際にやっていることは地味で地道です。

この本を読んだ時、私はまだ多感な時期で、色々な未来を考える頃だったので、深い感銘を受けたし、人生の指針にもなりました。
糸とじがほどけかけるくらい読んでいる本です。

サンクチュアリ



よしもとばななの初期作品です。

不倫相手の同級生の突然の自殺にショックをうけ、虚無な状態になった主人公は、旅先で、夜の海に向かって大声で泣く女性に遭遇します。
偶然の再会で、ふたりは友人となりますが、地味で年上の彼女にときおり感じる違和感に、主人公は亡くした恋人と重なる部分を見ます。

死にたいほどの悲しみというのは、人によって違います。
好きな人が自分に向かないから、試験に落ちたから、思ったとおりにいかないからと、死を選ぶ人もいますし、人生を破壊しつくされ、自身も手足を失いようなことになっても、生きようとする人もいます。
主人公が関係をもっていた女性と、海で出会った女性、それぞれがもった悲しみは、比較することは出来ません。
でも、明らかに大きな違いがあります。

この本、山手線の中で読んでいたのですが、ある一説でがしっ掴まれ、そのまま本に顔を伏せて、原宿駅停車中に大泣きしてしまいました。

この物語も、恋愛の物語ではありません。
悲しさを共有しない、でも、その人の痛みや悲しみの深さを知ることが出来る人たちが、どう癒され再生されていくかの物語です。



ひとり暮らしの私の家には、4つ本棚があります。
本の数は星の数ほどあって、でも読む時間には限界があります。
だから、できるだけ、心に残る、素晴らしい物語を読みたいと、いつも思いながら本を探しています。

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