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それは哀しみの歌 ~ニーアレプリカント

ニーア レプリカント(特典なし)ニーア レプリカント(特典なし)
(2010/04/22)
PlayStation 3

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どんだけ時間かかってんだよ!ってほどですが、4つのEDすべてを見ました。

少年時代の感想 → ここ

はっきりいって、悲惨な物語です。
誰も幸せじゃないし、幸せにもなれません。
じゃあ不幸な話なのかっていうと、そういうのではなくて、不幸を感じることがないままに生きているという感じ。
日々の生活や日常の中にある不安や不幸は実感できますが、本当に存在している大きな不幸、どうしようもない厄災を人々は知ることもなく生きていて、ただ本能的に感じる暗い底知れぬ不安に蝕まれていたりします。

でも、その中にも喜びや幸せがちゃんとあって、儚くて脆いそれをどう守るかというのが、このニーアレプリカントというゲームの本当のテーマなんじゃないかと思いました。

すごくよく構成が練られたゲームです。

最初、我々プレイヤーは普通に敵を倒し、人々を助け、妹のヨナを救うという展開に身をゆだねます。
敵はあくまでも敵で、人間に害をなし、襲ってきます。
理由も説明も必要なく、敵です。
だから最後、ヨナを取り戻したニーア(プレイヤー)は、普通によくあるRPGのヒーローと同じく、ゲーム終了の達成感と世界を救ったという気持ちにひたることになります。

しかしこのゲームの本当の物語は、実はそこが始まりです。

2度目のプレイで、我々は驚愕するべき真実を知ることになります。
敵として最初のプレイで倒した相手の置かれた立場、状況が語られることになり、彼らが何を話していたかがわかるようになります。
そこでプレイヤーは、それに衝撃を受け、涙することになります。
そしてそこでプレイヤーは、ニーアの戦いがいかに不毛で、決して幸せや安寧をもたらすものではないということを知ることになり、そこから生じる葛藤を抱えることになります。

3度目のプレイで、その葛藤は大事な人の死を自ら選び、4度目のプレイではついに、自分自身ですべてを背負うことを選ぶことになって、そして最後に訪れる驚きべき仕掛け。

すべてにおいて、プレイヤーは絶対的存在であるはずのゲームというものの、根底を覆すラストです。

とにかく音楽がせつなくて哀しい。
でもそれがこのニーアレプリカントの世界にとてもあっています。

戦う必要ない者同士が戦い、大事な人と戦わなければならなくなっても、ニーアの世界では変わらずそのせつない哀しい歌が流れます。
その歌を歌うデポルとポポルの存在が、このニーアレプリカントの世界を支えているのがわかるラスト、どうしようもない気持ちになりました。

個人的に一番キたのは、仮面の王国の王様とフィーアのエピソードでした。
これから幸せになるはずだったのに!と叫ぶ王様の嘆きが、彼が最期につぶやいた言葉が、あまりにもせつなくて泣きました。

この物語には、敵はいません。
悪もありません。
悲しみの歌に満ちた世界は繰り返し、我々はそれをただ見ることしか出来ません。
その中でニーアは愛する人を失い、大事な人を手にかけ、かけがえのない人をなくしていきます。
何度も、何度も、何度も、何度も。

ゲームが終わった後、デポルとポポルの歌が頭から離れず、しばらく静かに耳に残ったその歌に聞き入ることになる。
そんなゲームでした。
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