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愛は世界を変える? ~ジウ

空港で1巻買って飛行機の中で読み、とても面白かったので帰国してから残り2冊読みました。

連続児童誘拐事件の主犯とされる謎の人物“ジウ”を追いかける警察、そのチームの中にいる美咲と基子、彼女らに関わる警察、機動隊、SAT関係者が、新世界秩序を掲げる人々のテロ活動と対峙していく物語です。

1巻、ひじょうに面白かった。
面白かったのですが、ヒロインのふたりとも、まったく好きになれませんでした。
あまりにベタでステレオタイプすぎて、しかもふたりとも女性というよりはメスって感じ。

とくに気になったのは、美咲の優しさ。
優しさ、と物語には書かれていますが、私には彼女のそれが優しさとはまったく思いませんでした。
もっとなにか、ベタベタな感じがしたです。

凶悪犯をおいかけながら、捜査しながら、命に関わる状態でありながら、彼女が真っ先に考えるのは好きな上司のことで、上司の反応ばかり。
むしろそれだけ。
やる気がないとかそういう以前に、警察官という職業倫理、プロとしての意識に著しく欠けた人物で、とりあえず犯罪・警察小説を引っ張る主人公としては、あまりにも欠陥がありすぎ。

対する基子も暴力的でバイオレンスな人物に描かれているのですが、何事に対してもあまりに単純で、どうにもただのメスゴリラ的女性にしか見えない。
彼女も、警察官としての自覚も意識もまったくないままに描かれていて、ただただ強さを売りに犯人を捕らえていくという感じ。

このふたりが最終的にどう物語を収束させていくのかと思ったら、「赤ちゃんできました」「あなたは本当は傷つきやすい優しい人なのよ」「愛を取り戻して!」ときまして。

思いっきり、自分に合わない小説だったよ!!

当初、ジウという人物がとても興味引っ張ってくれたのですが、黒幕とされるミヤジが登場してから、いっきに影が薄くなり、最終的に彼も「愛がほしかった」系に落ち着いちゃった。

歌舞伎町制圧、占拠ってなって、あっちこっちに信奉者を潜伏させてたミヤジも、新世界秩序とか言ってて結局は「麻薬好きに作って、売りさばきたい」ってなオチで、読んでて「え・・・(ーー)」になりました。

そも、ミヤジという人間の出自が特殊なわけですが、彼がもともといた場所を抜け出して、麻薬密売で大もうけして、裏の社会に君臨するまでの経緯が具体的になく、誰も彼もが彼の信奉者になっているってな状況を作るまでの人物像描写もない。

人物として一番面白かったのは、ジウ事件一連の解決の糸口になる岡村という人物で、単純でわかりやすく、悪党だけど、人間としての甘さを残したしょうもないおっさんという感じで、「ああ、実際いそうだな」と重いながら読んでました。

フジテレビでドラマになって人気を博したそうですが、フジテレビでドラマ化ってのが納得な小説でした。
ある意味、わかりやすく、さくさくっと読むにはいいかもしれません。

残念ながら個人的には、1巻で終わらせておけばよかったかー。。。な小説でありました。




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2012.07.03 15:48