![]() | NHK大河ドラマ・ストーリー 篤姫 後編 (NHK大河ドラマ・ストーリー) (NHK大河ドラマ・ストーリー) (2008/06/30) 宮尾 登美子田渕 久美子 商品詳細を見る |
父である島津斉彬についで、やっと心結んだ夫である家定の死に打ちのめされる篤姫は、その後家定の遺志を継ぐべく大老井伊直弼に会見しますが、そこで井伊の本心が明らかになります。
ある意味、神に選ばれた人というのは実在すると思いますが、恐らくは篤姫もそういう“選ばれた人”だったんだろうと思います。
乗り越えていかれる人間にしか試練はやってこない・・・・と言った人がいますが、まさに彼女の人生は試練の連続。
けれど彼女はその都度、真摯にその試練に立ち向かい乗り越えていっていると思います。
大奥といえば、謀略と女の戦いの場として描かれることが多く、ほとんどがドロドロとしたものでしたが、このドラマで描かれている大奥は明らかに違うと思います。
とにかく滝山の有能さ、公正な態度で職務に臨む姿は素晴らしいの一言。
私情を交えることなく、誰かに私利私欲で組みすることない態度は見事です。
さらに今回、側室だったお志賀が篤姫に最後に言った言葉は素晴らしかったです。
「愛されなかった」と自ら認めつつ、「愛された」者へそれをはっきりと告げる態度は、彼女のまっすぐな気持ちをあらわしていたと思います。
お志賀は自分を「愛されなかった」と言いましたが、あの中でただひとり、家定の側室であった彼女は決して愛されなかったわけではないと思います。
家定は彼女に確かに安息を見出していたと思うし、今まで描かれた彼女の様子に、恐らくは彼女の裏心ない人間を信頼していたと思います。
篤姫に彼女が最後に残した言葉は、はからずともお志賀が裏表なく、何の見返りもなく家定を心から愛していた証拠と思いました。
これから安政の大獄へとつながっていくわけですが、井伊直弼は役者が上だっただけで、結局はそこらの野心家でしかなかったという気がします>このドラマの中では
また、例の一件以後の大久保の変貌がすごい。
大局を見極める視点がしっかりと出来、腰をすえておのれの立ち位置を見極めながら未来を見据えている感があります。
開国、幕府の終焉という変化に対応できなかった西郷との対比がすでに見えてきています。
来週は幾島が去るようです。
奥向きから外の世界を捉えて描いた珍しい構成のドラマと思いますが、安易な“女の戦い”にせず、あくまでもひとりの女性の生き様として捉えているところがとてもいいと思います。
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