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さくらん

2008 - 02/29 [Fri] - 23:33

さくらん 特別版さくらん 特別版
(2007/08/03)
土屋アンナ

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劇場で見ることが出来ず残念無念、やっと見ることが出来ました。
物語の筋は、前半は概ね原作のマンガ通り。
後半は映画オリジナルでした。

蜷川実花が監督だけあって極彩色な世界、着物の小物も内装も、すべてが近代的で面白かったです。
写真家な人ですから、構図も素晴らしい。
ただ残念なことに、動いているシーンより静止画面、絵で見せるシーンの方が出来がいいって、映画としてはかなり惜しい状態になってました。

花魁で吉原な話しではありますが、完全なファンタジーなので、似て非なるもの。
なので、本気でツッコミかけたらどえらいことになりますが、そういう事をいちいち上げ連ねるのは、まさに「無粋でありんす」なのでありました。

ただやっぱりどうしても気になるのは、いわゆる性と色(エロ)な世界が舞台なのですが、びっくりするほど湿り気がなく、全然エロチカじゃない。
わざとそうしてるのかわかりませんが、女性が描く吉原にしては乾きすぎな感があり。
さらには、落籍される花魁と店の男が駆け落ちという、ファンタジーにしてもかなりありえない結末にかなり虚脱しました。
正直、あそこでふたりがそれぞれの道を歩いた方が、物語に余韻と深みが出たのではないかと思うのですが、少女マンガのノリだと考えればそれでいいのか?
(どう考えても、あれの後には壮絶に悲惨な結果しか待ってないってのがあるわけで・・・そこんとこ、振り切れません)

五社英雄監督の映画(「吉原炎上」「鬼龍院華子の生涯」「陽暉楼」)を見ると、もっとどろっとした湿り気があり、女の色香が流れだすようですが、この「さくらん」にはそれがまったくありませんでした。
私は五社監督のそちら系の映画がとても好きなので、「さくらん」はあっさりしすぎて物足りませんでした。
でも、これはこれでOKと思います。

土屋アンナのうなじのラインがやたらきれいで印象的でした。
あと、お花の使い方がとてもよかったです。

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