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見てる側を試す映画 ~鑑定士と顔のない依頼人



なんか、ミステリー映画として宣伝されてるらしいですが、私が使われている絵画が本物だという話を聞いて、興味が出て見にいきました。

以下、思いっきりネタばれします。
これからこの映画見るつもりの人は、読まないのを推奨。




孤児として育ち、生きるために美術品に対する知識や技術を身につけた孤独な男ヴァージル・オールドマンは、潔癖症で気難し屋、さらには女性恐怖症の、有名美術鑑定士です。

その彼が、亡くなった両親が残した美術品を売りたいという依頼を受けますが、依頼人は誰にも顔を見せず、屋敷の隠れ部屋に閉じこもったままでした。

オールドマンは、彼女に興味を持ち、ついには惹かれていくようになります。

最後に大どんでん返しがあり、すべては大掛かりに仕組まれた詐欺だとわかります。
ところが、誰が仕組んだ事か、誰が首謀者だったのかは、はっきりとは描かれていません。

映画には、その詐欺に対する布石や伏線がたくさん引かれているのだそうですが、色々ネットで感想見てそのあたり、他の人はどう見たのか探してみたのですが、記載されている所はまったくありませんでした。

ただ、「二度見たくなる映画」とか書いてあるばかりで、中には「なんでオールドマンが金持ちなのかわからない」とか、「彼が持ってた肖像画も偽者だったってことでしょ?」とか、おい!ちゃんと映画見てんのかよ!ってツッコミたくなるようなことかかれてたりして、むしろびっくりなんですが、それだけ、無駄に臆測よびやすい映画だったとも言えます。

私が気がついた、「あれ?なんか違うんじゃね?」な部分、以下:

・クレアの屋敷で発見した部品、見つけたオールドマン本人が、錆びとかの部分を見て、「新しいもの」と言っているのだが、そっち系の修繕のプロのロバートがその後、「錆びのところ磨いたらサインでてきた」で、いきなり19世紀とか18世紀とかのものって事になってる>っていうか、そのサインが証拠!って感じでいきなり

・オークションが公平に行われなったとされた老婦人、「私はこの作家のコレクターよ!」って叫んでいたのだが、後でビリーが「金に困ってたから、買い戻した」と言ってて、金に困ってる人がオークション来るか?と疑問

・オールドマンが不意打ちでクレアの姿を盗み見した時、彼女はフルメイクで、真っ赤な口紅まで塗ってるんだが、後でオールドマンに化粧なんかしたことない!ってやってる

・最初にオールドマンが盗み見した時、明らかに男相手に携帯で電話してて、「なに?嫉妬してるの?」とか言ってるんだが、ここは、オールドマンが女性と関わったことがまったくないってので、恋愛経験グランドゼロ状態で、意味を理解できなかったと明確にわかる

・クレアがプラハにいったのは、最初は修学旅行でと言っているが、オールドマンに告白するときには、年上の男と行ったと言ってる。当時彼女は14歳、いくらなんでもそれはない

・それと同時に、病気が発症したのは、最初は両親とパリに旅行にいって、エッフェル塔の下で突然!って言ってるが、告白の時にはプラハで男が消えたから。。。って話になってる

・いつもパブにいた青年3人、オールドマン襲ったのも男が3人、たぶん監視役

・クレア失踪の時、パブの男が「その女なら外に出て行った」と供述してるが、実はクレアは中にいた

・その男3人も、事件発覚後はパブから消えている

・匿名作家だから出版社も本人のことはわからない。。。はありえない。原稿料や著作権料の支払いには、銀行口座が必要

・オールドマンが襲われた後、パブの窓際の小人の女性がどこかに携帯で電話している。その後、オールドマンが携帯でクレアに電話したが、意識朦朧で自分に何があったか、どこにいるかは話せていない。なのにクレアはオールドマンにまっしぐらに向かってる

とりあえず思い出したのだけでもこれだけあった。

見ている途中でそういうのに「あれ?」ってなってたので、途中でこれって騙されて、何か仕掛けられてるんじゃないの?でもクレアひとりじゃないよね?ってなってました。

個人的に、たぶん布石じゃない部分だとは思いますが、友人のビリーの絵がクレアの家に飾られていたのを、なぜ、一流の鑑定士だったオールドマンが見抜けなかったのか。

ビリーの絵には才能がないって言ってたオールドマン、絵を見てないわけはない。
それとも、ビリーを上手く利用するために、絵なんて実は見てなかったのか?
それとも、オールドマン本人の資質そのものが、実は詐欺だったってことなんだろうか?

詐欺にあったとわかって、オールドマンが警察に届出ようとして、クレアとのセックスを反芻しまくるシーンがあり、結局彼は警察に事件を知らせないで終わるのですが。

そこのところで、「彼にとって、クレアの愛は偽りでも、クレアとの体験は本物だったから」って、ひじょうにロマンチックな解釈してる人がたくさんいらしたのですが、いやいや、盗まれた絵画全部、オールドマンが詐欺って入手してた盗品に近いものだから、警察になんか届け出できませんでしょうや。

ラストも、見る人によって全然解釈違ってくる感じの終わり方ですが、私はオールドマンはすべてを失って、心を壊して、自分の中に微かに残された“本当”にすがったまま廃人になったんだな。。。と思いました。

何度も見たくなるって書いている人いるけど、ほんとにそう思ってるんだか聞きたいし、実際何度も見ましたか?って聞きたいです。

私は何度も見なくてもいいです。

はっきりいって、見てる側の我々も試す映画だと思うし、この映画をどう見たかで、その人の洞察力とか判断力、あるいは観察力とか、すごい問われる部分あるような。

私はそういうの、さっぱりなので、この映画はとりあえず、美しい美術品やまほど見させてもらいましたー!!って感じで終わりました。

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3 Comments

矢野トール says..."Re: タイトルなし"
コメントありがとうございます。

なるほど、いろいろありますね。
もしかしたらもっと見落としていたり、違う見方をしている部分があるかもしれないですね。
好みの映画化といわれるとそうでもなくて、物語としてはどちらかといえば好きではないかもなのですが、もう一度じっくり見直してみるのもいいかもしれません。
DVDで見ると、とめたり、繰り返したりできますし。

2015.09.01 23:18 | URL | #- [edit]
no name says...""
先ほどのものです。
ちなみに私は一度観てから2日空けてもう一度観ました。一度目は空っぽの秘密の部屋のシーンがショック過ぎてそのあとのことは気持ちが追いついて行きませんでしたが2度目は冷静に観れましたよ。
2度目みて思ったのは秘書が郵便物を持ってきてからリハビリを始めてプラハに引っ越してくるので郵便物が手がかりなのではないかということと、プラハを歩いてる途中でリハビリでグルグル回るシーンがあるからリハビリのシーンが最後でプラハのシーンも回想なのでは?と言うことです。
でも私はラストのハッピーエンドだと思います。
時間をおいて何回も観たい作品です。
2015.09.01 10:10 | URL | #- [edit]
no name says...""
クレアがプレハに行ったのはおそらくお風呂で年上の人と行ったというのはおそらく嘘の話じゃなくて本当の話をしてるなんだと思います。修学旅行のくだりは本当と嘘を混ぜた話だけど年上の人と行ったというのは実際の自分の体験なのではないかと。だからあとからゴチャゴチャしてるのかなと。パブでビリヤードしていたのは3人組じゃなくて4人組です。襲った人の中にパブの中にいたような髭もじゃの男性が居ますが、よくみると耳の形が違います。
あと、ヴァージルが襲われた時、窓から覗いていた本物のクレアは救急車を呼んだんだと思います。最後のヴァージルとパブで話すシーンで私が呼んだと言っています。
それからビリーの絵と見抜けなかったのは最初に大したことないと判断してから興味がなく真剣に見ていなかったからだと思います。ヴァージルとクレアが壁越しに「あれは母の肖像画なの」と話してるシーンでヴァージルは「たいした絵じゃない」と言ってるので興味がない対象は全部同じだと思っているのではないでしょうか。
それと、「病気が発症したのは両親とパリに行った時」だとは記憶している限りクレアは言っていないと思います。おそらく「広場恐怖症だと最初は親も分かってくれなかったけど、パリに旅行に言った時に突然動けなくなって叫んで…やっと理解してくれた」みたいなことを言っていたと思いますので。
2015.09.01 10:02 | URL | #- [edit]

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