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人と人との間にあるもの ~インポッシブル

impossible

メタルギアの小島監督も絶賛だった映画「インポッシブル」見ました。
スマトラ沖地震の津波に巻き込まれたアメリカ人家族の、実話をもとにした物語。

母親と長男、父親と次男、三男に引き離れたものの、家族全員が無事だったというのはすごい。
彼らが滞在したタイ沿岸部は、5000人以上が犠牲になっているので、これは本当に幸運だったと思います。

正直、今の日本でこの映画を見るのは、かなりきついです。
津波の描写がすさまじくリアル。
巻き込まれた人がどういう状態になるかも、すごくリアル。
遺体の状態はさすがに見せませんが、死屍累々な状態はかなり見せてきます。

ただ、映画はそういうのを我々に見せたいのではなく、いわゆる“人と人との絆”、あるいは家族というものを見せてくる感じです。

まだ12歳の長男が、大怪我をした母親を必死に支え、助けていくことで、あっという間に“男”になっていく姿も感動的で、7歳の次男が5歳の三男のために、“お兄ちゃん”になっていく姿も心に残ります。

多くの人は、父親がアメリカの実家に電話をかけるシーンで泣いたようですが、私は、重症を負って、近郊の村人に助けられた母親のシーンで泣きました。
助けられた時、母親は半裸状態で重症を負っていました。
その彼女に、村の女性たちが自分たちの衣類を着せてやったシーン、細やかで、本当に彼女のことを想っての行為とわかる場面でした。

言葉が通じないのがわかっていても、母親が何度も「ありがとう」と言い、女性たちにすがって泣くところ、自分も外国で大けがした時の気持ちが思い出されて泣けました。

なんというか、人間が大きく成長するのは、誰かのために、あるいは誰かによってってものが大きいのかもしれないなと、映画を見ていて感じました。

そして、本当の意味で助けを必要としている人に、何の見返りも期待せず、その人のために何か出来る人は、本当の意味で偉大な心を持っているんだとも思いました。

母親は命を失いかけている状態で長男に「誰かのために役にたちなさい」と言い、ふたりを助けた村人たちは、自宅の扉を壊して担架にし、混雑を理由に引き取りを拒否した病院職人をふりきってふたりを病院にいれます。
村のおじいさんは言葉が通じないまま、残る長男の肩を抱いて何かを語りかけ、ふたりだけ残された次男と三男に、何者かもわからないおばあさんが静かに話しかける。
妻と幼い子供を亡くした男は、父親と哀しみを分かち合い、それを見知らぬ女性が抱きしめる。

個人的には、この映画の本当の結末は、家族の再会ではなく、母親と長男が助けた見知らぬ子供のその後にあったと思ってます。
その子はこの映画にとって、象徴のような存在でした。
その本当の意味は、ラストで語られます。

見るのにかなり勇気が必要な映画でしたが、見てよかったでした。

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