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魂は永遠につながり続ける ~クラウドアトラス



近くの映画館でやっていなかったのでDVD待とうと思っていたのですが、他の方の感想いろいろ読んで、どうしても見たくなっていってきました。
「マトリックス」を製作したウォシャウスキー姉弟(当時は兄弟)と、「ラン、ローラ、ラン」で人気を博したトム・ティクヴァが監督をつとめた3時間弱の長編映画です。

あらすじを語るのは、ひじょうに難しい映画で、いくつかの物語が同時並行で描かれていきます。

・奴隷制のあった頃のアメリカで、権力者の娘婿となった男と奴隷の話(歴史もの)
・才能はあるが、放埓な作曲家志望の青年の話(芸術系)
・原子力施設の陰謀(サスペンス)
・詐欺まがいの事もやっている老齢の編集者の脱出劇(コメディ)
・クローンの女性を中心にして、政府と戦う人々の話(SF)
・終末を迎えた後の世界で救済を求める人々(SF)

これらの物語の登場人物が、あるいは物が、それぞれの物語に影響したり関わったりしているのが描かれる中、それぞれの話に共通点はありません。

しかしよく見ると、ある決まった男女が結ばれる時には、世界の大きな変革につながるものがそこにつながっていたり、とある人にターニングポイントの鍵を与える役割を持つ人物がいくつもの時代に現れていたり、ある時代で残されたものが別の時代に大きな影響を残していたりと、大きな視点で見た時、すべての物語は点と線でつながっているのがわかります。

トム・ハンクスが演じる人物は、最初、悪役で登場します。
その彼が、善の心で生きる人間になっていくには、いくつかの人生が必要になっています。
逆に、ヒュー・グラントが演じる人物は、時を経て、さらに悪の側で生きる人間になっている。
ヒューゴ・ウィービングが演じる人物はすべての人生で悪の側で生きる人間で、最終的には人間の闇の部分の象徴になります。

ひじょうにスピリチュアルな映画ですが、そこはウォシャウスキー姉弟、そういう匂いはまったくさせていないし、理屈っぽさもカルトっぽさもまったくありません。

近未来、終末以後の未来を描いたエピソードは、「マトリックス」真っ青のSF仕立てで、とくにソンミ451の革命を描いたネオソウルのエピソードは、無茶苦茶かっこいいアクションSFになっています。

映画終わった後、とにかく色々考えさせられるのですが、映画そのものは3時間、面白く楽しく見れるというのがすごい。
もうこれは、編集と構成の天才!と思いました。

どういう関係がそこにあるのかというのをもっと知りたかったので、久しぶりにパンフレットを買い熟読しましたが、色々発見がありすぎて、もう一度、いや二度でも見たいと思いました。
どこがどうつながってるのか、何がどう描かれてるのか、一度じゃわからない部分がてんこもり。
何も知らずに見る、次にある程度わかってて見る、最後に深く理解して見る。。。くらいやりたい。

スピリチュアルな見解から見ると、人間は同じタイプの魂で大きなグループがあって、その中で出会いや関わりができるのだそうです。
もちろん、すさまじく大きなグループなので、必ずしも同じ人間と関係が出来るわけではないし、恋愛や結婚の相手も決まっているわけではありません。
一番重要なのは、無意識も含めた本人の選択で、それによって、大きくその魂のグループを変える場合もあると聞きました。

この映画、そういうのがひじょうにわかりやすく描かれた映画と思います。

トム・ハンクス演じる人物たちが、闇の濃い人間から善を主とした人間になっていくには、挫折や大きな犠牲が伴います。
それは自分との戦いでもあり、誰かを愛することから得る勇気、あるいは誰かを大事に想う時の誠実さから生まれる決意からはじまります。

運命に結ばれたふたりの男女の愛が、結果として何処の時代にも、世界の大きな変革を伴い、影響していく物語も、実は壮大なスケールのラブストーリーのように思いました。
でもそこも、大きな犠牲や決意、お互いの愛情や誠意があってこそで、必ずしもそれが成立しているわけではないというのも、映画ではちゃんと描かれています。

さらにこの映画、人類の存在が実はサークル(円)になっているという部分にも触れていて、それも映画全部見た後に、「あ???もしかして、これってそういうこと?」みたいにわかる仕掛け。

なんというか、考えれば考えるほど難しいテーマや内容を持つ映画ですが、そういう難しさをまったく感じさせない面白さで、もう、さすがウォシャウスキー姉弟!!って感服しました。



拍手コメントのお返事:


深雪さん:

いつも読んでくださってありがとうございます。

連載、終わってなかったんですね!!
よかったーーー!!
確かに、無駄に長くなるような話でもないので、そこそこに終わるような気もしますが、個人的にはそのほうがありがたいです。
本当に久しぶりの大ヒットに好みなので、新刊でたらまた感想あげると思います。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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