アニメとGAMEとマンガな日々
狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6)
(2007/12/10)
支倉 凍砂

商品詳細を見る

3話目にして微妙。
思うに、アニメで政治や経済をやるのは、かなり無理があるんじゃないかと。
前回と今回、商売についてのエピソードだったんですが。

毛皮を商人に売るシーンで、ホロがりんごの匂いがついた毛皮を高く売りつけ、それを「だまされる方が悪い。これでひとつ勉強したと思うが利口な商人だ」と言ったのですが、これ、ありえない。
妥当な値段で交渉されていたものに対して、そういう事をすれば、騙された側は二度とその相手を信用しません。
だから、ロレンスはあそこで、大事な取引先を失ったことになる。
もちろん、毛皮にそう簡単に匂いなんぞつかないって事実があるので、そこんとこからツッコミかけられますが。

次に、あの銀貨1枚でその日の宿代飯代をまかなうつもりだったとロレンスが言っていて、ついでにそれでホロが買ったりんごの量を見ると。
宿代+飯代=りんご一山=銀貨1枚として、毛皮全部売って200枚銀貨って、少なすぎ!!
ロレンス、どこで利益を得てるの?
得た収入で仕入れするわけですから、そんだけで商売なりたつなんてありえないぞ。
そもそも、あんだけの馬車にあれしか毛皮乗せておらず、他に商売するブツがない時点で積荷の少ない船状態ですから、売るものがあれしかないのは経費にもならんではないか。
普通、みっちみちに商品積むものだと思います。

そして、ロレンスがいろんな種類の銀貨をホロに説明するシーンがあり、あっちこっちの権力者がやたら新しい銀貨を作るって言ってましたが、同じ国の中で違う硬貨を発行するってことはまずありません。
もし、国をまたがって商売するとすれば当然国境を通貨するわけで(たいていここで通関料もとられる)、そう考えると、ロレンスはマルコ・ポール並みの商人ってことになっちゃう。
どうみてもそうは見えないので、そうするとあの銀貨は小さな領土や町ごとに発行されていることになりますが、あんなに種類があるんだとしたら、すでに貨幣価値そのものがたいした力を持っていないことにまります。
そも、小国の領主風情が貨幣を作れるほどの銀山持ってるとも考えられないし。

ついでに、歯っかけのにーちゃんの情報及び「どうやらだまされたらしい」状況も、その硬貨の価値をあげるための策略だとしたら、ひとりの商人相手に小銭稼ぐ程度のことやらない。
あそこだけ見ると、あのにーちゃんいったい何したいんだかさっぱりわからないし、自分に何のメリットもない。
そもそも、あそこでロレンスがあの状態でどう自分に利益を生み出せると思ったのか、私にはさっぱりわかりませんでした。

いや、実はそれはこうなのよってのがあったら、ぜひ教えてください。

商売とかビジネスとかをエピソードに据えるなら、それなりの描写や説明・背景は絶対必要になるので、それができずにいわゆる“ナンチャッテ”でやるしかないってんなら、そういう細かいところをぶっち切っちゃうくらいの世界観を持たせて欲しいです。
なまじとうとうと説明されてしまうと、「なんで?」ゲージが上がってしまう。
上手にごまかして、雰囲気だけ盛り上げるっていうのを、もっと上手くやってほしいです。

全体的には、1話でかなりファンタジーの色を感じたのですが、その後はそういう“ナンチャッテ”商売の話だけで、旅という旅もとくにしていません。
原作の概略を読んだら、どうやら結局はロレンスとホロのラブ関係の発展がメインのお話みたいなので、ラノベというジャンルを考えると、物語の基盤も設定もすべて、そのラブ展開のために作られたと考えた方がいいのかもしれません。

1話目で出てきた女の子の他、OPで顔を見せているキャラが今後どう関わってくるかってところ、気になるし、現時点ではロレンスとホロの関係が少しづつ深くなっていくというのを描いているのかもしれないので、しばし静観の構えです。


【2008/01/25 10:18】 | アニメ
トラックバック(1) |
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
狼と香辛料1<限定パック>(初回限定生産) ロレンスとホロはゼーレンと落ち合う約束をしていた港町のパッティオに到着する。積荷のテンの毛皮を売却する為、諸国との交易で栄えるミローネ商会を訪ね、査定係と価格の交渉に入るロレンス。そして取り引きが合意...
2008/01/26(Sat) 00:14:06 |  ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人