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今見るべきか、今見てはいけないか~ザ・ロード

ザ・ロード [DVD]ザ・ロード [DVD]
(2010/12/03)
ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット・マクフィー 他

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予約リストにいれていたのですが、よもや今この時に来ちゃうとは思ってもおらず。
世界の終わりが来た後、生き残った父と子が旅する映画ですが、まぁもう、5分見たら精神的に「もう無理」な感じでそれ以上見れず、結局見終わるのにものすごい時間がかかってしまいました。

何某かの事情で終わりがきてしまった世界は、生きとし生けるものはほとんどおらず、壊滅状態です。
その壊滅した状態の街が、津波で壊滅してしまった東北の町そのまんま。
地鳴りとともにやってくるすさまじい地震も今回の地震を思いおこさせるもので、今のこの時期、この映画を平常心で見れる人はそういないと思います。

息子は、世界が終末を迎えた後に生まれています。
よって彼は、美しい地球の姿を知らない。
母親は希望のない世界での出産を拒み、すべてに絶望して最後には夫と子供をおいて、自ら命を絶っています。

生き残った人々は残り少ない食料を奪い合い、時には人間を食うことまでするようになっており、残り少ない人間に出会うことは、ある意味危険である状態になってしまっています。

「善き人間であること」「心に炎を持って旅すること」を父から教えられ、それを守ろうとする幼い息子。
厳しい世界でその息子を守り、希望を求めて南へ旅する父。
ふたりの旅は過酷で、誰も信用することが出来ず、他の誰かと交わることもありません。

強盗や人を狩る人々から逃げようとした父親は、そうしているうちに誰かを見捨て、誰かから奪い、誰かを殺すことになっていく。
精神も肉体も疲弊し、荒んでいく父親に、幼い息子は叫びます。
「パパは、もう善き人か悪しき人かの区別もつかなくなってる」

映画館で見た人の感想を見たら、男性客で泣いている人が多かったそうです。
父と息子の関わりに、子供のいる男性が見たら、これはかなりくるものがあるだろうと思いました。

欧米の宗教観を背景にした世界終末感がものすごく出ている映画と思いました。
見ていて、本当に東北大震災にまんま、つながる情景や状況がものすごくたくさんあり、被災地の映像や話を聞いた欧米人がそれにどれほどにインパクトを持ったか、この映画見てわかったような気がします。
ともすれば、彼らが今回の件において、日本人の在り様に驚愕した理由もわかるような気がしました。

徹底的な破壊の後、「ザ・ロード」に残ったのは絶望だけです。
生き残った人々が助け合うこともなければ、互いにいたわることもない。

けれどあの津波や震災の後、日本ではそれとは真逆のことが当たり前のように存在していました。
それは、この映画のラストに描かれた、力強い希望のあり方だったという気がします。

見てよかったですが、とにかく暗い映画で、エネルギー吸い取られました。
でも今この時期に見たからわかったこともあったような、そんな気がしてます。
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