アニメとGAMEとマンガな日々

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とりあえずビッグスクリーンで 〜2012

2009 - 11/21 [Sat] - 20:43

2012 オリジナル・サウンドトラック2012 オリジナル・サウンドトラック
(2009/11/25)
サントラアダム・ランバート

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「2012」初日に見てきました。

面白いかどうかと聞かれれば、「面白かった」でした。
地球大変動状態、見ごたえありました。
見ていて「どうしようもありませんね、はい」って感じ。
ただし、この種の映画にありがちな人間ドラマはいっさいなし。
でもむしろ、それでよかったんじゃないかと。
なまじ薄っぺらいもの見せられるよりは、最初っから「そんなのやる気ないもんね」にしてくれたほうがいいです。
この映画の見所は、CG駆使して作られた地球大変動の様子。

山の頂上から見える範囲すべての地表が盛り上がって大爆発起こすとか、地表が割れてそこからいっきに崩れていくとか、山越す高さの津波とか、「いやもう無理だから、全然(何が?って感じだが)」って感じでした。

主人公達は生き残らなければならないので(笑)、そこんとこ、ありえない状態で切り抜けていくのですが、そこらのアクション映画も大笑いの作りです>誉めてます
セスナの免許取ったばっかりの人が小型ジェットとか飛ばして、しかも見事なアクロバット。
医者なんかじゃなくて、戦闘機のパイロットになるべきだったよ!と思いました。
しかしながら、そのシーンが都市の崩壊がどういうものかを克明に見せてくれるので、こちらもやっぱり見所は逃げる主人公たちではなく、崩壊していく都市です。

いやしかし、相変わらずツッコミどころ満載。
それは「アルマゲドン」の「空気がないのに火が燃えてるよ!!」くらいのツッコミ可能レベル。

動物も死ぬ硫黄/毒ガスバリバリ出てるど真ん中に、子供連れではいって平然。
地割れしている滑走路で、大型ジェット機が飛び立てるわけがない。
壮大なスケールの火山爆発で、主人公一家だけ風ひとつ当たらず>これは他のシーンも同じ
谷間にあんなドッグ作れば、ああいう事態は当たり前。
しかもあのスケールの船、あんなに近接させてれば、何が起きてもおかしくない。
あの状態で船内に浸水して、それで無事ではすむまいぞ。
いきなりめでたしめでたしで終わってるが、あれだけの太陽光が降り注いだ後で宇宙線、放射線、紫外線の問題は大丈夫なのか?
地上だったところが根こそぎ壊滅して、いきなり人間が住める状態だと思ってるのか?
などなど。

普通にSF小説とか読んでる人なら、思わず「そりゃねぇよ、あはははー」になります。

それからこの映画、かなり重篤にひどい部分が。

「人間、金さえもっていれば命も買える」と堂々と言っちゃってます。
人類何十億死んでる真っ最中に、「うちのルルちゃんとミミちゃんのおやつのクッキーもあるかしらー?」って感じで、犬といっしょに助かってるばーさんとか堂々といます。
しかも映画の中ではっきりと、「金さえあれば命が買える」と言ってる分部あります。
なので、事態発見に貢献した人々、対応する政府を支えた人々、船を作った人々もすべて、起こる事態のすべてを知っていながら「金がない」で全員死亡です。
やってくれるぜ、ハリウッド。
ついに本音吐いたかよ…と思いました(笑)

ついでに言うなら、ラストでいきなり登場するヒューマンドラマ。
何十億という人間見捨てておいて、いきなりそこでそういうこと言うか?と思いっきりシラけました。
アホぬかせ!くらいに馬鹿馬鹿しいです。
挙句に、許容範囲超えて乗船させてあの状態、普通だったら無事ですまないから。

こういう映画を見ると、「自分だったら」と考えるわけですが。
まぁ、そんな金額のお金なんて到底あるわけないので、私もあっさり死んでいく中のひとりになるでしょうが、仮にお金があったとしても、生き残りたいとは全然思いません。
生き残れる可能性があるのならがんばるとは思いますが、ああいう状態だったら残ってみんなと運命を共にします。

各国首脳の中でふたり、国民と運命を共にすることを選んだ人たちがいました。
自分の親の分も乗船権利を得られるのがわかっていて、痴呆症で車椅子の89歳を生き延びさせるより、生き延びるべき人にその権利を渡すべきだと言った人がいます。
地球が壊れていくとわかっていて、最後まで職務に殉じた人たちもたくさんいました。
部分的に描かれたそういうシーンの方が、主人公たちよりよほどに胸を打ちます。

「日本沈没」の映画が昔ありましたが、日本が刻々と沈んでいく時のあのどうしようもないせつなさ、悲しさ、無常観みたいなものは、この映画にはいっさいありませんでした。
スケールはもちろん劣りますが、映画としては「日本沈没」のほうが上と思います。

見るなら、ぜひ大きなスクリーンで。
その価値はあります。

ちなみに、「なんていい人なんだ、この人絶対すごくいい人、すごく好きだ、こういう人」と思いながら見ていた人は、冒頭から思いっきり死亡フラグたてまくっていて、その後当然のようにお亡くなりになりました。

ある意味、顕著にハリウッド&アメリカ映画です。
生き残るのは主人公(勝った者)と金持ちだけ。

なくもんか

2009 - 11/19 [Thu] - 12:40

クドカン&阿部サダヲのカップリング第二弾映画、見てきました。

前作「舞妓HAAAAAN!」(題これでよかったか・・・?)よりコメディ度数はかなり下がってますが、思わず吹き出して爆笑!ってなシーンは相変わらず冴えまくってました。
間の取り方がとにかく上手い。

今回はコメディというよりは人情もの。
父親に捨てられ母を亡くし、それぞれ顔も知らずに育った兄弟の話しです。

兄(阿部サダヲ)は育ててくれたハムかつ屋の暖簾を引き継ぎ、子連れで戻ってきたそこの娘と結婚、商店街やら近所で「おひとよし」と言われつつも重宝されてる(コキつかわれてる)「天下の八方美人」な存在。

弟(瑛太)は親戚をたらいまわしにされた挙句、売れないお笑い芸人になり、そこで知り合った相方と「兄弟」として売り込んで大ヒット。

そんなふたりが再会したり、お父さんが戻ってきたり、弟の相方が失踪したりがある中、日常のささやかだけどいろんなことが盛りだくさんに描写された映画でした。
基本は「家族」ってことなのかな?

兄の妻となる、かつて親をして「あれはだめだ、デブなうえに何もせん」と言わしめた娘てつこ(竹内結子)が、いきなり美しくなって戻ってきて、しかも不倫の果てにふたりの子連れってとこ、ヤマちゃん(阿部サダヲ)が子供達をかわいがるのを見て、「それは結局、本当に大事にしてるんじゃなくて、いわゆる同情と、自分がそうしていれば受け入れてもらえる!みたいなそういう打算?」とツッコムところ、かなり痛烈でした。

竹内結子がとにかく良くて、ツッコムはどつくは、激とばすはガンとばすは。。。
思わず「てっちゃん、苦労したんだね・・・」と思いましたです(笑)

親が親としての機能を果たしていないままに育っちゃった子供は、帰結する場所をもたないでよるべない状態になったまま、自分の居場所を探します。
実のところ、居場所は誰かに与えてもらうものではなく自分で作るものなのですが、“親”とか“家庭”という存在に縁が薄かった子供には、そもそも“居場所”というものを知らないので、まさに「見たことのない青い鳥を探す」ことになります。

阿部サダヲと瑛太が演じる兄弟はまさにそれで、でも実際は彼らを大事に思う人、彼らを必要としている人はちゃんといるのであります。

今回、「クドカンやったなぁ・・・」と思ったのは、近所に空き巣が出た時に、世話になってた人たちが速攻ヤマちゃん(阿部サダヲ)を疑って、態度ころりと変えたところ。
さもしいし卑しいものは、その人の本性なんだと思います。
怒りと悲しみの描写のあたり、ヤマちゃんの深い部分が垣間見えてせつない場面でした。

映画「なくもんか」オリジナル・サウンドトラック映画「なくもんか」オリジナル・サウンドトラック
(2009/11/04)
岩代太郎橋本朗子と善人通り商店街の仲間たち

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さよなら、マイケル 〜This is it

2009 - 11/04 [Wed] - 19:51

マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・エディション(初回生産限定盤)マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・エディション(初回生産限定盤)
(2009/10/28)
マイケル・ジャクソン

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周囲、軒並み見にいって泣いてるらしいです。
実際これ、泣きますわ。

洋楽さっぱり知らない私ですら、映画の中で流された曲、新曲以外は全部知ってました。
それくらい、マイケルの曲はどれも有名だったってことでしょう。

冒頭、オーディション前のダンサーたちのインタビューが続きますが、世界中からオーディションに駆けつけたという彼ら、マイケルにあこがれてダンス始めた、あるいはマイケルを目標にしてダンスしている人たちでした。
小学生の時、学芸会みたいなところでマイケルの歌を歌ったという女性シンガーが、マイケルとステージでDUOを歌うはずでした。
マイケルはみんなのあこがれであり、目標であり、それぞれの人生を大きく変えた・影響を残した人でした。

要求する時、反論する時でも、マイケルは絶対に声を荒げず、アメリカ人らしからぬ丁寧で遠まわしな言い方でそれを伝えます。
「こうしろ」という言い方をしない彼に、スタッフは「僕らに出来ることは何かないか?」「こういうのはどうだろうか?」と提案し、何度もマイケルに確認します。
それに対してマイケルは、「Thank you」とは言わず、「God bless you」(神の祝福を)と言います。

ギターの女性のソロの部分に、マイケルは「君が一番輝く時なんだ」「もっと高く、高く弾いて」「最高の君を見せて」と囁くように言い、そして「僕がいっしょにいるよ」と言います。

このシーン、泣きそうになりました。

長い間、奇異な言動ばかりが注目されていたマイケルですが、映画の中で人々とリハーサルする彼は、繊細で心配りの細やかな人でした。
たったひとつのステップが人々を引っ張り、ワンフレーズ歌っただけで音楽が始まる。
神様の選ばれた人だったんだ・・・・と思いました。

見終わった後、声をあげて泣きたくなりました。
身体を丸めて、おいおい泣きたくなった。

マイケルはきっと、あのステージをファンの人に見せたかったでしょう。
私達のために、彼はあのステージをやろうと思ったんだと思います。
どうして今だったのか。
なぜ、長い間歌うことも踊ることもしなかったのか。
今となってはもうわかりません。

この映画はマイケルの遺言なんだと、見ていて思いました。
本来はプライベートのために撮っていたものだったそうです。

映画が終わった後、場内で拍手がわーーっと出ました。

さよなら、マイケル。

宇宙戦艦ヤマト 続編 & 実写化

2009 - 10/07 [Wed] - 12:28

先だって映画館にいったら、宇宙戦艦ヤマト新作映画の情報が。

古代進が艦長って、もうそれだけで悲しくなってしまいました。
富山さんはもういない・・・・・

そしたら今度は実写化だそうで ⇒ ここ

配役は悪くない。
悪くないが、古代進がキムタクって、我々はいったいどうすりゃいいんでしょうか。

何度目かの再放送、当時我が家には録音機器なく、学校からダッシュで帰って見てました。
見ながら泣いた。
何度も泣いた。
そして、沖田艦長のあの「地球か・・・なにもかも、なつかしい・・・・・」に号泣した。

宝もののように大事だったヤマトは、その後何度も蘇って、どんどんおかしな世界へといってしまい、個人的には「さらば 宇宙戦艦ヤマト」でヤマトは役目を終えたんだと思って、あとはないものとしてました。

正直、あの戦艦ヤマトの復活のシーンをCGとかでがっつりやってくれるんであれば、見たいという気持ちはあります。
あと波動砲。
でもなんか、むしろ怖くて見ないほうがいいんでないか?という気がしなくもなく。

名作中の名作です。
頼むから、それを踏みにじるような形にだけはしてほしくない。

宇宙戦艦ヤマト YAMATO the Best II宇宙戦艦ヤマト YAMATO the Best II
(2004/12/22)
アニメ主題歌ささきいさお

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なんてことのない日々、なんでもない日常 〜南極料理人

2009 - 08/27 [Thu] - 09:28

「かもめ食堂」のフードスタイリスト飯島さんが料理担当、堺雅人主演ってことで、かなり楽しみにしていました。

8人の男が1年余、南極昭和基地からさらに奥地で高地の、動物も生息できないような場所で暮らすその日々を描いたお話です。
お話といっても、エイリアンの襲撃があるわけでも、命をかけた戦いがあるわけでも、極限のサバイバルがあるわけでもありません。
研究のための作業をし、水作るための作業し、時々みんなで大騒ぎし、たまに諍いして、日々普通に暮らしているだけのお話です。

みんな、家族や恋人から遠く離れて暮らしていて、それぞれに微妙な事情がありますが、主人公の堺雅人以外はその部分もほとんど語られていません。
中には、まったく触れられない人もいます。

そういう中で、ご飯を食べるということは日常を支える大事な部分であり楽しみで、みんなで囲む食卓というのはソサエティの基盤になるものなんだと、映画を見てあらためて感じました。

主人公の家族、これ以上ないってくらい、愛とか情とかの描写がありません。
料理の下手な奥さんは、文句言ってる夫に「だったら食べるな」とかいってるし、かわいさの欠片もない生意気な娘はおならした父のお尻を蹴りとばしてます。
けれど、主人公はそんな娘の抜けた乳歯を大事に持っていて、娘がファックスで送ってくる手書きの新聞(子供がよく作るあれ)を大事に壁に貼っている。
妻は、遠く離れた夫と電話回線がつながるという子供向けのイベントに、娘を連れて参加したりしています。

家族って、そんなもんだよなぁって、やっぱりそこでもそんなふうに感じました。

ものすごいドラマチックな愛とか恋とか、あるいは事件とか出来事とか、そんなのは普通はそうありません。
南極の奥地でも、人は好きなご飯食べたいって騒ぎ、わがままや愚痴を言い、日常すごします。
でもその、なんてことのない日常、当たり前にある平凡さは、実はとっても大事で、脆くて貴重で、そしてかけがえのないものだということ、我々は知ることはあまりないような気がしました。

この映画、そんなのを普通に並べて描いて、でもちゃんとそういうものの大事さをしっかり描いている映画でした。

ひげづらでむさくるしい男8人、とってもバカで愛らしかったです。
そして男は、ラーメンと肉とエビフライで出来てるんだ・・・と思いました(笑)

ひとつだけ、気になったのが、主人公の娘がひじついてご飯食べてたシーン。
あれも演出のひとつと思いますが、なんで親は何も言わないんだろうなぁと思いながら見ていました。

かわいさの欠片もない主人公の娘が、父親と話すシーンで一瞬見せる笑顔、ちょっと心に残りましたです。

しかし堺雅人、ジャージの似合う男だ(笑)

南極料理人 サウンドトラック南極料理人 サウンドトラック
(2009/08/05)
阿部義晴/ユニコーンユニコーン

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ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ
(2009/07/25)
飯島 奈美榑谷 孝子

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彼女の服は、生き方の象徴 〜ココ・シャネル

2009 - 08/21 [Fri] - 11:19

シャーリー・マクレーン主演の「ココ・シャネル」を見てきました。

本筋としては、彼女が関わった男性2人との関係から、シャネルがどう自分の道を歩き出すかという話をメインにしているため、恋愛部分にフォーカスがされています。

ただ、シャネルという人物を語るには、男女の関わりの部分だけで終わらせるにはあまりにも足りない。
この映画は、そのあたりの部分の描写もきちんとされていました。

当時の女性の服はコルセット等を用いることで、身体を服にあわせるというのが主流でした。
メゾンは美しいお針子の女性たちにそこの服を着せ、接客させたり、今でいうファッションショーみたいなのを顧客で行なっていて、男たちはそこで恋愛相手を探し、女性達はそこから機会をつかんで玉の輿を狙いました。
女性の自立、自活はまだまだ遠かった時代です。

シャネルはその世界に堂々と挑戦し、着心地のよい、身体にあう服を作り、いわゆるパトロンを持ちながらも未婚で生涯をとおして、自立した女性のひとつのスタイルを確立しました。

また、男たちに見せるための服という、それまでの服の在りかたを打ち壊し、あくまでも着る人をいかに魅力的に見せるかという洋服づくりをし、それまで視覚だけのものだったファッションに香水というものを持ち込み、五感で感じるものへと変貌させました。
さらに、高額なジュエリーしかなかった当時、いわゆるフェイクを使って豪華なアクセサリーを作り、その分野にも新しい形を作り出しています。
また、服の素材もシルクやカシミアといった高価なものばかりではなく、当時は労働者が着るものとなっていたジャージーやリネンなども用いて、当時の人たちには衝撃を与えました。

映画では、ピン(針)打ちひとつで服が変わることや、シャネルが持つエレガンスさがいかにシンプルなものであるかなど、洋服/ファッションにおける基本の部分も見せてくれていて、シャネルの作り上げたスタイルの中にどれほどのものがあったのか、よくわかるようになっていました。

姪の着たデコラティブなドレスから、シャネルが次々を布をはぎとっていくシーンは秀逸。
ずっと彼女のそばでいっしょに仕事をしてきたアドリエンヌが、「それがシャネルよ」とつぶやく所、そそけたつほどにすごいシーンです。

残念ながら、この映画の中では、シャネルがファッション界をどう生き延び、どうやって世界のシャネルになっていったかは描かれていません。
シャーリー・マクレーンが素晴らしい演技を見せているので、個人的には彼女の過去云々よりも、マクレーンを中心にシャネル復活の前後から、そこにいたるまでの彼女の人生を見せてもらいたかったなぁと思いました。

映画を見て、シャネルの服は、女性が自分自身の財布から買わなければならない・・・と思いました。
シャネルの服は、生き方の象徴と感じました。

9月には、オドレィ・トトゥ主演のフランス製作のシャネルの映画が公開されます。
こちらもぜひ見ようと思っています。

シャネル―スタイルと人生シャネル―スタイルと人生
(2002/10)
ジャネット ウォラク

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エロトーク炸裂!!〜男と女の不都合な真実

2009 - 08/09 [Sun] - 08:27

9月公開の映画、試写会で見てきました ⇒ ここ

R15指定になっていたので「なんで?」とか思ったら、いやはやもう、すっごいエロトークの炸裂、大笑いなエロシーン満載(エッチしてるシーンではありません)でした。
観客全員、のけぞりながら、声あげて大笑いです。

有能なテレビプロデューサーのアビー、視聴率が取れなくなったために上司がいきなり、エロトーク炸裂、歩くセクハラ男の恋愛カウンセラーマイクを連れてきます。
ところが彼のおかげで、アビーの番組の視聴率は一気に上昇。
彼をどうにも認めることが出来ないアビーに、マイクは「君の意中の彼をゲットする方法を教えてやる。成功したら、俺と楽しく仕事すること」と提案します。

第一線で男と肩を並べて仕事をする、ある程度年齢のいった女性が、さぁ恋愛!となると、いきなり条件並べてリストと相手を照らし合わせだすというのは、最近の傾向かもしれません。
つまりは「自分にあった男は、これくらいじゃないと!」ってな事ですが、アビーも10項目持っていて、意中の彼となったコリンはその条件にすべてあてはまっています。

たいていの映画だと、ここからアビーが彼とどう恋愛していくかという展開になっていくと思いますが、この映画、ちょっと違っていました。

マイクがアビーにするアドバイスは、コリンというひとりの人間を考えてのものではなく、「男はこうすれば喜ぶ」「こうすれば君に興味を持つ」というものです。
アビーのコリン攻略は着実に進むわけですが、そこにはコリン本人が何を考え、どういう人物かということはいっさい描かれていません。
アビーは彼を攻略するために、かつらをつけ、嫌いなキャビアを食べ、仕切り屋の本性を隠します。

基本的なものは、最近のアメリカの恋愛映画とさほどに変わらないと思ったのですが、この映画、見終わった後の印象がちょっと違いました。

結局のところ、恋に落ちるというのはケミストリーで、ひじょうに単純なものですが、特定の相手と恋愛する、関係を築くというのは、相手と自分の関わりの中で作られていくものなんじゃないかと、そんなことを思ったりしました。
えらそうで下品なマイクが、甥っこに見せた優しさ、おおらかさや、ものすごくうれしくなると踊りだすアビーのかわいらしさなど、それは計算して相手に見せるものではありません。

ラスト、一番盛り上がるはずの気球のシーンがちょっとヘボな合成でシラケましたが、映画全体はとても面白かったです。

個人的には、セックス&ザシティより、今公開中の「そんな男は捨てちゃえば」やこの映画のほうが好きです。

押井監督 新作 実写映画!!

2009 - 07/23 [Thu] - 15:01

新作は実写映画で「アサルトガールズ」だそうです ⇒ ここ

見たいっ!!

宮本武蔵も見たいんですが、これも見たい、絶対見たい。
評判あまり聞きませんが、私は「アヴァロン」もかなり好きです。
あの雰囲気というか、空気というか、押井監督独特の空間と思います。

とはいえ、私のこっち方面の好み、一般評価とえらく違っていて、あの映画版の「ファイナルファンタジー」もかなり好きだったりしてるので、果たして他の方がどう見ているかは不明。

劇場に見に行きます、これは。

アヴァロン Avalon [DVD]アヴァロン Avalon [DVD]
(2001/07/25)
マウゴジャータ・フォレムニャックヴァディスワフ・コヴァルスキ

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I'll be back 〜 ターミネーター4

2009 - 07/02 [Thu] - 10:16

ターミネーター 4 (クリスチャン・ベイル 主演) [DVD]ターミネーター 4 (クリスチャン・ベイル 主演) [DVD]
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不明

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見てきました。
邦題は「ターミネーター4」ですが、原題は「ターミネーター サルベーション」、救済とか救出って意味です。
位置付けとしては、「ターミネーター3」を絶妙に無視しながらも、設定は引き継いでいます。

周辺見た人の多くの意見は「イマイチ」でしたが、私はとても面白かったです。
「T1」をあきれるほど、覚えるほど見ているので、あっちこっちで「あ、これは」「あ、それは」みたいな部分がたくさんあって、「T1」へのオマージュ的な雰囲気も感じられました。

以下ネタばれ大ありの感想:

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結局のところ、男がどう考えてるのか?〜そんな彼なら捨てちゃえば

2009 - 05/29 [Fri] - 09:13

原題は「彼はあなたに気がないよ」ってなことなのですが、原作の本は小説ではなく、「セックス&ザシティ」の製作にも関わったグレッグ(男性)が、男の視点から見た恋愛相談みたいな内容になってます。

それが映画化された作品ですが、映画はちゃんと物語になってました。
登場人物はけっこう多くて、惚れっぽいけど恋愛に全然発展しないジジ、その同僚で既婚者のじゃにーンと7年越し同棲中のべス、ヨガインストラクターで魅力的な美人のアンナとその友人でゲイ雑誌の編集をやっているメアリー。
男性陣は、べスの恋人ニールとその友人でジャニーンの夫のベン、ジジとデートしたコナーとその友人のアレックス。
総勢9人のメインキャラクターなのですが、これがいわゆる「男女七人夏物語」(古っ)みたいな、日本では定番の身内恋愛ハンティング状態になってないのが素晴らしい。

物語の主軸は、「彼はあなたに気がないよ」って、それはどこでわかるのよ?じゃあどういう言動で、好きか好きじゃないかの判別つくのよ?ってな部分で、そのあたりはちゃんと描いてくれています。
本当に好きな相手への態度と、そうじゃない相手への態度の違いは、実は男女さほどに関係ないんじゃないの?とか思わせる部分もありますが、実のところ、誰かを好きになるというのは意識的にそうなるものではないので、自分自身で気がつかないうちに始まってることもあります。

映画は、男が“気に入った相手をどう落とすか”と“好きな相手をどう大事にするか”の違いを具体的に表現していて、映画見ながら、「女性なら、過去関わったことのある男性陣の言動を照らし合わせてしまうだろうなぁ」と思いました。

誠意とか真心とか思いやりとか、そのあたりをしっかり見せてくれるのがニールとべスのカップルですが、このふたりが互いの存在を再確認するシーン、いっしょに見た友人と「あれは泣くよね」と言いあいました。

どんどん痛い子になってっちゃうジジですが、最後に彼女が涙しながら発する言葉は、誰かを好きになるってことの核心をついた言葉だと思いました。
駆け引き上手で、いろんな手管もをつかって気に入った男はどんどんおとしていかれる女性よりも、誰かを好きになることを恐れない、好きになれる女の子のほうが無敵の魅力を持っているのかもしれません。

映画見終わった後、友人とふたり、ビリーすごくよかったね?って話しになりました。
ビリー、一瞬しか出てきませんが、ものすごくきちんとした感じの人でありました。

この映画は、自分も出演しているドリュー・バリモアが製作総指揮してます。
見た後、さわやかな気持ちになる、とても良い映画でした。
女性だけじゃなく、男性が見ても面白いと思います。
かなりお薦め。

He's Just Not That into You: The No-Excuses Truth to Understanding GuysHe's Just Not That into You: The No-Excuses Truth to Understanding Guys
(2009/01/05)
Greg BehrendtLiz Tuccillo

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そんな彼なら捨てちゃえばそんな彼なら捨てちゃえば
(2004/09)
グレッグ・ベーレントリズ・タシーロ

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コワルスキは差別主義者か?〜グラントリノ

2009 - 05/26 [Tue] - 17:34

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映画好きの英会話の先生と、「グラントリノ」についていろいろ話しました。

先生(30代白人フランス系アメリカ人)、「主人公、すごい差別主義者だけど、いやじゃなかったか?」と言い出し、思わず「え!!どこが差別主義者?」と返してしまいました。

隣家近隣のモン族の人たちのことを「汚らしい」とか「忌々しい」とか言いまくってましたが、コワルスキ、誰にも彼にも罵詈雑言吐いてます。
スーにからんだ黒人少年たちをニグロ呼ばわり、スーを守れなかった白人少年を「玉無しのシロンボ」呼ばわり、神父さんを「なまっちろい頭でっかちの童貞」よばわり、実の息子たちは「能無し」呼ばわり。
彼の罵詈雑言に、差別区別はありません。
なんたって、古いつきあいのイタリア系アメリカ人の床屋さんにも、古い友人らしいアイリッシュの工事現場監督にも罵詈雑言です。
ただしこの場合、両方で罵詈雑言、しかも愛ある罵詈雑言でしたが。

黒人少年達に、あからさま差別用語な「ニグロ」を使ったのは、明らかにレイプ目的でスーを連れ去ろうとしていた彼らに対する【罵倒】としてであって、そこに差別の意味合いはありません。
コワルスキを知る人ならば、彼がどれだけ普通にそういう単語を日常会話で無差別に人に発しているかわかるでしょう。

そのあたりの事、スーやタオが彼を尊敬し、尊重していたことでよくわかります。
コワルスキ、お礼に食べ物を持ってきたタオ族の人たちを追い返すのに罵詈雑言吐いていないし、スーが汚い言葉つかったらそれを戒めてました。
彼の中の差別区別は、人種によるものではないのがよくわかります。

そのあたりのこと、白人種なアメリカ人の先生に話すと、「言われてみればそうだ・・・」と言ってましたが、言われないとわからなかったという事が、むしろアメリカという国の複雑さを垣間見たような気がしました。
彼には永遠にわからないことだと思いますが、笑顔で親切でとっても良い人に見えて、ものすごいひどい失礼にもほどがある差別を露骨にする人ってのは、かの国にごまんとおります。

コワルスキ、愛すべきクソじじいでした。
彼の罵詈雑言には、区別も差別もまったくありませんでした。
それは、彼自身に対しても同じでした。

そういう視点からみても、この映画はすごい映画だったんだなーとあらためて思いましたです。

守るべきもののために〜グラントリノ

2009 - 05/13 [Wed] - 22:21

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すごく評判がよかったので楽しみにして行ったのですが、久しぶりにかなり泣きました。

「許されざる者」「ミスティックリバー」「パーフェクトワールド」「ミリオンダラーベイビー」「チェンジリング」と、イーストウッド監督作品で有名どころ並べてみると、見終わった後虚脱するようなものが多いですが、「グラントリノ」は違ってました。
けれど、イーストウッドの映画に必ずついてまわる“死”と“暴力”はしっかり描かれていました。
こうやって並べて書いてみてあらためて気がついたのですが、イーストウッドの映画は【守るべきものをどう守るのか】って話ばかりだ。
【守るべきもの】は、必ずしも人ではありません。

偏屈な老人と、ものすごーくうわっつらな感じの(ある意味軽佻浮薄)息子家族らのやりとりが、移民していたモン族の家族との交流に対比され、いわゆる“絆”というものは血縁関係によるものじゃないというところを明確に見せてきます。
それと同時に、一見差別主義で偏屈で怒りっぽいコワルスキーが、相手がかわると正義感が強く男らしい、まっとうで優しい男に変わる。
それは、その人をどう見るかという主観による違いで、息子たちは彼から搾取することしか考えておらず、彼らの思うとおりにならない父親を“偏屈で嫌な男”と見るし、弱者であるモン族の一家は、その彼の剛直さによって救われ、それに感謝することで“素晴らしき隣人”であり“頼りになる友人”と見るわけで。
そういう意味で、【見る側の心の色によって違う】人の有体ってのが如実に語られた映画のような気がしました。

もうひとつは、老齢の男が次世代の少年へとその意志を引き継ぐという部分。
ハリウッド映画、男優がじじい世代にはいると、こういう「次の世代へと引き継ぐ」という物語な映画に出演するってけっこうあるような。

その人の意志を継ぐ、あるいは継承していくってのは、何も家族とか親子とか、そういものに括られないのだよってな感じありありで、「グラントリノ」はそのあたり、ものすごーくシニカルに描いていて、思わず失笑しました。

ネタばれになるので書きませんが、誰も悲しそうじゃない家族って、しかも「もちろん私のものだよね!!」って目をきらきらさせて笑顔満々でいるってどうよ?と思いました。

イーストウッドの監督作品では、「許されざる者」が好きだったのですが、「グラントリノ」の印象はこの「許されざる者」に近いような気がします。

神父さんに懺悔したのはあれかよって、そこもかなり皮肉っぽく描かれていました。
悔恨というのは何なのかってのも、考えさせられました。
つまり、コワルスキーが神父さんに語った戦争での体験は、懺悔するものではないということなのかもしれないと思ったり。

そして、「グラントリノ」は、イーストウッドが監督した中では、最初で最後の「守りたいものを守れた」話かも…と思います。
ただし、失ったものも傷ついたものも、取り返しのつかないものもありました。
自分の行動の結果が、大事なものを傷つけることとなった時のコワルスキーの怒りが、彼がヒーローでもなんでもない、ただの老人である証拠のように描かれ、そしてラスト、ただの老人だからこそ出来うる正義の表明へとつながっていく様は、涙なしには見れませんでした。

あとで思い出してまた泣ける映画でした。
あとでまた、思いっきり泣こう(笑)

レッドクリフ PART2

2009 - 04/23 [Thu] - 06:23

レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
(2009/03/11)
トニー・レオン金城 武

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見てきました、赤壁完結編。

PART1は見ていて爽快な部分もけっこうありましたが、PART2は文字通り死屍累々です。
容赦なくがんがん人が死んでいく後半、どんだけ死体なんだってほどでした。
隣の席の女性は、ずっと顔おおってた>見てないよなぁ、あれじゃあ

PART1は劉備チームの活躍が目立ちましたが、PART2は孫権チームの活躍がメインでした。
孔明が気候時節読みまくりで、それが勝敗を決める大きな決め手となります。
ジョン・ウーは決めの部分とか決めのシーンがむやみやたらにかっこいいので、見ていてのけぞりそうになるシーン多かったでした。

この映画は、とにかく大きなスクリーンで見るべき映画と思います。
正直、最近のハリウッド大作よりはるかに面白かったし、見ごたえありました。
登場人物も多いのに、それぞれの見せ場もきっちりあるし、込み入った話のわりには明快でテンポいいです。
見せ場もたっぷり。

で、PART2で個人的に大炎上した部分がありました。

孫権の妹、とにかくじゃじゃ馬で、実際女だてらにえらく強い人なのですが、PART2では男のなりして、敵陣に乗り込んでスパイ活動をしていました。
逃亡しようとして見つかり、命からがら逃げるのですが(このあたりのエピソードは、後半ものすごい見せ場につながります)、戻ってきた妹に孫権が激怒。
「何をやっていたんだっ!!」と怒鳴る孫権に、妹はみんなの前で服を脱ぎ、体に直に巻いていた布を見せます。
その布には、曹操の陣のすべてが描かれてありまして。
小僑が止めるのも聞かずに、肌も露わな姿でみんなにそれを説明する妹に、兄孫権は思わず後ろから着物をかけて彼女を抱きしめ、「すまなかった」と言う・・・・

このシーン、ものすごーーーーーーーく萌えた(笑)

妹がさっさと服を脱ぎだすと、おっちゃんにーちゃんたちがものすごいあせって、慌てて後ろを向くシーンも大萌えでしたし、彼女がそのままみんなの前で説明はじめ、思わずそれに彼女をうっかり見ちゃって、またしても大あせりなおっちゃんにーちゃんたち・・・・・うわーーーー!!ラブリー!!!

そしてその後、曹操の大船団に突撃仕掛けた船で、ものすごい衝撃が船を揺さぶった瞬間、身を挺して妹を抱きしめてかばう孫権!!!

どこまで妹萌えなんて!!この兄貴はっ!!!

・・・と、ひとりで身悶えました(笑)

やっぱりジョン・ウー監督の映画は好きです。
むやみやたらにかっこいいってところが、実は一番好き。

はちみつ色に優しい 〜リリィ、はちみつ色の夏

2009 - 04/02 [Thu] - 05:04

リリィ、はちみつ色の夏リリィ、はちみつ色の夏
(2005/06/18)
スー・モンク・キッド

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大好きなはちみつトートがコラボしていて、しかもかなり評判がよかったので「これは見たい!」になって見てきました。
公式サイトはこちら⇒ここ

4歳の時、家を出ようとした母が父ともみ合う中、自分が手にした銃の暴発で母親を死なせてしまったリリィは、不器用でかたくなな父のもとで孤独に十代を迎えます。
黒人にも選挙権が与えられることになって、権利登録にいった家政婦のロザリンがそれを反対する白人男性らから暴力を振るわれたことがきっかけで、リリィはロザリンとふたり、死んでしまったリリィの母の面影を追って旅に出ます。
みつばちとハチミツに誘われるようにして出会ったのは、おいしいハチミツを作るというオーガスタとその妹たち。
リリィとロザリンは、豊かな生活をするオーガスタら黒人三姉妹の家で働くことになります。

ダコタ・ファニングがリリィだというのは知っていましたが、なんと、クィーンラティファがオーガスタ、アリシア・キーズが妹のジューン、リリィの父親にポール・ベタニーが出ていました。
クィーンラティファ、大好きなので、もうそこだけで舞い上がりました。

やさしい、やさしい、物語でした。

リリィは、自分が母親の死を招いたと思っていて、自分の存在が人々を不幸にすると信じています。
母は自分を愛していなかったと思っていて、それを裏付けるような父の言葉に深く傷つきます。
そんなリリィを暖かく迎えるオーガスタは、自立した黒人女性。
妹のジューンは美しく厳しい音楽教師で、末の妹のメイは悲しみによって心が壊れてしまった優しい女の子です。
リリィは彼女らとの関わりの中で、少しづつ大人になり、真実に触れることになります。

60年代、黒人はまだまだ差別されていた時代です。
その中で、リリィと黒人少年のザックのほのかな恋は、どうしようもない流れの中で事件へとつながっていきます。
そして差別は、女性であることにも存在していて、リリィの母やリリィ自身、オーガスタ達姉妹はそのために苦悩し、涙することになりますが。

映画の中で、リリィは父親に愛されていないと思っているように思いましたが、父親は父親で悲しみを抱えており、そのためにリリィに対する愛情を素直に表現できずいるという描写があります。
夫婦の間に何があったかはまったく語られていませんが、この映画にある多くの悲しい出来事を含めて、オーガスタがリリィに言った「完璧な愛などない」という言葉にすべてはつながっていくのかな?と思いました。

映画の日だったので、男性客もかなりいましたが、隣の席にいた年配の男性、泣いてました。
私もあるシーンで落涙。
世界は本当に悲しみに満ちていて、つらいこともたくさんありますが、それでも幸せな何かを探して、私達は生きていかなければならないなぁと思わせてくれる映画です。

黒人差別があれだけある中、リリィにはまったく偏見も差別意識もありません。
そういうふうに彼女がいられたのは、冷たく見える父親のおかげだったと見ていて思いました。
でも、そんなリリィでも、映画の中で差別用語を使っています。
そういう時代だったんだなぁと、見ていて思いました。

韓国版映画 「西洋骨董洋菓子店」 

2009 - 03/24 [Tue] - 09:55

チュ・ジフン in アンティーク~西洋骨董洋菓子店~-Welcome to the Antique!-(仮) [DVD]チュ・ジフン in アンティーク~西洋骨董洋菓子店~-Welcome to the Antique!-(仮) [DVD]
(2009/04/03)
チュ・ジフンキム・ジェウク

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「絶対に見たい!」と叫んでいた試写会、はずれてがっかりしていたら、友人から「当たったよ」と連絡がありました!!
ありがとう、友よ。

事前に作者のよしながふみさんも満足の一作、羽海野チカさん絶賛だったのでかなり期待していたのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・

期待を裏切ることのない素晴らしい映画でした!!
跪いて監督にお礼言いたい・・・。

配役はとてもいいですが、原作とはちょっと雰囲気は違ってます。
なので当然、若干キャラは違いますが、基本の部分では原作のまま。
みんな、あの“彼ら”が生で動いています。

驚くべきことに、4冊単行本のほとんどのエピソードがはいってました。
なので当然、前半はものすごい駆け足。
ついでにすごいはしょってしまっている部分もあり、説明不足な部分もあるので、原作を知らない人だとちょっと理解できないところもあったかもしれません。
あと、エージの関する描写がだいぶはしょられているので、残念ながら彼の個人的なエピソード部分はほとんどカット。
物語の構成上、橘(のキャラ)と小野(のキャラ)に絞られての物語になっていますが、文句つけようのない西洋骨董洋菓子店の世界でした。

日本でドラマ化、アニメ化とされましたが、それなりに面白かったとは思うし、好きな人もいるとは思いますが、残念ながら「西洋骨董洋菓子店」を愛する人々の多くに訴求するものにはなりえずに終わったと思います。
しかしこの韓国版は違った。

とにかく感動したのは、チーちゃん役があのチーちゃんまんまで、皿持ったまま「どれからおろしていいのかわからない〜!!」と叫び、がらがらと物にぶつかりまくり、小野役にいじられまくってるのが素晴らしい。
もっと素晴らしいのは、小野役。
小野よりもっとソフトできれいな役者さんですが、思いっきり魔性のゲイしてます。
ソフトだけど何気ないベッドシーンはあるし、おフランス人男と熱いキッスのシーンも何度か。
儒教の教え厳しき韓国で、よくぞここまでやってくれたと、本気で感動しました。
そして橘役の人が、きっちり橘していて感動。
あのシリアスな部分もしっかりと描かれていて、とにかく「西洋骨董洋菓子店」の大事な部分、核の部分をあますことなくちゃんと映画にしてくれてます。

見終わった後、しばし満足感にひたりました。
映画としての出来はわかりませんが、「西洋骨董洋菓子店」のファンとしては大満足の映画でした。
いっしょに見た友人は原作知らずに見ましたが、とても面白かったと言ってました。

原作を読んだ監督がぜひ映画にしたいということで製作となった映画だそうですが、なんというか、原作をちゃんと読み込んで、理解して、そして実写化したってのがとてもよくわかる映画でした。
見てよかったとしみじみ。
原作に対する愛情あっての映画と思います。

ってことで、「西洋骨董洋菓子店」のファンの人には、とりあえず「見て!」とはっきり言えます。
好き嫌いは当然あると思いますが、見て損はないと思います。

西洋骨董洋菓子店 (4) (Wings comics)西洋骨董洋菓子店 (4) (Wings comics)
(2002/09)
よしなが ふみ

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