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微妙な関係 ~木村くんは男友だち

木村くんは男友だち (KCデラックス)木村くんは男友だち (KCデラックス)
(2011/04/13)
逢坂 みえこ

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逢坂みえこといえば「永遠の野原」が心に残ってます。
男女の心の機微を、いやらしさとかエロさとかなく描写するのがとても上手な漫画家さんと思ってました。

この本はまさに、それをテーマにした話。
美人で気風のいい30代のミホ、おっとりとして誠実なその夫鉄男、そして女性の学生時代からの親友イケメンの木村くんの関係を描いた話です。

女性向けのマンガだと、このテの三角関係っぽい設定になると、もう決まって「夫以外の男からもラブラブ」とか「不倫関係に悩む」とかになりがちですが、そこは逢坂みえこ、全然違います。

木村君はイケメンで出版社の編集やってて、なんでもソツなくこなすかっこいい男です。
そしてミホとずっと仲良しです。
鉄男は、そんな木村君の存在を大きなものに感じながらも、妻の親友である彼と良い友達でいます。
そして、あいだにいるミホは夫をとってもとっても愛してます。

木村くんの年下のかわいい彼女とする、彼の女友だちに関する会話はひじょうにリアル。
たいていの女性は、自分の彼氏や夫の女友達の存在を認めたくないし、許しません。
そしてそれは、男性の場合もどうやら同じのようです。

その時、女友達との関係を彼女のために切るのか、はたまたそういうことを言う彼女と別れるのか。
そのあたりをこのマンガはとってもよく描いているなと思いました。

ミホは、大親友の木村君の存在を自分といっしょに大事にしてくれる鉄男と結婚しました。
それは、鉄男がそういうおおらかさと誠実さをもった人だからで、だからこそ彼女は鉄男のことを心から愛してます。
自分が大事にしているものを大事にしてくれる人っていうのは、究極の理想の人と思います。

木村君はミホに好意をもっています。
でもそれは恋じゃない。
恋になるきっかけをつかめないまま、ミホは鉄男の妻になってしまいました。
そのあたりの描写も、うなるほどにすごかったです。
ほんとうにそのあたりの話しはすごいですよ、このマンガ。

人との関わりは本当に一瞬の何かによって始まり、何かによって変わってしまうのですが、それも考えてみれば運命かもしれません。
木村君がミホに対して、常にその一瞬を失うのは、つまりはミホは木村君にとっての“その人”じゃないんだってことなんだと思いました。

ミホがとってもいいです。
まっすぐに鉄男が好きで、まっすぐに木村君を大事に思っています。
でもそこに、女としての隙や甘え、打算や計算を持っていません。
そういう彼女だから、鉄男のようなすてきな人と結婚したんだろうなと思いました。

私も男友達はたくさんいますが、とくに親しい男友達は、奥さんや彼女も私のことは知っています。
いちばん仲良しの男友達は、本当に仲良しです。
奥さんとも顔見知りで、子供たちのこともよく知っています。
元同僚ですが、しょっちゅうふたりでいたのに、噂の欠片もたちませんでした。
なのに、社内でこっそり不倫していた別の人たちが外国にある本社でまで噂になってて、省みて自分たち「そこまで疑わしさの欠片もないか」とふたりで大笑いしたことがありますが、「俺は独身だったとしても絶対に矢野と恋愛とかしないな」と言われ、「私ももちろんそうだが、あらためて言われるとムカつく!!」と喧嘩したことがありました(笑)

私の友人には、「男相手に友達関係は絶対に無理」と言ってる人もいるし、奥さんの領域に踏み込んでしまい、友人関係を終わらせるしかなくなった人もいます。

異性との友人関係はすごく微妙なラインがあって、きちんとお互いのけじめと誠意がないと成立しないのかもしれません。
この本、私は出てくる人みんな、すごく好きになりました。
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