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アニメとGAMEとマンガな日々

歴史に残るだろうと思うんだ、この戦闘シーン~ネクストロボ  



ネットフリックスオリジナルのアニメです。

家庭用ロボットが普及した未来、自分と母を捨てて出て行った父親を忘れられないメイは、寂しさからロボットに依存し、メイを省みなくなった母親のもと、孤独にひねくれ、友達のいない日々を過ごしています。
ロボットを毛嫌いするそのメイが、あることから、新しい型のロボットに遭遇し、彼と行動をともにするようになります。

設定そのものは、最後の最後まで、けっこう使い古されたもので、とくに目新しさはありません。
ところがこのアニメ、それを超えるすごい描写や演出が山のようにありまして。

家庭用ロボットは、基本設定はどれも同じですが、ある程度学習能力があり、持ち主によって違いをみせます。
意地悪な女の子のロボットは、狡猾にすごい意地悪をする。
メモリー機能を破壊されたロボットは、リミットのあるメモリーの中で、何を残すかの選択をせまられます。
ロボットは、メイとの思い出を大事に残しますが、思い出が増えていく分、メモリー残量は減る。
スティーブ・ジョブスをほうふつとさせるロボット会社のCEOのカリスマ性に踊らされる人々は、宗教や洗脳に近いものを感じます。

どれも、目新しいわけじゃありませんが、過去のSFアニメとかでは見られないものだったんじゃないかと。

さらに、クライマックスの戦闘シーンが、とにかくすごかった。
ここはネタばれになっちゃうからあえて伏せるとして、アニメの歴史に残るすごい戦闘シーンになってると私は思いました。
こんなせつない戦闘シーンは、グレンラガン以来です。
泣きはしなかったけど、やられた感ありました。

主人公のメイが、とにかく嫌な子で、見ていて好きになれないのもミソ。
本人も、「私なんかいなきゃいいんだ」って言ってます。
でも、ロボットはそんな彼女から、「暴力はよくない」「笑顔が大事」「大切なものを守る」ということを習得していきます。
それはつまり、本来のメイの姿であるってことで、ここも思わず「すごいな」と思いました。

戦闘シーン、とにかくすごいです。
見て損はないアニメです。
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Posted on 2018/09/22 Sat. 08:47 [edit]

category: 映画

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腐れてすり切れた大人には響かないw ~プーと大人になった僕  



無茶苦茶前評判高くて、号泣必至とか言われていた映画「プーと大人になった僕」、見てきました。
びっくりした、一番大きな劇場、満席だった。

結果から申し上げますと、欠片も泣きませんでした(笑)
そんでもって、とくに、心に響くものもありませんでした。

よく考えたら私、ノスタルジーってのを感じる心が、きれいさっぱり欠落しています。
昔はよかったとか、懐かしいとか、そういうことまったく思わないし感じない。
そんな人間が、この映画に共感するわけねーわ(爆笑)

とはいえ、プーとその仲間はかわいかったです。
こういう、アホ馬鹿なことをやらかして事件を自ら起こすキャラと展開がクソ嫌いな私ですが、この映画に関しては「仕方ないやな、なんたってプーだし」と思ってみてました。
ただ、ティガーにはいらついた。
いや、ティガーにいらつくのは、今に始まったことじゃなく、子供の時からいらついていたので、ある意味、問題ない(笑)

Twitterで、このままでは壊れてしまうと心配されていたロビンの帰宅時間が9時で衝撃!ってのが話題になっていましたが、私は「父親と会う時間が少ない」とガチ切れなさってた娘に驚いてました。
すげー!日本と全然ちがうー。
あと、いちサラリーマンが郊外にでかい別邸持ってるとか、どんだけ・・・ってなった。

感動まったくしなかったんですが、一か所だけ、「ああ~」ってなったシーンがありました。
冒頭、ロビンがプーに、「ずっとここに来てね。僕のことを覚えていてね」ってシーンがありまして。
「君がいなくなっても?」って尋ねるプーの姿に、なんて残酷なシーンなんだろうって思いました。
これ、「インサイドヘッド」でも感じたことです。
子供の時の架空の友達な存在、大人になるにつれ、自分は忘れちゃう。
でも、その”友達”の時間は永遠で、彼らは我々のことを忘れることはないし、永遠に私たちとの再会を待ってる。

やめろ。
やめてくれ。
悲しすぎる。

っていうかこれでホラー出来るよね? → すぐに間違った方向に行くだめな大人

これに泣いちゃった人ってまだ見ていないんですが、泣く人はいるだろうなぁとは思いました。
子供時代にノスタルジーがある人は、けっこうやばいかもです。

Posted on 2018/09/17 Mon. 23:34 [edit]

category: 映画

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傑作ですよ、これは~銀魂2  



前半、涙流して笑って、後半、白熱のバトルアクションにテンションあげました。
1も面白かったけど、2はそれ以上。
1の時には若干すべってた感じのギャグも、2ではすっかりこなれて、もうどうしていいかわかんないレベルで面白い。
さらに、キャラの再現度が天元突破していて、もうどいつもこいつも、オリジナルにしか見えない。
堤真一の松平カタクリコなんて、もう本人だよね、あれ(笑)

原作のこのあたりのエピソード、読んでないので、鴨先生も知りませんでした。
伊藤甲子太郎と芹沢鴨の名前、あわせた感じ?
最後の方、私の苦手な情押し捲りの展開だったんですが、演出のゴリ押しに、全然いやな感じしないまま見てました。
巻き込まれたわ(笑)

同じくキャラ再現度高い島村和彦先生(普段は漫画家さんに先生はつけないんだけど、島村先生にだけは、なぜかつけてしまう)の「炎の転校生」、やっぱり柳楽優弥が、もう、炎君にしか見えないレベルだったんですが。
銀魂のトッシー、すごかった。
歴史に残る、すごさだった。

そして、相変わらず、「大丈夫なんですか?いいんですか?」レベルのパロディ。
きちんと許諾とってるとは思いますが、いいよねー、こういう大人の遊び的な部分。

原作はまもなく終了だそうで。
個人的には、終わりのない物語ってあまり好きじゃないので、銀魂が終わると聞いて、俄然読む気になってます。
ちなみに、途中までは読んでました。
BLEACHみたいに、みんな結婚して子供生んで・・・とか、そういう終わりにならないことは確実だと思うので、そのあたりも安心。

銀魂2、もういっかい見てもいい・・・と本気で思うくらい、面白かったです。
あまりに笑いすぎて、涙ぼろくそでました。
漫画から映画化、これくらいのレベルでやるくらいの覚悟、ほしいですよ、まったく。

Posted on 2018/09/01 Sat. 09:33 [edit]

category: 映画

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ゲヘナ 見てきた  



「ゲヘナ」見てきました。
片桐裕司氏初監督作品、キックスターターで資金を集めて製作されたホラー映画です。
前からちらちら書いていますが、監督の片桐さんとは古い知り合いで、私がアメリカにしばらく滞在した時、友人を介して知り合いました。
当時はそんなすごい人だとはまったく知らず。
「AI」やら、「パシフィックリム」やら、我らが「バトルシップ」やら、「パイレーツオブカリビアン」やらの製作に参加していて、スピルバーグ、キャメロン、デルトロなどなど、有名監督から指名されるほどの有名クリエイターです。
深夜近くのロスで、コーヒー飲みながら、「俺、ホラー映画の監督になりたいんだ」と言っていた夢、叶えましたよ、彼は。

ホラー映画大好きな私、基本、たいていのホラー映画が怖くないという悲しいホラー耐性があるため、「ゲヘナ」も怖がることなく見ることとなりましたが、身びいきなく、よく出来た映画と思いました。

冒頭は、ホラー映画あるあるな、白人有力者が無理くりいって、古の場所に足を踏み入れちゃう。
それが開始の合図です。
サイパン島を舞台にしていて、その場所がかつて、日本軍が基地にしていたことがわかりますが、幽霊みたいな老人に遭遇し、いったい何が起きてるんだ!ってなったところで、ホラー開始のゴングが鳴ります。

何が起きるかわからない、そこが何だったのかわからないってのが、この映画のホラー部分になります。
次々起きる意味不明な怪奇ですが、物語が進んでいくうちに、それがどういう意味なのか、じょじょにわかってくる感じ。
そしてラスト、びっくりするような展開が待ち受けています。
いやこれ、直前に気がついたんだけど、思わず膝を打ったね!
それを知ってから全部を思い返すと、ラストが実は、恐怖の始まりだったってことがわかる展開。

身びいきなしで書くつもりなので、ネガティブな方も書きますが。

ホラー映画、怖がらせようとしていろいろやって、でもその恐ろしさが何に由来するものなのかをしっかり描かないことで、多くは失敗して、「はぁ???」ってことになってしまうものが多いです。
なので、着想はよかったんだけど、あまりにずさんな物語で、見ている人の恐怖のインパクトを劇的に削いで終わっちゃう。
恐怖の根源は、別に得たいの知れないものでもいいし、意味のつかないものでもいいんだけど、それなりの軸がないと、「はぁ???」になってしまいます。
「ゲヘナ」は、そのぎりぎりのラインを、ものすごく上手く回避した映画と思いました。
途中、わけわかんない部分がありました。
私だけかもしれないんだけど、なんで???ってなっちゃって、考えているうちに恐怖感は確実にそがれてしまいまして。
もしかしたら、恐怖を感じさせるためにいれたかったものがありすぎて、いっぱいだったのかもしれないなぁと、終わった後思った次第。
ちなみに次の日にネット負リックスで「ホーンテッドサイト」を見たんですが、まさにそういうだめポイント、だめルート踏襲で、意味わかんないし、全然怖くないんですけど?な映画になってました。
「ゲヘナ」は、基本設定がかなりしっかりあるので、ラストまで見ると、ある程度、意味わかんなかったものが回収されます。

チャモロ人の聖域であり、呪われた地って設定がポイント。
それから、ヒロインがきーきーきゃーきゃーやらない冷静な人なのも、とてもよかったです。
どなたかが感想に、「日本のホラー映画のようだった」とありましたが、片桐氏が自主制作していたホラー映画をいくつか見せてもらっていますが、彼は基本、日本のホラー映画のテイストの作品が多いと思うので、その意見はかなり的をいているじゃないかと。
なので、死生観が日本的なので、この映画、西洋人には新しい恐怖タイプなんじゃないかなーと思いました。

帰り、ぺぺとデイブ役の方がお見送りしてくださいました。
みんなに撮影、サインを求められている片桐さんの横を、すすーっと通り抜けて帰ってきてしまったのですが、あとで本人に「声かけてくれればよかったのに」と言われまして。
いやぁ・・・私、そういうのだめなんだー(笑)
なので、メールで暑苦しい感想を送りました。

片桐氏、長い年月はかかりましたが、夢を叶えた人です。
素直にすごいなと思います。
それまでの努力や苦労など、本人や彼を知る人からいろいろ話しを聞いています。
たゆまぬ努力、くじけぬチャレンジスピリッツ、そしてけっしてあきらめない気持ちがあったからこそ、夢を叶えることができたんだなと思いました。
ここからの彼の活躍も、ずっと応援したいと思っています。

Posted on 2018/08/05 Sun. 20:15 [edit]

category: 映画

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一護が一護で一護だった! ~BLEACH  

評判よかったBLEACH、観て来ました。

いや、けっこうよかったよ。
マンガから実写化した中では、高得点な部類です。
原作とは設定とかちょっと違ってますが、私は気になりませんでした。
映画として、面白く観れた。

びっくりしたのは、一護が一護以外のなにものでもなく、一から百まで一護だったこと。
もうこれだけで、実写化ありがとう!でした。
原作は大量にキャラいますが、映画は死神ばっさりキャラカットで、ルキア、恋次、白哉のみ。
どの俳優さんもはまってた。

正直、前半、ちょっとだらけてしまった(観てる私が)んですが、後半、虚との戦い、そして恋次とのバトルは、見ごたえ満点でした。
Twitterで誰かが指摘していましたが、始解は三回までってのも、きっちりやってくれてて、「おお!」となりました。
ルキアの杉咲花、「無限の住人」でもよかったけど、ルキアもよかったです。
一護役の人とは、無限では敵対関係でありましたな。

かなり楽しめたんですが、前のめりになるほどにはならず。
よく出来てたナーと感心して終わりました。
観て損はないよ!
そんでなんか、続編できる感じ満々なんですけど、どうなるのかな。






Posted on 2018/07/24 Tue. 22:43 [edit]

category: 映画

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正しさの前に壊されていくもの ~万引き家族  

パルムドールで審査員のケイト・ブランシェッとが「ペインフル」と言っていたのですが、まさにそういう映画でした。

犯罪を肯定する映画だとかいう批判や非難がSNSにでまくっているようですが、それは明らかにこの映画を観ていない人の意見なので、無視していいです。
近来稀なる邦画の大傑作なので、ぜひ見てください。

以下、ネタばれ含むので隠します。

-- 続きを読む --

Posted on 2018/06/17 Sun. 10:33 [edit]

category: 映画

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悲しみの駄作 ~カーゴ  



ショートフィルムで賞もとったあの「カーゴ」が映画化って話は聞いていましたが、なんとマーティン・フリーマン主演でNetflixにきました。
ゾンビに噛まれた父親が、ゾンビ化しながら、自分を赤ちゃんの娘を運ぶカーゴにして荒野をさまようって話。
見るの、ものすごく楽しみにしていた!

だが・・・・・・・・・・・・・・・ なんぞ、これ ?


ここから思いっきりネタバレ。

基本設定の部分はほぼ、オリジナル通りなんですが、尺はものすごく長くなるわけなので、当然、いろいろくっつけなければならない。
それはわかってたけど、ほんと、それが「なんぞ、これ?」でありました。

ホラーやサスペンス映画で、うっかり八兵衛みたいなことやらかすって、本当にがっさり興を削ぎます。
例えば、それやったらゾンビ来るでしょ?っていうのを平然と笑顔でやらかすとか、殺人鬼に追われてる真っ最中なのに、いきなりセックス始めるカップルとか、もう何それ、馬鹿なの?死ぬの?あ、やっぱり死ぬよね?みたいなそういうの。
それがこの映画、冒頭の一番重要なところで二回もある。

最初は、ゾンビがやまほどいる状況の中で、たかだか髭剃り探しに、うかうかと現場にいっちゃう妻。
まぁね、確かに、夫は彼女を心配させないために、食料探しにいった場所について、「大丈夫、安全だったよ」とは言ったけどさ。

で、噛まれた妻、「私をこのままにして、娘をつれて逃げて」って言うんですが、「何言ってる?病院に連れて行く」「君を愛してる、置去りにできない」って、刻一刻ゾンビ化していく妻抱きしめて、最後にしっかり噛まれる夫。
同じことやった馬鹿がいた。
「28日目」で、抗体があったためにゾンビにはなったけど、意識はしっかりしていて隔離されていた妻にキスして、あっという間にゾンビ化して、避難施設で大襲撃やらかした夫。

もしゾンビが蔓延した際は、絶対欧米諸国にはいたくありません。
「愛してる」っていって、こうやってゾンビ化する馬鹿が山ほどいるってわかった。

48時間でゾンビ化するわけですが、その間、いろんな人に会います。
まぁ、ロードムービーらしいっちゃらしいんだけど、正直、インパクトのあるエピソードにはなりえていない。
その間、ゾンビ化する発作は、なぜか夜限定。

そして、同行するのはアボリジニの少女。
ゾンビ化する人々の中、アボリジニの人々は原点回帰しており、生き延びてコミューン作ってるって設定。
娘は最後、彼らに手によって生き延びることができますって終わりなんでですが。

肝心のカーゴな部分、最後の数分のみ。
オリジナルで、父親が悲壮な覚悟と壮絶な状況で、娘を生き延びさせるために選んだたったひとつの方法、背中に娘をしょい、風船をそこにつけて、自分の前には枝につるした生肉をたらし、それを追うようにしてただ前へと歩き続けるあのシーン。
見る人を、「うわあああああああああああああ(号泣)」にしたあの感じ、映画にはまったくありませんで。

同じくショートフィルムから映画化した作品に、ホラー「ママ」があります。
女の子ふたり、帰ってきたママに対する態度がなんかおかしいよ?みたいなショートフィルムですが、これがどえりゃー恐ろしいショートフィルムで。
これを映画化したのは、我らがデルトロ。
映画は、これを大きくふくらませて、行方不明になっていた姪ふたりが、森の中の小屋で野生児と化して生き延びていたのを引き取った夫婦が、彼女らは幽霊に育てられていたってことを知るってホラーになってました。
いやもう見事でした。
ラストなんて、さすがデルトロ、ラストがすげー。

ショートフィルムを長編映画に作り変えるって、ものすごく難しいと思います。
そぎ落とした部分を加える必要があるわけで、なぜ?どうして?の部分、なかったことで成功した物語にあえて加えなければならない。
わかるんだけど、「カーゴ」については、オリジナルが素晴らしすぎて、これに並ぶこともできておりませんでした。

ってことで、以下、オリジナルの方。




Posted on 2018/05/27 Sun. 07:58 [edit]

category: 映画

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美しすぎる完璧な映画 ~ 君の名前で僕を呼んで  



試写会で映画評論家が、「男同士の恋愛なんて気持ち悪いんだけど、この映画はそういうのを感じなかった」とかヌカしやがって、違う方向で話題になっていた映画であります。
いざ上映開始となったら、SNS、もう絶賛の嵐だったよ。

ってことで、見てきました。

本当はオリジナル言語で見たかったんですが、どうしても時間が合わず、吹替で見ました。
きちんと声優さんがキャストされていたので、安心して見れた次第。

いやもうなにこれ・・・って映画でした。
すべてにおいて完璧。
映像の美しさ、景色の素晴らしさは言うまでもなく、演技、音楽、構図、台詞、物語、そして普通に生活の中に聞こえてくる音がとてつもなく美しく、見ていて、その世界にゆっくりと飲み込まれていって、気がついたらうっとりひたってた…みたいになっていました。
なんていうか、美しい文芸作品な世界。

「ブロークバックマウンテン」で、受けの男が誘いまくってたらしいのをまったく気がつかなかった私、今回も美青年オリヴァーのアプローチにまったく気がついておらず。
やたらとさわりまくる男だな・・・と思ってたら、それがそうだった(笑)
ふたりが惹かれあい、距離を縮めていく過程、お互いの気持ちを確かめ合う時とか、とても繊細に描かれていて、もう一編の詩のようでありました。
好きな気持ちをもてあまし、どうしていいかわからずにおかしなことしちゃうとか、相手の一挙一投足が気になって仕方がないとか、相思相愛になったらなったで、襲ってくる不安に耐え切れなくなるとか。
セックスシーンは、男女のと男男のがありますが、わりと率直に描いてはいるものの、むしろ想像を喚起させてくる感じで、ダイレクトに見せられるより、やっぱりこっちのほうが情緒的かつ扇情的だなと思いました。
女相手でも男相手でもやるこたぁ同じなわけで、それをダイレクトで見せる必要はないし、むしろ予告にあった、オリヴァーがかすれた声で「Call me by your name 」とか言うほうがエロい。

腐女子な皆様は基本、ハッピーエンド推奨だと聞きますが、このふたりの恋愛は最初っから終わりがわかってる恋愛で、実際、きっちり恋愛としては収束を迎えます。
最後のオリヴァーの台詞について、エリオを唯一無二の相手として一生お前だけが、俺の愛している人間だ!みたいに考えたいという人もいると思いますが、私はそうは捉えませんで。
「ブロークバックマウンテン」では、主人公ふたりは、自分たちの関係に家族全員を巻き込んで不幸にしていたけれど、この映画はそういうものはありません。
大事なものって、恋愛だけに特化してないと思うんですよね。
そのあたり、エリオの両親が素晴らしい対応で、お父さんの台詞に泣かされた人は数多くいるらしい。
私は、彼に何も言わず、でもふたりの恋愛を見守っていたお母さんが偉大だ・・・と思っておりました。

男同士の恋愛を描いた映画ですが、ゲイの映画というわけでもないなと、個人的には思っています。
今の時代、LGBTとしての権利や自由の確立みたいなのがものすごく叫ばれていますが、あくまでも私個人としては、別に男でも女でも好きにしたらえーがなで、性的嗜好の違いは、桃が好きか、スイカが好きかの違いみたいなものだという認識でいます。
性別にこだわらず、人は誰を好きになってもいいし、双方合意ならセックスすればいいと思うし、そんなの個人の自由じゃーん!と思ってる。
エリオとオリヴァーがゲイかどうかは、私にはかなりどーでもよくて、むしろお父さんの言ってた「君と彼が惹かれあい、求め合ったことが素晴らしいことなんだ」という言葉ですべてが表現されてるような気がしています。

ラストのエリオの表情が、もうどうしようもなくせつないです。
素晴らしい演技だったよ!!!
そして、オリジナル言語で見たいよ!
オリヴァーとエリオが全編半分以上半裸だったのも、なんか気になったよ!!!(笑)









Posted on 2018/05/03 Thu. 09:05 [edit]

category: 映画

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とにかく行け、見に行け ~レディプレイヤー1  



Ready Player 1 ってタイトル見れば、ゲーマーはすぐわかるってくらいなタイトル、レディ プレイヤー1。
とりあえず声を大にして言いたいのは、

すべてのオタク

すべてのオンラインゲーマーは、

今すぐ劇場へいってこの映画を見ろ!


です。

少し未来のアメリカ、人々VRで、オアシスという名のバーチャル世界で生きています。
願うことがすべて叶うと言われるオアシス、みな、それぞれアバターを使い、好きなキャラになったりして、そこで金も稼ぐ。
現実世界がすっかり疲弊した状況の中、人々は、オアシスでの自分を本当の自分のように感じています。
そのオアシスの創始者ハイダーは5年前に他界、遺言を残していました。
「オアシスの中にイースターエッグ(宝物)を隠した。探し出した者に、オアシスを譲る」

とにかく、ありとあらゆるアニメやゲームや漫画のキャラが怒涛の登場なので、追うのが必死。
わかる人ならわかるレベルのものの多数で、ここで、自分のオタク濃度と歴史によって、その楽しみの深度が劇的に変わります。
これはもう、円盤買ってコマ送りで見るしかないと、今すでに決意してる。

ゲーム大好きな人間ならわかる、いろいろな手法や展開、小技満載。
任天堂、PS、セガ、Xboxと、すべてのゲームが反映されています。
最後なんて、アタリのゲームが重要な位置を占めますからね。
ゲームの歴史や背景知ってると、さらにさらに面白くなる仕様。

とにかく、オタクやゲーマーが納得しまくって、共感しまくって、「あー!!だめだめー!」ってなったり、うっかり落涙しまくるシーン満載。
「バーチャル世界で恋愛なんてやばいって。相手、男かもしれないだろ?」というエイチにそおそお!ってなり、いきなり本名明かしちゃうウェイドに「うわー、だめだってー」ってなり、「あんたは、オアシスでしかドヤ顔できないじゃないの」というアルテミスの言葉に「あー」ってなる。

そして、泣く映画じゃないんだけど、私は号泣しました。

リアルな世界でパーティのみんなと最初に会ったシーンで、うっかり落涙。
「俺はガンダムでいく」(ここだけ日本語)で、ガンダム登場のシーンで滂沱の涙。
そして、ハイダーの「僕の作ったゲームで遊んでくれて、ありがとう」の言葉に号泣。

オタクなら、ゲーマーなら、泣きます、この映画。

台詞の中にも、大量の映画、漫画、ゲーム、音楽が出てきます。
音楽はわからないものもあったけど、他はほぼ全部といっていいレベルで知っていた自分のオタク濃度、この映画に関しては、ありがとう、今までの自分!でした。
二つ目の鍵のキィになる女性のIDがキーラ=ダーククリスタルのヒロインってところで、「スーピーるーばーぐうぅうぅぅぅぅ!!!」ってなりましたよ。

普段は字幕版オンリーなんですが、この映画に限って、吹替をお勧めします。
画面追いすぎて、字幕見てる暇ないんで。
私は途中で、「ええい!もういいや!」ってなって、字幕捨てました。

最後の最後まで、手抜かりなく、すごい種あかしがあります。
ここでも泣きそうになった。

私はこの映画、あと50回くらい見たい。
とりあえず、もう一度、劇場で見ようとおもいます。

あと、チャッキーは武器でした(笑)

Posted on 2018/04/21 Sat. 08:42 [edit]

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別物 ~パシフィックリム アップライジング  

パシフィックリムアップライジング、見てきました。
我々を狂喜させたパシフィックリムの続編です。
監督がデルトロじゃないって時点で、個人的には”違うもの”認識でいましたが、先に見た友人知人らが総出でダメージくらっておりまして。
ちなみにネットでの評価はまっぷたつ。

んで、私の感想は、「悪くない、面白い、でもそれは、パシリムでなければって前提の話」でした。
実際、単体で見れば悪くないです。
ってことで、ここからは壮大にネタバレしながら感想。
隠しません。



10年後の設定、前作からの続投はマコとニュートとハーマン。
マコは事務総長として働いていて、ニュートは中国企業で働き、ハーマンは前回と同じ仕事をしています。
そして、元訓練生のペントコストの息子ジェイクが主人公。
彼の元同僚と、訓練生たちが準主人公です。
中国企業が製作して実践(戦じゃない)投入した無人イェーガーが、突然暴走、攻撃しまくってきます。
そして、それらが切れ目を作り、怪獣を呼び寄せる。

パシリムにあったあのすさまじい熱量はまったくありません。
うわああああああああああああああっっっって、こぶしを振り上げたくならない。
うわああああああああああああああっっっって、立ち上がってしまいそうにならない。
絶叫上映会も行かないし、パンフも買わない。
全部が全部、軽い。
圧倒的な軽さでありました。

パシリムですさまじい存在感を見せたイェーガー、あの鋼鉄感、重量感はきれいさっぱりなくなりました。
どんだけかっていうと、マジンガーZとかボトムズが、いきなりエヴァになったくらい。
戦闘もかなりスタイリッシュなんですけど、なぜか、あの、血湧き肉踊る感はさっぱりなし。
訓練生たちもがんばってるんだけど、それぞれの個性があっさりしすぎてて薄い。
パシリムのあの強烈に濃いキャラに比べたら、そりゃもう透明なんじゃねーのかってくらい薄いです。
そして、展開も薄い。
のっとられた無人イェーガー、操られるニュート、怪獣を合体させる小型ロボットってあたり、日本のアニメ特撮ではすっかり使いまわされた設定。
デルトロだって使い古された設定を使っていたけれど、全然違ってました。
冒頭、ローリーとヤンシーがドリフトするところから、最初の一歩を踏み出すあたりの、あの「うわあああああああああああああっっっ」が全然ない。
そして、すべての展開が読めてしまいすぎて、予定調和なのもな。

友人のひとりが「トランスフォーマーを見たかったんじゃない」と言ってて膝ポンでしたが、結局のところ、ふつーのアメリカ人が作ったら、まぁ、こうなるよねーってそこで思った次第。
デルトロはメキシコ人で、さらにふつーのオタクじゃなくて、もうこれ以上ないってくらいのオタクで、その熱が消化しきれなくて作品作ってる人だから、次元違うわけだわ。

パシリムが好きすぎて、二作目をどう受け入れていいかわからない友人が暴発しかけてましたが、私の「これはパシリムじゃない」の一言で、すべてを脱却しておりました。
トランスフォーマー好きな人は好きかも。
トランスフォーマーをまったく好きになれない私は、この映画はパシリムじゃないと思ってそれで終了でした。

ちなみに、ローリーどこいった?ってなったら、小説を読んだ友人が「映画の一年後に死んだ」と教えてくれて、むしろそっちで腰から崩れ落ちそうになった。
それでもいいけど、もうだめだ、乗る人間がいない!ってなった時、ハークが出てきて「俺が乗る。ついてこい」ってなるとか、欲しかった。
年齢的に無理だという声に、「俺が何年ドリフトしてきてると思ってるんだ」で、「いくぞ!若造!」とか叫び、ドリフトした相手に亡き息子の姿を映すとかさ。
ジェイクが「親父を越えることなんて出来ない」とか苦悩して、そこで訓練生に「あんたしかいないじゃないか!」とか激飛ばされるとか。
のっとられてるニュートが、ハーマンに抱きしめられた一瞬、自我を取り戻してハーマンの手を握り締めるとかね。
倒れたハークが「まかせた」と言ったジェイク、「奴らを倒すのは俺たちだ!ついてこい!」で一斉攻撃開始すると同時に、あのテーマが流れるとかね。

ちなみに、3作目の予告みたいなことをジェイクが言いました。
今度は敵陣に攻めるんだって。
まぁ、好きに作ってください。

私のパシリムは、1作目の、デルトロのパシリムだけだと、あらためて思ってます。


Posted on 2018/04/21 Sat. 08:09 [edit]

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青春映画だった ~ジュマンジ ウェルカムトゥージャングル  



宣伝コピー「マジジュマンジ」考えた人、でてきなさい。
キミのセンスのなさに、往復ビンタくらわせたるから。

おもっていた以上に、超面白い映画でした。
そして、想像裏切って、青春映画でした。

いきなりゲーム世界にたたきこまれる高校生4人。
オタク男子はマッチョで屈強の男に、ラグビーの花形選手はリュックしょった動物学者に、ヒネてり理屈っぽい女の子は女性格闘家に、そして恋する自撮りインスタ女子はデブなおっさんになって、ゲームでサバイバルかけながら、エンディングめざします。
三回死んだら、キャラは生き返らない。
つまり、リアルに死ぬ。
エンディング迎えたら、現実に戻れる。

とにかく笑えます。
場内、爆笑の渦でした。
弱点ケーキってあって、蕁麻疹出るとか下痢になるとか、そういうのかとおもってたら、予想ななめ右いっていた(笑)

大ヒットなのは、恋するインスタ女子べサニーのアバターとなったジャック・ブラック。
大好きな俳優なんですが、とにかくジャックがほんとに、ちょいエロはいった女子高生にしか見えない。
すげー・・・としかいいようのない演技で、しかもそのジャックな姿で、男たらす方法とか、教えたりします。
さすがジャックブラック、手抜かりない演技であった。

リアル自分とは違う人物になった高校生たちが、気がつかなかった自分自身や相手のよいところとかに気づいていくあたり、ものすごく青春映画。
そして、お互いの特性を活かしながら、ゲームを進めていくあたりは、ゲーマー心を刺激してくれました。
けっこうガチでゲームなのは、AIキャラは決まった台詞しか言わないところ(笑)

ひとり、隠しキャラがいますが、彼が最後、思いっきり泣かせてきます。
いやぁ・・・オンラインでゲームやってる身としては、これ、マジ泣かされました。

軽い映画なんですけど、考えたら俳優陣、ガチな演技合戦な映画です。
なんたって全員、高校生な演技。
それをあの、ドウェイン・ジョンソンとかがやるんですが、とにかくほんとに、高校生にしかみえない。
すごいよ。
ドウェインな高校生って・・・

ってことで、超お勧めな映画です。
疲れてるときとか、元気でるよ。



Posted on 2018/04/15 Sun. 08:14 [edit]

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傑作だった ~ ペンタゴン ペーパーズ  

立て続けに3本見ました。
「ウィンストン・チャーチル」「ヴァレリアン」そして「ペンタゴンペーパーズ」。
どれもとても面白かったんですが、いちばんよかった「ペンタゴンペーパーズ」についての感想です。



ベトナム戦争は、アメリカの大失敗、大失策と言われていますが、もちろんそれは今の時代で言われていることで、当時は違っていました。
戦争反対の大きなムーブメントを巻き起こしたことでも知られていますが、当時は、志願してベトナムに行った人も多く、彼らは共産主義からベトナムを守る、世界を守るという大義をもって戦地に赴いていました。
当然ですが、軍需産業は盛り上がっていて、枯葉剤やら新しい兵器やらの投入もがんがん行われていたわけで。
そしてそれとは逆に、多くの若者がそこで死に、帰還した後も反戦派からの不当な攻撃にさらされることになりました。
ぶっちゃけ、この時のアメリカの外交政策は、イケイケゴーゴー!な感じ。

エッジがききまくったジャーナリズムを見せるニューヨークタイムズとは逆に、この映画の主人公となるワシントンポストは、オーナー会社で、経営者のキャサリン・グラハムは、代々ホワイトハウス関係者と親しい友人関係を持つお家柄。
失策とわかりつつ、それを隠して延々と戦争を続けていたアメリカ政府要人が残した文書を盗み出したひとりのジャーナリストが、それをニューヨークタイムスに渡してすっぱ抜きますが、司法からの圧力がかかり、記事掲載を停止することになります。

そのすっぱ抜きが出たその日、当の大統領の娘の結婚式の記事なんかを一面に掲載していた、しょーもないワシントンポストに、なんとその機密文書が持ち込まれます。

この映画、最初に見るべきは、ジャーナリズムとはなんぞや?という部分。
盗み出されたとわかっている国家機密文書に基づく記事を掲載する、つまり法に触れる可能性がある、政府を敵にまわすとわかっていて、掲載するのか。
政府がついた嘘、隠した事実を、国民に知らせる。
真実を知らせること、真実を伝えることこそが、ジャーナリズムであるということを、あらためて見せてくれます。

次に、女性の自立。
この時代、映画にも描かれていますが、女性が仕事を持つのは稀でした。
なんたって、それなりのおうちのみなさん、男どもが政治について語りだしたら、女性たちは別室に移るわけで>今でもそいういう文化は残ってる階層あります
その時代に、キャサリンは、ワシントンポストのオーナーとして存在しています。
しかし、彼女は経営には参加していません。
映画の中の彼女は、娘や孫に囲まれている時が多く、友人たちと会食をし、パーティしてたりします。
本来、オーナーであったはずの彼女の夫は自殺、オーナーの娘だった彼女が、その後を引き継いだという経緯が、映画の中で説明されます。
編集長なベン(トム・ハンクス)の妻が、ベンに言います。
「彼女は、女だからという理由で、誰からも尊重されなかったし、軽く扱われ、相手にされなかった」
けれど、オーナーである以上、彼女が決定権を持ちます。
おっさんたちが司法の壁の前にひるむ中、彼女は掲載を決定します。
それが当時、いかにすごいことだったか。
ラスト近く、裁判所を出た彼女を囲むのが、女性たちだったというシーンに如実に表現されています。

とにかく、脚本が素晴らしい。
説明な台詞がいっさいありません。
会話劇なのですが、とにかくそれで、すさまじい見せ場やまほど。

この映画は、かの名作「大統領の陰謀」にそのままつながります。
アメリカ史に残る大事件、ウォーターゲート事件、これも暴いたのは、ワシントンポストの記者です。
この「ペンタゴンペーパーズ」で描かれた事実がなければ、ウォーターゲート事件は起きていなかったかもしれません。
この映画のラスト、まさにそれを示唆するエピソードになっていて、見た瞬間、鳥肌たちました。

いやぁ、マジ、ガチ、すごい映画でした。
すべてが素晴らしいとしか、言い様がない。
見ごたえありすぎて、終わった後、しばらく動けませんでした。

Posted on 2018/04/04 Wed. 22:56 [edit]

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「ブラックパンサー」の背景  



恐ろしいほど大ヒットしているらしい「ブラックパンサー」、見てきました。
マーベル映画、すべからく苦手という私が、見終わった後、「次に生まれてくる時は、ワカンダの女戦士になって、陛下をお守りするんだー」になっておりました。

ってことで、映画の感想はとりあえずそういうことで、なんでアメリカでそこまでこの映画が支持されてるのか?って部分。
ハリウッドで映画の仕事している友人と話しました。

それまで、いわゆる黒人がヒーローという映画は存在しなかったという事実がそこにあるそうです。
え?いたんじゃね?と思ったんですが、ここまで圧倒的にヒーローたるヒーローはいなかったというのが事実。
ワカンダ、圧倒的な科学力で豊か、陛下は圧倒的に強く、人としても素晴らしい。
「それまでアメリカ黒人には、子供たちがあこがれるような黒人ヒーローは存在しなかった」ということだそうで、もう黒人家族が子連れでみんなで見に行くってのが、そもそも興行収入をあげまくった理由のひとつだそうで。

それ考えたら、何十年もウルトラマンや仮面ライダーや戦隊ものや、セラムンやプリキュア見て子供時代をすごす日本の子供、そりゃもうすごく恵まれてたんだ・・・と思いました。

敵となるキルモンガーの設定も素晴らしい。
とにかくかっこいいというのがひとつ。
アメリカに育った王族のひとりだったという部分、ただの単純な悪役ではなく、ワカンダという国の影を背負っていた部分、悪役として最高の設定だと思います。
単純に、白人とかにしなかったのが、成功の大きな鍵かと。

アフリカの他民族な背景もきっちり取り入れていて、ワカンダには多種多様な民族がいるってちゃんと表現しているし、それぞれの部族が誇りをもっているのがちゃんと描かれているのも素晴らしいです。
さらに、とにかく女性陣がかっこいい。
めちゃくちゃ強い。
陛下をお守りする兵士、全員女性ですから。
オコエとか、美しいし強いし、忠誠心がっつりで、もう文句つけようがないレベルでかっこいいですから。
ワカンダの言葉は、実際にアフリカにいる部族の言語をつかっているそうで、そういう部分でもきっちりアフリカ国家としての描写もされている。

今までも、黒人をヒーローにした映画はあったと思いますが、私たちが仮面ライダーとか戦隊ものとかプリキュアに見ていたようなヒーローってのは、確かにいなかったような。
愛と正義と平和を願う、圧倒的な強さと優しさを持った正義のヒーローって意味では、「ブラックパンサー」は確かにはじめての存在のような気がします。

アメリカにおける人種差別ってのはものすごく根深くて、ものすごく上手に隠されていて、我々日本人がちょっとやそっとで気がつくことはないくらい微妙なものが多いです。
黒人と女性に対する差別ってのは、実は本当にもうありえないほどにあって、オバマとヒラリーが大統領選で戦っている時、いわゆる上流社会に所属する私の年上の友人が、「そっちの向きの集りで、男性たちが、『黒人と女なら、黒人のほうが男だってだけでまだマシ』と話していた」と怒りのメールしてきてたくらい。
そこにいる人たちは、社会に圧倒的な影響力を持っている人たちで、つまり表ではえーこと言ってる彼らも、実際にはそういう考えってことなわけで。
エンターテイメント業界だって、実際にはそういうものが根底にあります。

そんな中で作られた「ブラックパンサー」、なんていうか、ふつーに映画として、素晴らしいヒーローものでした。
なんたって、主人公の陛下、人としても素晴らしいです。
つまり、そういう映画が作られる時代になったってことが、そもそもすごいことなんだなぁと、友人と話していて思いました。

私は相変わらずマーベルが苦手で、アベンジャーズも、見て面白いとは思っても、なんか好きになれず。
個人的に、あのシリーズ、本当にアメリカ的なアメリカ白人のヒーローものって感じありありな感じがして、ものすごーくそういう意味でのご都合主義な部分を感じてしまうのですが>いやもうこれ、至って個人的な感想ですけども
「ブラックパンサー」は、「そんなに人気ってことなら、とりあえず見てみる?」みたいな気持ちでいって、陛下の前に槍をささげる気持ちで帰ってきたので、それくらいのパワーがある映画だと思います。

映画開始前に、わざわざ「最後にも映像があるので、場内が明るくなるまでご鑑賞いただけます」って出してくれてたのに、テロップ途中で出て行く人がけっこういて、「なんで?」と思いました。
字が読めないのか、意味が伝わってなかったのか、はたまた見なくていいやってなったのか・・・


Posted on 2018/03/27 Tue. 21:00 [edit]

category: 映画

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新しいゾンビ映画 ~飢えた侵略者  

Netflix ありがとうシリーズ。



ゾンビが大量発生した世界、カナダの山奥でそこから逃げ出そうとする生き残った人たちの物語です。

いやもうこれ、ものすごっく好み。
静かなゾンビ映画ってのもツボですが、とにかく映像と恐怖が素晴らしく。
ゾンビ、走ります。
すさまじい叫び声をあげながら走るんだけど、連携と連帯があって、野原に椅子とか積み上げたでかいオブジェを作っていたりする。
つまり、ただの死体とかじゃなくて、某かの生態系を持ってる感じ。
森の奥に、子供がただ立っていたりとか、ぞくりとするし、森を上からただ映してるだけなんだけど、そこにゾンビの叫ぶ声がこだまするとか、とにかく美しいゾンビ映画でした。

生き残った人たちにも、それぞれ背景があり、でもそれを全部見せることなく、彼らの逃避行を淡々と追う感じ。
なんでゾンビってわかってるのに、そっちに行く?とか、そばにいるのになぜわからん?みたいなツッコミいれていた方もいましたが、私はあまり気になりませんでした。
でも、自分だったら絶対、女の子の姿見ても森にははいらないと思うー。

このほかに、「リチュアル」というNetflixオリジナルらしいホラー映画もあったんですが、私はこっちは全然ツボにはいらず。
こっちは、学生時代の友人同士で山奥にハイキングに出かけ、そこで意味不明の怪異に襲われるって映画でしたが、雰囲気かもかもなのに、思わせぶりなことが多すぎてシラけてしまいまして。
しかも最後は、「え・・・?それ?」みたいだった>あくまでも私的に

「飢えた侵略者」は、「ミスト」が好きな人なら好きかも・・・と思いました。
人間模様とか、その人の心象とかがとてもいい。
ラスト、ぞっとするシーンなんだけど、とても美しい映像で、でもすさまじく悲しい終わり方でした。
いやぁ、あんなふうに見せてくるとは思わなかった・・・
テロップが終わるまで席を立たないでください、な映画です。




Posted on 2018/03/25 Sun. 09:00 [edit]

category: 映画

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アカデミー賞おめでとう!~シェイプオブウォーター  

アカデミー賞受賞、おめでとう!デル・トロ監督!!

ってことで、受賞日前日に「シェイプ・オブ・ウォーター」見てきました。
捨て子だった口のきけない女性と、アマゾンの奥地で捕らえられた半魚人の恋愛物語です。

デル・トロがどういう作品を作っているか、わかっている人にはいまさらですけど、はっきりいって、いわゆる一般人にはまったく訴求しないお話であることには間違いありません。
イケメンとのキュンキュン(この単語、死ぬほど嫌い)な恋愛が大好きとか、あるいはゲイの恋愛気持ち悪いとか言ったり、自分と違う誰かを嘲笑したり貶めたりする人はとくに、まったくもって、絶対に「シェイブ・オブ・ウォーター」は好きじゃないと思うので、見なくていいです。
見て、文句やクソたれるだけになると思うので、ほんとに見ないでください。

まずこの映画、デル・トロの映画らしく、夜の映画です。
昼のシーンはほとんどないし、あっても、悪役な人達の方にしかでてきません。
主人公たちは、深夜、秘密の研究施設で働く人々です。
そして、メインキャラクターはすべて、どこにも所属できない、どのコミュニティにもはいれない人達です。
主人公は、口がきけません。
そして、孤独な人です。
彼女が親しくするのはたったふたり。
同じ掃除婦の黒人の女性と、主人公の隣の部屋に住む、老いたゲイのイラストレーター。
黒人女性は、働かない夫と暮らし、仕事中もずっと夫の愚痴をもらしていますが、心優しい暖かい人でもあります。
老いたゲイのイラストレーターは、勤めていた会社をクビになり、売れない絵を描く日々。

そんな彼らが寄り添うようにすごす日々の中に、突然現れるのが半魚人の男。
故郷から遠く離され、暴力に晒され、鎖に繋がれています。

主人公はもともと、言葉によるコミュニケーションを必要としていません。
彼らに、いわゆる一般社会とはまったく関わることもないまま、生きています。
そうやって生きてきた彼女にとって、言語や形や種の違いは、何の障壁にもなりません。

彼女と”彼”の交流と恋は、普通の人間が当然とするものを、いっさい必要としていません。
そして、彼女と関わるふたりの人達も、それを理解し尊重します。
彼らの中で、そんなのは違う、そんなのは普通じゃない、それはありえない、という概念は存在しない。

ずっとデル・トロ監督の映画を見てきた身としては、びっくりするくらい、この映画はハッピーエンドでした。
監督、昔あった半魚人の映画で、人間に恋した半魚人が最後に殺されてしまうのを子供の頃見て、それを成就させてあげたいって作ったのが、この「シェイプ・オブ・ウォーター」だったって言ってて、うわーってなりました。
それってもう、壮大なスケールの同人じゃないか!!!
さすが!!我らのデル・トロ!!!
半魚人が、これ以上ないってくらい半魚人なのも、とってもよかったでしたが、その分、さすがデル・トロで、モンスターには手抜かりない描写もあるので、ふつーの人にはきついかもしれません。

ファンとしては、監督の受賞のスピーチにも泣きました。
みなさん。
モンスター映画が、アカデミー作品賞と監督賞、受賞したんですよ。

Posted on 2018/03/11 Sun. 08:48 [edit]

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