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アニメとGAMEとマンガな日々
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予告映像通り、しかし見所満載!! ~ Real Steel

いろいろ気分滅入ること多発で、当初は「DVDでいいか」と思っていた「リアルスティール」、気分転換のために劇場で見てきました。

いやぁ、予想を大きく裏切る、すごいいい映画でした。

物語は宣伝に出ていたまんま。
オチも意外な出来事もまったくありません。
しかも王道中の王道直球なので、「人生負け組だった父と、その父に見捨てられていた息子が、拾ったロボットを通じて親子の絆を深めていく」って話まんまです。

しかしこの映画、見る視線をあっちこっちに飛ばすと、すごい見所満載でした。

そのいち。

それはもう、誰もがわかる、日本アニメや特撮、日本のロボットへのオマージュ。
拾ったロボットの名前が“アトム”なのは周知の事実ですが、登場するロボットの造形がすべて、なんかどっかで見たことある懐かしい形ばかり。
昔のロボットアニメや特撮に出てきた感じのものばかりです。

しかも、その操縦方法が、鉄人28号まんま。
もちろん、鉄人28号を彷彿とさせるロボットも出てきました。
かつての世界王者なロボット、ノーティボーイに至っては、ボディに“超悪男子”とかペイントされてて、音声認識が日本語になってってのも受けどころ。
さらにそれを日本語認識だとすぐさま気がつき、日本語で操作した息子が「ゲームで日本のとか当たり前だよ」とか言っちゃう。
ついでに、伝説のロボット製作者が日本人(笑)>すんげぇナンチャッテ日本人でさらに笑える

そのに。

視覚効果がものすごく計算されていて、構図や色、光の使い方が素晴らしいです。

特撮はもちろん満載なんですが、私の言う視覚効果はそっちではなく。
まず驚いたのが、主人公のとーちゃんが旅するアメリカの田舎の風景が素晴らしいです。
夕日や朝日、夜、トラックでひた走るシーンが多いのも特徴。
畑のど真ん中にいきなり現れる移動遊園地のネオンとか、暗い道をそれをめざしてトラックで走る親子の関係を象徴してるなぁと思いました。

ロボット同士の試合のシーンも同じく。
ライトを効果的に使っていて、シャドウ効果も素晴らしく、陰影のつけ方もすごくかっこいいです。
色の使い方もすごくよくて、どのシーンもかっこいい1枚の絵になってる。

構図の取り方がすごくよくて、1シーン1シーンが印象的。
見せる絵が多いので、一瞬一瞬が見ごたえあるものになってます。

そういうのがとにかく緻密に丁寧にがっつり続いて、すでに物語わかっててオチもだいたい見えてる我々をあきさせることがないまま、クライマックスまで引っ張ります。

とーちゃん、才能あるボクサーでしたが、チャンピオンにはなれなかった男です。
そうしているうちに、人間によるボクシングがすたれてしまい、彼は身の置き所がなくなってしまい、逃げるばかりの人生になってしまう。
どんだけ目先のことしか考えてないんだよ!ってなくらいのだめオヤジぶりですが、それが変わるのは、愛してもいない息子を本能的に「守らなきゃ!!」って思ったところから。

自分を捨てて、一度も会うことのなかった父親に対して息子は、愛されていないうえに金で取引されたと知っているために、突き放した視線を送っています。
それが変わるのは、息子が、人にはそれぞれいろいろな事情があり、それによってどうしようもない事があるということを少なからず理解し、愛するということにはいろいろな形があるのだとわかってくるところから。

人生をあきらめて捨て鉢になっていた男が、その人生を取り戻すのは、かつて自分が挑戦して勝利を手にすることができなかった試合と同じく、おそらくは絶対に勝てない相手との試合。
そのパートナーとなるのが、廃棄された前時代のスパーリング用のロボットです。

最後のアトムとゼウスの試合は、熱い!!
とにかく熱いです。

見ていて、やっぱり拳の試合、銃火器やら武器やら使わないガチ、肉体と肉体のバトルは血湧き肉踊るよなぁ!!と思いました。
もっともこの映画の場合、ロボットですが。

緻密に作られて最新のコントローラーパネルで操作されるロボットが、思わぬところで弱いってのもなかなか面白かったです。
アトム、シンプルな作りでシンプルな操作。

「いいか、俺をみろ。俺を見るんだ!」

そういうとーちゃんの言葉は、アトムを通じて息子へと伝わります。

すっごいよく出来た脚本、緻密な設定と伏線の張り方、台詞のひとつひとつに内包された深い意味、言葉ではなく映像で伝えようとする物語と、もう映画の教科書みたいな映画でした。

見てよかったです。
もういっかい見たいほど。

Real SteelReal Steel
(2011/11/01)
Soundtrack

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