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アニメとGAMEとマンガな日々
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チャンバラ活劇! ~無限の住人



原作未読。
予告編見て、これは見よう!とずっと楽しみにしていたけれど、実は期待まったくしてませんでした。

ごめんなさい!!!
すっげー面白かったですっっっ!!!


かつて、自分の過ちが発端で、妹を狂気に追いやった挙句に惨殺にまで追い込んだ万次。
死にかけていた彼に、不死の尼僧 八百比丘尼が虫を仕込み、万次を不死、不死身の身体に変えます。
それから50年。
逸刀流に父を殺され、母を連れ去られ、復讐を誓う凛は、万次に用心棒を依頼。
依頼を受けた万次は、壮絶な戦いの渦中へと身を投じます。

この映画のいちばんの見所は、キムタクこと、木村拓哉。
さっぱり興味なかったうえに、「宇宙戦艦ヤマト」映画で、激怒モードはいっていたので(キムタクに罪はないが)、実はもっとも期待していない配役でありました。
とはいっても、万次の役にはあってるよな・・・とは思ってた。

そしたら!!!

あってるどころじゃないよ!!!
超ハマリ役だった!!!
面倒くさそうで、ナナメな態度、情に厚い癖に、素直じゃないおっさん!!!
キムタク、万次そのもの!!!
さらに、着流しが滅茶苦茶かっこえー!!!
それで、決めの台詞言うところで、キムタク、目線がすっげーかっこいいんですよ!!!
上手いんですよ!!!

ちゃんばら歴史が長すぎて、普段はいろいろ突っ込んでしまうんですが、今回、それもほとんどなくて、楽しく見れました。
いやね、剣劇とか、腰はいってないとだめでしょ?
そこんとこも、すごくうまく作ってました。
実は万次も逸刀流も、「流派の型、ねぇよね?」な感じなんですが、実戦派と考えたら、それもありじゃんって、勝手に思ってた。
そのあたりも、実はさらっと、背景がわかるような台詞があります。

惜しむらくは、前半、個性豊かな敵役とのやりあいが、かなりあっさりしちゃってるところ。
ガチでもったいないと思いました。
あんまりにもあっさりやられすぎて、逸刀流十本指にはいるくらいの強さとか言われても、「うっそー(笑)」ってな感じになっちゃってるんですが、これ、ネット配信ドラマとかでがっつりやったとしたら、死闘レベルで描けるエピソード。
ほんっとに、尺の問題とは思いますが、もったいないくらい、あっさり敵がやられちゃってる。。。
そこを、「つまんない」にしてないのが、すごい。
癖のあるすごい俳優を配しているのが、ものすごい効果を出してると思いました。

あとこの映画、私の大好物な、『おっさんが少女を守る』映画なんですよね。
レオン、アジョシ、トゥルーグリット、カリオストロの城、そしてまもなく公開のローガンと、がっちりその流れの中の一作。
この種の映画の共通点は、守られる少女たちが、無力でただ守られるだけのいたいけな存在になってないところ。
彼女たちはみんな、実はおっさんにすら頼る気は全然なくて、てめぇの力だけでなんとかしようとします。
いやもう、微力どころか、「お前、何考えてんの?」なんですが、彼女たちは真剣で真摯で、本気で命かけちゃう。
強きおっさんたちはそれを見て、「くっそ、面倒くせー!でも、あの馬鹿、見捨てておけねー!」って立ち上がっちゃう。
そして、少女たちは、守ってもらうためのものじゃないんですよね。
彼女たちのその存在そのものが、おっさんたちの生きる意味、戦う意義になってく。
彼女たちは、おっさんに依存してないのです。
そこがよい。

キムタク、そのあたりも見事でした。
いやぁ・・・・・・・面倒くさそうなのが、とくにいいのなー!!! 

あのねー、もうねー、いいです、これねー、キムタクの映画。
いやいやいやいや、もうねー、個人的にはこれ、キムタクの代表作な感じ。

個人的には、切られた手首、「あ、忘れてた」ってな感じで、面倒くさそうに拾いにいくところがいちばん好きです。

三池監督は、「十三人の刺客」で、稲垣吾郎を悪役に登用しています。
吾郎ちゃん、極悪非道、人でなしな悪役を、気品をもって見事に演じていて、それがものすごく映画に厚みを与えていました。
あの映画の凄まじさ、非道さを、ただの”悪”で終わらせなかったのは、吾郎ちゃんの演技あったからこそと思っています。
今回の「無限の住人」は、万次をキムタクにしたところが成功の大きな鍵かと。
とにかく、キムタク以外の万次が、もうまったく考えられない。

ってことで、あと2回くらい、見たい気持ち。

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