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アニメとGAMEとマンガな日々
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腐女子、必見!! ~ムーンライト



アカデミー作品賞受賞作品です。
すっごく地味な映画だし、アカデミー賞とらなかったら、日本で上映にならなかったかも。
で、とりあえず先に言いたいのは、これ!

腐女子諸君、速攻見に行くべし!!!

問答無用で、必見!!!


腐女子遺伝子がまったくない私でも、「こ、これはっっっ!」となるレベルの、ゲイ少年の成長と純愛の映画です。

ここから若干ネタバレな感想。

父親のいないシャロンは、”リトル”と仇名されるいじめられっこ。
その彼を偶然助けたドラッグディーラーのフィンは、その後もシャロンをかわいがります。
シャロンの母親は麻薬中毒者で男に溺れ、生活は破綻状態。
孤独なシャロンにフィンは、「人に人生を決めさせるな。自分で選択し、自分で決めるんだ」と言います。

次の章は高校生のシャロン。
オカマと呼ばれ、家庭は完全に崩壊し、学校でも陰湿ないじめにあうシャロンの心のよりどころは、フィンの恋人だったテレサと同級生のケヴィン。
そのケヴィンと気持ちを通わせた直後、壮絶ないじめに追い詰められたシャロンはついに暴走してしまいます。

最後は青年期。
少年院から出所した後、シャロンは麻薬ディーラーになり、高級車を乗りまわすほどに成功していました。
麻薬中毒から脱して施設にいる母親と和解、そこへ、かつて想いを寄せていたケヴィンから連絡がはいります。
シャロンはケヴィンに会いに、彼が働くレストランへ向かいます。

腐った視線で宣伝するならば、ガチマッチョ麻薬ディーラーが受け! 
まず、そこね。
シャロンとケヴィンが気持ちを通わせるシーンとか、本当にきれいで、ふたりの想いが自然ですごくいい。
あからさまにエロいシーンはありませんが、それっぽいシーンはあります。
そのシーンが、月夜の浜辺とかで、なにそれ!乙女ロマン全開やん!!でした。
ふたりが傷や人生を乗り越えて、お互いの気持ちを確認するシーンとか、しみじみしていてとてもよい。
そして、ラストでシャロンがケヴィンに告白するシーンの台詞がね!!!
もう、すごいから。
腐ったソウルが吹っ飛ぶレベルですから。

ただこれ、ゲイ映画じゃありません。
黒人でゲイな少年の成長の物語です。

少年のシャロンがフィンに、「おかまってどういう意味?」と尋ねるシーンがあります。
その瞬間、フィンは苦い表情を浮かべて、そして言います。
「ゲイの人たちを不快にさせる言葉だ」
このシーン、すごいなと思いました。
フィンも、彼のガールフレンドのテレサも、シャロンがゲイであろうことに気がついています。
でも、まだ少年のシャロンに自覚はありません。
フィンは、「どうしたら、ゲイだってわかるの?」と尋ねるシャロンに、「お前はまだ知らなくていい、いつか自分でわかるときがくる」と言います。
フィンは、シャロンにとって赤の他人、そして、麻薬ディーラーです。
その人が、孤独な少年のシャロンにかける言葉の暖かさ、深さは、愛情以外のなにものでもない。
人間の複雑さ、深さが表現されているすごいシーンだと思いました。

すごく地味なんですが、見てよかったです。
染み渡るような、映画でした。

だがしかし。

私の隣とその隣にいた、明らかにオーバー60歳なおっさんたち、この物語をどう見たのであろうか(笑)

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