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サーモンが川面を跳ねる時 ~砂漠でサーモンフィッシング



映画館で予告見た時、「なんね?」とか思ってスルーしていたのですが、評判よかったので、DVDで見ました。

イエメンの砂漠に川作って、そこに鮭放流して、鮭釣しよう!!その鮭がその川で生きられるようにしよう!って理想掲げたアラブの大富豪と、彼の資産を管理するコンサルタントのハリエット、そのプロジェクトを依頼された学者のフレッドの関わりを描きながら、ただの夢だったそのプロジェクトを成功させていくお話でした。

大富豪、ただの馬鹿じゃありません。
プロジェクトそのものは、馬鹿ですか?みたいなものですが、川を作るためにダムを建設し、それによって水を潤沢にすることで、将来、砂漠になっている場所でも農業が出来るようにしたいという、理想を掲げていました。
しかしそれを個人資産で出来るってんだから、すげー、すげー、すげー(笑)

そのプロジェクトの遂行を依頼されたハリエットは、投資顧問に働く女性ですが、ひじょうに好感持てる女性です。
彼女は、つきあってまだ1ヶ月くらいの軍人の恋人が、激戦地へと派遣されており、彼の安否を気遣いながら仕事に励んでいます。

フレッドは妻と安定した生活を送る、ちょっと変わり者で真面目な学者。

この3人が、それぞれをリスペクトし、それぞれを思いやり、協力しあいながらプロジェクトを遂行していく。
最初は「出来るわけがない」と拒否していたフレッドも、富豪とハリエットの真摯な姿、真面目に取り組んでいる姿勢に巻き込まれるようにして引き込まれていきます。

この映画は、誠実であることの大事さを描いていると思いました。

恋人が戦地で行方不明になったと知らせを受けたハリエットが家にひきこもって、知らせを待つだけの状態になっているところに、フレッドが訪ねていくシーン。
「仕事に戻れといわれても行きません、だって、彼の安否を知らせる連絡がくるかもしれないから、家にいたい。そういう気持ちでいる時に、無神経に電話しまくってくるあなたの行動は、私を傷つけるだけなのに、家にまで来るなんて、もうやめてほしい」と言ったハリエットに、フレッドが返す言葉。

「仕事に戻れって言いに来たんじゃないよ。サンドイッチ作ってきたんだ。そんな状態で、君、ずっと何も食べてないだろう。何か食べたほうがいい」

いやー、もうー、ハリエットといっしょに泣いたよ。

最終的に、フレッドはハリエットに好意を持つことになるのですが、そこで「愛してる」だのなんだのって、そういうアプローチはありません。

なんたって彼は既婚者。
彼女は、恋人の安否を心配している状態。

不器用で真面目で融通のきかないフレッドは、それをきちんとわきまえ、友人、同僚としての立場を踏み越えることはありません。

しかし彼は、彼女の存在によって、自分たち夫婦の関係がすでに終わってしまっている事に気づかされ、惰性のようにしていた仕事から、夢をもって打ち込める仕事や人生に出会うことになる。

ハリエットはひじょうにきちんとした女性なので、フレッドの好意(男女のものではない方)に甘えることもなく、出すぎた真似もしません。

恋人の死亡が確定した時、彼女は宿泊先の部屋でひとり泣くのですが、心配したフレッドが部屋に訪ねていった際、最初に彼女が彼にいった言葉は、「うるさくてごめんなさい、起こしてしまった?」でした。
なんていい人なんだ!!!

これはイギリスの映画なせいか、ハリウッド的な派手でわかりやすい恋愛ドラマはありません。
でも、何気ない、染み入るようなシーンが多く、心に残る映画でした。

プロジェクトは実は、失敗します。
しかし、その失敗が大きな成功につながります。

サーモンが川面を跳ねた瞬間、この映画の展開が一挙に変わる。

夢も理想もない人生なんて、楽しくも面白くもありません。
そんなのかなうわけない!って思ってたら、何も始まらない。
何も始まらない所に、本物はないし、本質も存在しない。
でも、夢や理想を支えるのは、それに関わる人たちの誠実な心と信頼関係で、そこには暖かい心と思いやり、真摯に取り組む気持ち、そして自分に正直であることが大事なんだと、この映画は伝えているような気がしました。

映画見終わって、思ったこと。

誰か、サンドイッチ、私にも届けてくれないかなぁ(笑)


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