orb

アニメとGAMEとマンガな日々
MENU

明らかな男と女の違い ~ホノカアボーイ

ホノカアボーイ [DVD]ホノカアボーイ [DVD]
(2009/09/16)
岡田将生、倍賞千恵子 他

商品詳細を見る

「かもめ食堂」が好きな人には絶対お勧め!っていう意見をあっちこっちで見たので、見てみました。

大学を休学した男の子の、ハワイの田舎での1年ののんびり生活と交流を描いた映画。
ハワイの景色とのんびりとした物語です。

が。

「かもめ食堂」好きだったら、むしろこの映画、だめなんじゃないか?と思いました。

全体のトーンとかイメージは近いんです。
じゃあ何が違うかっていうと、料理上手な老未亡人のビーの生臭さ。
映画としては、これはありです。
でも、「かもめ食堂」と比べた時に、この生臭さは致命的に違うと思われる。

50年前に夫に死なれて、その後ずっとひとりで生きてきたビー。
主人公のレオの、あまりにも貧しい食生活に、「毎日、ここで夕食食べなさい」と言います。
そこからふたりの交流が始まるんだが、ビーが明らかにレオに女としての好意を抱く。

好意を抱くってことそのものは、むしろ微笑ましいことだし、悪いことじゃありません。
が、しかし。
ビーがレオに対して行う言動は、あからさまな嫉妬の部分も含めて、“生臭い女”な言動です。
それは微笑ましくも、心温まる話でもなんでもない。

「かもめ食堂」で描かれた、中年期から老年期(恐らく30代から50代)の女性たちは、そういう生臭さいっさいありません。
そこが重要だし、多くの女性の支持を得たのもそこが大きな要因だと思います。

若いかっこいい、好青年が現れる。
女は彼に好意を持つ。
だからといって、誰もが“女”な行為に及ぶとは限らないし、むしろそれは嫌われる可能性のほうが高いと思います。

この映画、レオも好きにはなれませんで。

見方によれば、素朴で朴訥ですが、彼の言動は無知、無神経な部分がかなりあって、「若いから」というより性格だろうという気がしなくもなく。
いわゆる“自分探し”的な部分がとてもあるので、そういうのがクソ大嫌いな私にはちょっとあわなかったかもしれません。

逆にすごくよかったのが、老いてなおひとりHに励むと堂々と言ってたおじーちゃん、コイチさん。
恐らくはとても孤独で、病の妻を抱えて大変な状態だったであろうコイチさんの、その明るい部分と暗い部分をすごく上手に見せてくれていて、なんともいえない印象を残してくれました。
演じているのがお笑い芸人さんと知ってびっくり。

それから、映画館のオーナーの松坂慶子。
もっちりとふくよかで、でもあの笑顔とのんびりとした口調がたまらなくよかったです。

1枚1枚のショットが素晴らしく、構図や色の見せ方もとてもよい映画と思いました。
なので、映像そのものに飽きることなく。

個人的には、レオとビーの交流を、性別とか年齢とか超えてしまった部分でのつながりみたいにして描いてくれた方がよかったなぁと思ったです。

見れば、監督も原作者も男性のようで。
男からすれば、もしかしたら、年齢超えても女は女、何はともあれ女は女って見方の方が自然なのかも。

いやいや。
「かもめ食堂」のように生きている女性は世の中たくさんいて、恋愛とか男とかセックスとか、とりあえずそういうものより大事なものを自分に持って生きている女性って本当にいっぱいいるんですけどね。



スポンサーサイト

該当の記事は見つかりませんでした。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://orbyano.blog75.fc2.com/tb.php/3245-b898b938