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感染するのはウィルスだけではない ~コンティジョン

接触による感染、潜伏期間は短く、症状は脳炎と同じで感染したら完全致死の未知のウィルスの恐怖を描いた映画でした。

最初の患者は、なぜか世界中に散らばっていて、感染やウィルス、免疫や予防医学の専門化たちが東西奔走して
原因を究明し、感染経路を絶とうとし、抗体を作ろうとします。
その中で、職務中に自身も感染して死亡する人、政治的な事情に利用される人、自らの身体を使って治験する人、感染の可能性を高確率で知りながら看護する人、患者を救おうとする人などなど、多くの人の命を懸けた努力を描いていました。

ウィルスの感染が、病気としてのものだけではないことも描いています。
罹患する恐怖、物資がなくなることへの恐怖などなど、それは暴動、暴力、強盗、強奪へとつながり、接触感染という事実は人を信用すること、関わることへの恐怖を生み出します。

映画としてはかなり地味なつくりで、逆に無駄に有名俳優が大量に出ていて、なんか違和感ありました。
展開もかなり地味な感じがしたのですが、原作がロビン・クックと知って納得しました。
医療ミステリーでは大御所で、かつて「コーマ」という映画の原作もこの人でしたが、派手な部分はないけれど、あとでじわじわくる感じの話が多いです。

ジェイド・ロウが名声を求め、安易に派手に脚色しまくってブログ記事をあげる有名ブロガーの役で出ていますが、実際こういう人は現れるとは思いますが、なんか浮ついた感じで、映画そのものからちょっと離れた印象がありました。

ひじょうに真面目でよくできた映画なのですが、どうにも違和感が残り、なぜだろう?と考えてみたら、結局我々、究極の破壊を見てしまった後で(311)、某かの原因で街や人が崩壊していく過程をリアルに知ってしまったってことがあるからだとわかりました。
もちろん、地震や津波とウィルスは全然違いますが、恐怖にあおられた人々がどうなるか、恐怖がどのようにして感染していくのかっていうのをリアルで体験したことで、映画にあるものを「ぬるい」と感じてしまっていたように思います。

実際、映画の中で描写されるパニックのシーンや街が荒れていくシーンがけっこうゆるく、イマイチ感ありあり。
未知のウィルスを追いかける人々を中心に描いているのでやむをえないとは思いますが、スーパーのシーンとか「うーーん…」という感じでした。
アメリカのパニック映画、過去もっとすごい迫力のあるもの、たくさんあったと思うんだけどなー。

この映画に描かれたウィルスを、放射能におきかえることが出来るという点でこの映画を見ると、たぶん感想が違ってくると思います。
恐怖の伝染は暴力的で、しかも悪質です。
そして、そうやって伝わるものに真実と事実はほとんどありません。

そういう意味でこの映画を見ると、またちょっと違った見方が出来るなと思いました。

コンテイジョン―伝染 (ハヤカワ文庫NV)コンテイジョン―伝染 (ハヤカワ文庫NV)
(1997/07)
ロビン クック

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