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バッタ博士、大地に立つ! ~バッタを倒しにアフリカへ



話題になってる本、書店に並んでいたので手にとって少し読んでみたところ、「こ・・・これはっ!!!」となり、即効購入しました。
ファーブルにあこがれて昆虫学者となり、バッタの研究に「全人生ささげちゃうから!」な著者の、モーリタニアでのフィールドワークの日々を記した本です。

この本、ただの研究者の日々を描いた本とか、虫好きに向けての指南書みたいな本とか、そういうのではありません。
なんたってこの本、

著者が全身緑のタイツに身を包んで

「さぁ、わが身を喰らいつくすがよい!」

と砂漠に立つシーンがクライマックス!!!


何を言ってるかさっぱりわからないと思いますが、その勇姿はカラー写真で本の中にありますので、ぜひとも見てください。
腹よじれるくらい、笑いました。

モーリタニアの砂漠で、空が真っ黒になるくらいのバッタの大群が舞う。
それがすべてを食いつくしてしまう。
天災ともいえるそれを、どう食い止めるかが、アフリカの大地や人々を守ることにつながるという事実、話には聞いていましたが、今もって、その原因となるバッタの生態は謎が多いということを知りませんでした。
また、研究者がどういう状況下で研究しているのかという部分も、関わることがない我々には未知の世界。
この本は、そういった部分をきちんと記しながら、さらにフィールドワークの重要性と面白さ、現地の人々との交流、研究者たちの日々の努力が書かれています。

著者の前野さん、ただものではありません。
っていうか、天然に面白い人だと思います。
文章が読みやすく、とにかく大笑いしてしまうような表現満載。
「バッタ運がなさすぎる!」とか、「やだこの人、わたしのことわかってくれてる!」とか、何気ない表現が、嫌味がなくて爆笑ものです。

面白可笑しく書かれているモーリタニアのフィールドワークですが、恐らくは想像を越えた過酷な状況であったと思います。
実際、そこで過去、彼のような形で研究を行った人がいないという事実からも、それはわかる。
さらに、研究者が研究者として生活することがいかに困難かも書かれています。
事実、この本の中でも、前野さんは無給になります。
それをどう乗り越えるのかも、この本のクライマックスのひとつ。

この本、子供や学生に読んでほしいと思いました。
夢を叶えるというのは、とても難しいし、滅多なことではかないません。
かなったとしても、さらにいろいろな問題や障害、困難が続きます。
それを全部ひっくるめた ”夢を叶える” ことがどういうことか、この本にはいっぱいつまっています。
なんたって、前野さんの夢は、バッタまみれになることですよ。
全身緑になって、バッタに喰われるのが夢なんですよ。
前野さんは、その夢を、砂漠で叶えるんですよ(笑)

アマゾンの書評には、「自分宣伝ばっかり」という酷評も少しありました。
モーリタニアでのバッタ研究の話書いているんだから、そりゃ自分のこと書くにきまってんじゃん!と思いましたが、この本を前野さんの自己顕示欲の現れと捉える人もいるってのが、あらまぁ、そりゃ大変ですことって感じです。
自己顕示欲にまみれた人間が、バッタみるのに地べたはいつくばって、緑のタイツで砂漠に立つかって(笑)
ちなみに、本を書き始めたのも、研究費の捻出がまず最初にありました。
前野さん、それについてもきちんと書かれています。

この本は、究極のバッタオタクが、その道を突き進み研究者となって、そして世界に羽ばたき、さらなるバッタ道を歩んでいくという本です。
電車の中で読むと、恥ずかしいことになるので要注意。
前野さんがどういう人かというのを如実に語ってる写真が、ご本人のブログがありました → 閲覧注意ここ

虫が超だめな私、バッタの写真見て、鳥肌たてておりました(笑)
バッタが色がかわるって、この本で初めて知ったよ!

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