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忍の一文字 ~それでも夜は明ける



アカデミー作品賞受賞映画です。

法律で自由を認定されている、奴隷ではない黒人だったソロモンが、だまされて奴隷として売られ、救出されるまでの12年間を描いた映画です。

個人的には、うーん。。。という部分が多かったでした。

奴隷として売られた理由も、知人の紹介とはいえ行きずりの芸人にくっついて遠方に行き、酒を飲まされての結果。
家族はたまたま別件で出張みたいな状況で、恐らくソロモンが家から遠く離れたところでそんな事になってるとは、恐らく知るよしもなかったでしょう。

その後、自分が自由黒人であることを伝えようとしたり、あるいは家族に連絡を取ろうとしたりはしますが、明らかに言う相手を間違ってる。
そういう人を信用するか?みたいな人に全権委ねて、自らの命を危機にさらすようなことをしています。

もうひとつは、ソロモンは本来、奴隷ではないという点。
どういう事情で自由黒人だったかは描写ありませんでしたが、万にひとつでも救済の道は残されていたという所。
実際、彼のように拉致されて売られた人はかなりいたそうですが、そこから救出された人は少なかったといわれています。
とはいえ。
救出の可能性はあったわけだし、生まれた時から奴隷で、抜け出す可能性は欠片もないという人とは違う。

なぜか主人に気に入られ、労働とは別の部分でも隷属を強いられたパッツィーは、そういう意味で、救いの道が欠片もない立場です。
ソロモンが去った後、彼女がどうなったかということのほうが、実はもっと残酷で冷酷だと思う。
ソロモンはある意味、耐えることが重要でしたが、パッツィーに代表される生まれた時から奴隷の人たちには、それしか生きる道はないわけですから。

昔、「ルーツ」というドラマがありましたが、そちらの方が感銘を受けました。
他にも、黒人奴隷の立場を描いた作品として、「グローリー」「プレイスインザハート」とかもありましたが、私はそちらのほうが、黒人奴隷という存在の過酷さ、残酷な状況を感じることができたように思います。

ただこの映画、奴隷の生活という異常空間を描いた部分は秀逸で、ソロモンが首を吊られたまま放置され、死に掛けているそのそばで、他の奴隷たちが何ごともないように普通に生活して、子供が遊んでいたりするシーンなどは、それがあまりにも普通で日常的であることを顕著に描いていると思いました。

個人的には、アカデミー賞としては、ゼログラビティやダラスバイヤーズクラブのほうが作品としてはよかったのではないかと思いますが、アメリカが背負う枷として奴隷問題、黒人差別問題がある以上、こういう作品が賞を取るのは、アメリカという国としては当然なのかもしれないなとも思います。

ソロモンの12年は、まさに忍の一文字。

それをどう見るかは、たぶんそれぞれの感じ方かなと思いました。


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