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アニメとGAMEとマンガな日々
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強烈シニカルパロディだった ~クレヨンしんちゃん 大人帝国の逆襲

以前から「ハンパないすごいアニメ、必見」と聞いていたのですが、見て理解しました。
これはすごい。
子供向けとか、ありえないわって感じでした。

見ればすぐにわかっちゃうし今更なんですが、これ、あの国民的人気映画「Always」の皮肉パロディなんですね。
「あの頃はよかった」ノスタルジーで日本征服するってすごい物語。
最初に当時の懐かしいものを満載にしたテーマパークで中毒化させておいて、その後は誘導と匂いだけで洗脳OKってのにびっくりしました。

恐ろしいのは、そうやって昭和に戻っちゃった大人たちがいなくなった後の春日部。
子供たちが残された食べ物を必死にあさりながら生き延びようとしている中、今度は新世代背負った彼らを狩って、洗脳教育するって展開が待ってました。

すごいのは、悪役であるはずのケンとチャコが、悪を背負っていないこと。
彼らが求めたのは、“懐かしいあの昭和”を取り戻すことであり、昭和の生活こそが愛と暖かさに満ちた素晴らしい理想郷だという信念に基づいた世界征服なわけで。

私だけじゃないと思いますが、ノスタルジーやら懐かしい思い出やらにほとんど興味ない人も多いと思います。
そういう人間は、当然このアニメで洗脳されちゃう大人たちを見て「はぁ???」って感じになると思われ、実のところ、私個人はそこまでになっちゃう心理というのがイマイチ理解できませんでした。

しかし全体見ていて、これ、言っちゃいけないことなのかもしれませんが、ケンとチャコのやり方がオウム真理教のものを喚起させる部分がとても多く、もしかしたらこれ、誰しもの心の中にある“引き”の部分に引っ掛ければ、誰もがこういう状態になりうるということを描写しているのかもしれないと思いました。
思ってちょっとゾッとした。

ひろしとみさえの洗脳を解いたのは、ひろしの足臭でしたが。
それはまさに現実の臭いで、ひろしの日々の生活そのものを具現化した象徴的なものなんだなと思いました。

ひろしが記憶を取り戻していく過程のシーンは号泣ものと思います。
思ったんだが、泣けない私はやっぱりノスタルジー欠片もない。。。orz

ただなんていうか、お涙頂戴なシーンにわざわざしていないのがすごいなーと思いました。
泣けるシーンではあるんだけど、あからさま「泣けるでしょ?」ってやってないのがすごい。
お父さんの足臭で鼻つまむこどもたちとかに泣けちゃうとか、そりゃちょっと普通ないです。

これは未来に生きることを否定した話なわけですが、大人たちが総じて子供返りしちゃうってのも何やら印象的でした。
昭和はよかったって言ってるけど、つまりは“子供時代に帰りたい”=大人になりたくない ってことなんででしょう。。。

くれしん、すげー。


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2012.06.27 00:27