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アニメとGAMEとマンガな日々

乙女心をわしづかみ!~映画 刀剣乱舞 継承  



PS4レンタルにきていたので、熱出して寝てる間に見ました。

とうらぶは、ゲームシステムは知ってるけど、内容はほとんど知らず、キャラもほとんど知りません。
周辺、歌プリにはまってた人々が全員、とうらぶ女子になって舞台やらなにやら、怒涛の猛攻をみせておりまして、そちらからゲーム勧められましたが、自分で戦わないゲームは私はやらないのでな。
なので、前知識ほとんどなしで見ました。

最初に思ったのが、「これ、ヅカテイストじゃないか」でした。
宝塚と同じ香りがします。
とうらぶ男子たち、様相もメイクも立ち居振る舞いも、宝塚の男役っぽい。
なるほど~、そりゃあ乙女心つかむよなぁって思いました。

根っこから時代劇ファンなわたくし、時代ものでチャラいことされると即刻そこで終わる、という習性がありますが、この映画には、そういう部分でひっかかる部分ありませんでした。
剣劇の部分、まぁ、腰は軽いんだけど、舞うような剣さばきなので、舞とアクションと思ってみてました。
そうすると、鶯丸の剣がなんときれいなことか。
脚本がとってもいいので、物語も面白かったです。
おじいちゃんがおじいちゃんだったのも、よかった(笑)

映画は、審神者がおじいさんだったのもよかったです。
その後は幼女で、ファンの怒りをかわないような設定になってるなと思いました。
あれですよね?
本当は、刀剣男子はもっといるんですよね?

イケメンにまったく興味がないわたくし、顔だけだと、刀剣男子たちの区別がつきませんで。
ファンの人には申し訳ないんだが、なんかみんな似てる・・・
彼らは、舞台やミュージカルにも出てる人たちなのかな?
多くの女子の心をわしづかみにしている理由、よーくわかりました。

見て、ゲームやってみたいかなーとかちらっと思いましたが、「私がいく!」て、ARもって現場にいきたい人間なので、このゲームはまったくあいません。
そも、ガチャるゲームは好きじゃないし。


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Posted on 2019/07/11 Thu. 14:06 [edit]

category: 映画

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とりあえず泣かせてくるぞ ~光のお父さん 映画版  



初日、いってきました。
地元映画館の最終上映、いつもならすきすきな時間帯ですが、三分の一くらいはいってて、人気のほどがよくわかる。
恐らく、過去プレイした人たちも含めて、光の戦士たちが集まっていたのだと思います。

ドラマももちろん見ていましたが、映画はまたちょっと違った味わいになっていました。
設定も、微妙にかわってる。
お父さんがずっと単身赴任になっており、妹がいる。
主人公の勤め先は、広告代理店になってました。

全体的に、ドラマと違って家族の話になっていたように思います。
あと、ドラマよりずっと情に訴えてくる展開になっておりまして、そのあたりでは、場内すすり泣きがすごいことになっていました。
そこまでの盛り上がり方がとってもいいので、気持ちわかる。
わかるが、私は泣きそびれました(笑)
個人的に、この種の盛り上がりが苦手だからで、そのあたりは、わりと私冷静だった。

ゲームのシーンはとてもきれいで、しかもかなり多いんですが、マイディーさんがみんなと語るシーンは多いものの、お父さんの面白い言動なシーンはかなり少なめで、ブログ見て、ドラマ見ていた者としては、そのあたり、ちょっと物足りず。
あと、戦闘シーンがあまりありませんで。
って書いてて思ったんですが、圧倒的に家族のドラマ展開になっていたように感じます。

実は、あくまでも個人的に、なんですが、かなり萎えたシーンがありまして。
主人公に恋する同僚女性がパーティにはいるのですが、本名で呼んじゃうし、「あ、あたしXXさんの同僚の」ってジョビのメンバーにうっかり言っちゃったりしておりました。
あと、年齢聞いたり、家族構成聞いたりとか。
これ、ファイナルファンタジーの世界では、普通のことなのかな?
私が参加していたゲームではすべて、そういうのは基本、なし でした。
自分から言う人はもちろんいましたが、個人的なことはいっさい尋ねないのが基本。
リアル友がいっしょにプレイする場合、プライベートなことはいっさい触れないのもこの世界では前提。
映画を見る人には、オンラインゲームを知らない人も多いから、説明も必要なのかもしれないんですが、そのあたり、かなり違和感がでてきてしまいました。

全体的には、ゲームの世界を通じた家族の関係回復ドラマになっていました。
個人的には、ドラマの方が好みの作りでしたが、最近いろいろ本当に嫌なことが続いていて、この日も、お前ら全員炎に包まれて灰になれ!ということがあったのが、この映画を見て、どす黒くなっていた心がきれいに浄化されたので、映画としては心温まる良い映画と絶賛いたしまする。
エオルゼアの世界も、大画面でみると、とても美しかったです。

ゲームの世界をもっと知ってほしいと言っていたマイディーさんの想いと願い、ついにここまできました。
ジョビのメンバーとは実際には会わないって決めていたのを、映画化にあたり、会ったということをインタビューで読みました。
このあたり、マイディーさんもジョビのみなさんも、大騒ぎして表に出てくることもなく淡々としておられて、おのれの立ち位置からもまったく出てこない。
自己顕示欲まみれたこの世の中で、なんとすがすがしいことか。
ゲームの世界の関係をいかに大事にしているかが、よくわかります。

リア友がかつて、ファイナルファンタジーをやっていたのですが、人間関係でいろいろ面倒なことが起きて、やめてしまったそうです。
みんながみんな、マイディーさんのところのようなわけにはいかない。
とはいえ、映画でもいっていましたが、そこでしか出来ない関わりというのも確実にあります。
これでまた、ファイナルファンタジーをプレイしようと思う人も増えるでしょう。
みんな、楽しいオンラインゲームライフを送ってくださいませ。


Posted on 2019/06/22 Sat. 16:54 [edit]

category: 映画

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溢れる映像美 ~海獣の子供  



SNSで感想見てたら、是非まっぷたつになっていて、一瞬どうしようかなって思ったんですが、それで観ずにいて、後で死ぬほど後悔した「ミスト」があったので、行ってきました。

観て、賛否あったのが納得。
新海誠 → 細田守 → 宮崎駿 → 押井守 → 富野由悠季 → 庵野秀明 って展開の映画で、ぶっちゃけ、物語とか展開とかキャラとか、わかりやすいものしか見てこない、おのれで考えることに慣れていない、説明がないとわからない人は、完全放置される物語でした。
だからといって、じゃあ違う人ならわかるのかっていうと、そういうわけじゃなく、つまるところ、イデオンとかエヴァンゲリオンとか見てる人なら、「ああ、そっちですか」って映画。
わかりやすくいえば、理解できない状態が普通で、そこから何を感じるのかって物語になってます。

じゃあ、この映画、何見ればいいんだよ!ってところ、とにかくもう、映像見ろ!としか言いようがない。
いやぁ、すごい映像でした。
とんでもないよ、これ。
これ、アニメで作っただけで、もういいって思ったもん。
っていうか、アニメ、ここまで出来るんだって感動しました。
すごいです。
アニメでしか表現できない世界です。

そこへもってきて、音楽が素晴らしい。
久石譲なんですが、EDに流れる米津玄師の曲がまた素晴らしい。
米津玄師、初めて曲、買ったわ。

とにかくもう、ただその美しい映像を堪能するだけでいいって映画でした。
大きい画面で絶対見るべき。
何も考えなくていいし、わかんなくてもいいと思います。

声なんですが、ほとんどが俳優さんでした。
主人公は芦田愛菜、お父さん 稲垣吾郎、お母さん 蒼井優、などなど。
俳優吹替にはあまり良い印象はもっていませんでしたが、この映画ではそういうネガティブな部分はありませんでした。
っていうか、ちゃんと声の演技できる人は出来るってことなんだな。

米津玄師の人気につられてか、「お前、映画館なんて過去、二回くらいしか来たことねーだろ?」みたいな人がかなりいまして。
いやぁもう、そいつらのマナーが悪いったらありゃあしなくて、上映中にでかい声でしゃべりやがるクソまでいました。
あと、アニメだからと思ったのか、子連れがけっこういましたが、こっちも普通にでかい声でしゃべりはじめて。
無茶苦茶難解な話だから、つまんないのはわかるが、だったら寝るか、出るかしろ。
どうやら、他の映画館でもそういうのが続出していたそうで。
昔と違って今はSNSでどんな映画か調べることができるので、ちゃんと調べろよって思うんですが、そもそもネット予約できるこの時代に、当日時間ぎりぎりに来て、「えー!チケット売り切れてるぅ」みたいな人がまだまだいる。
お前のそのスマホはなんのためにあるんだよ?と思います。

ちなみに私、物語はさっぱりわかりませんでした(笑)
でも見終わった後も、あの溢れかえらんばかりの映像と音楽が頭の中でぐるぐるして、なんかいろんなものをかきたてられております。

Posted on 2019/06/14 Fri. 08:45 [edit]

category: 映画

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アベンジャーズエンドゲーム 見た  

見てきました。
ネタバレなしの感想です。

私、マーベルのファンじゃありません。
むしろ、どっちかっていうと苦手な方。
このシリーズも20作品以上あるそうですが、全部は見てません。
なので、思い入れはこれっぽっちもないです。

そんな私が「エンドゲーム」見て、「こりゃすごいわ」となりました。
集大成だし、あれだけいた登場人物をしっかり出して、しかもきれいにがっちりまとめて終わってます。
どんだけ出演料払ってんだ?くらいのレベル。
笑いと涙のコンボも相変わらずで、あの「インフィニティウォー」のあの最悪の結末からその後、悲劇的にしすぎずに描いていて、そこが個人的にはとてもよかったです。

熱烈なファンの中には、否定的な人もけっこういるらしいですが、すべての人が満足するようなものは世の中ないので、仕方ないかもとは思います。
このシリーズのファンでもある、ハリウッドの映画テレビ関係の仕事している友人は、ものすごい歓喜のメールを送ってきました。
出演者も歳をとってきてるし、永遠にこのシリーズを続けることは無理なわけで、そのあたりも考えての最終話とのこと。
まったくマーベルファンじゃない私ですら、うっかり泣いたので、とりあえず、それくらいインパクトのある作品だったよということで。

ここからはネタバレ。
個人的に考えたことです。



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Posted on 2019/05/01 Wed. 19:27 [edit]

category: 映画

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いまごろアベンジャーズ  

先に言っておきますが、アベンジャーズの熱狂的なファンの方は、ここから先は読まないほうがいいです(笑)
きっとムカついちゃうから。

ってことで、今頃、レンタルで「アベンジャーズ インフィニティウォー」見ました。



きっかけは、「キャプテンマーベル」見たことから。

アメコミ好きじゃない、そっち系の映画まったく興味なし、唯一萌えたのは「ブラックパンサー」だけど、これはちょっと毛色違うし、「キャプテンマーベル」もまったく見る気ありませんでした。
ところが、ハリウッドで映画の仕事してる友人から大推薦され、アメリカでの酷評は、女性蔑視グループからのものだったと知り、にわかに見たくなりまして。

で、見たら、サイコーに面白かったし、とっても良かった。
もともとは、まだ女性が一線で働けなかった時代のテストパイロットで、特別な能力も何もない普通の人、ただひとつ違うのは、不屈の闘志を持っていたって設定が、とにかく良い。
当時はまだ黒人も同じようにガチで大変な時代で、フューリーも「みんなに嫌われてる」という表現されてましたが、つまり、差別の壁にいろいろ大変な想いをしていた描写がさらっとあって、「おお!」ってなった。
でも、そういうものに対する具体的な描写や台詞はまったくなし。

あまりによすぎて、「これは、マーベルが出るなら、アベンジャーズのラストの映画、見るべし」となりまして。
で、だったらインフィニティウォー見ないといかんな・・・となりました。

で、見た。

で、やっぱり頭抱えた。

まず最初に、「ポール・ベタ二―、なぜこの役受けた?」で、ぴっちりスーツにマントで顔真っ赤。
初登場の時、見て、あまりのことに呆然とした私>別の映画の時
映画の仕事してる友達が、「私もそれ、思った。声だけの時は、ベタニ―とってもいいなって思ってたけど、よもや本人があの姿ででてくるとは思わなかった」といっておりました。
まぁ、超大作だしな。

次に、なぜアメコミは、全員ぴっちりスーツで、やたらとマントにこだわるのだろうか?と、そこ。
うん、そんなこと、どーでもいいと思います。
思いますけど、ほんとにどうしても気になるの。

そして、どう考えてもいきあたりばったりで、辻褄あわせの展開と、いきなり登場してくる「こういうことでした」設定。
ラノベもそれが多いから嫌いなわけで、アメリカ人がやってるからって、変わんないからな。
とくに言いたいのが、サノスの動きを止めてなんとかして石を奪おうとするシーン、アイアンマンとスパイダーマンが必死に腕輪取ろうとするんですけどね。

「腕、切り落とせよ」

・・・と見ながら思わずつぶやいた。
友達に言ったら、「そーれー!!!」って叫ばれました。

んで、願いをかなえたサノスは、どっかの田舎で水田と夕日みながら、いきなり穏やかな隠居生活で、「は?」になった。
(他にも山ほどつっこみどころはありましたが、ありすぎるから割愛)

陛下が消えた時点で私、立ち上がって激怒。
他が全員消えてもまったく問題ないが、陛下とワガンダの人々が消えるのは許せん!!!>すっげー自分勝手
そしたら妹も消えてたことが判明。
友達と、「王家の血筋がああああああ!」ってなった。

見終わった後、虚脱しかなく・・・自分には苦行でした。
エンドゲーム、もう、マーベルの活躍しか頭にありません、っていうか、そのためだけに見る。
あと、復活したフューリーとマーベルの掛け合いも楽しみ。

友人に、「あれだよね、マーベル帰還でサノス倒して、あとはあの時間の石でみんな復活させて、めでたしめでたし」って言ったら、「恐らくそれ」って言われて、「私ごときでもわかる話の展開にすんなー!」ってなりましたが、マーベルの活躍させあればそれでいいんだったと思いなおし。

もうあのムキムキな白人のおっさんたち放置して、マーベルひとりで全部片付くという展開でOK!
アベンジャーズもなんだかんだいって、女性はブラックウィドウだけで、彼女がメインになることはなかったし、ここはもう、マーベルで最後締めていただきたい。

しかし、サノスの存在は別な意味で我々(私と友達)に残りました。

クソな輩が現れたら、心のサノス発動!
指ぱっちんで消しさる>意識から

ってことでエンドゲームみるぞー!



もっとマーベル出せって。


Posted on 2019/03/30 Sat. 08:56 [edit]

category: 映画

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これは黒人差別の映画ではない~グリーンブック  



ハリウッドで映画やドラマの仕事をしている友人と、この映画についていろいろ話しました。
スパイク・リーがこの映画について、「白人に都合のよい、黒人と白人の関係を描いている」というような批判をしているそうです。
そういう声に対して、この映画の監督は、「これは僕の映画。そういう映画を見たいのなら、自分で撮ればよい」と応じたとのこと。

映画をどう観るかはその人の自由なので、その感想に是非もありませんが、この映画は差別を描いた映画ではありません。
人と人との関わりを描いた映画です。

私が、この映画を黒人差別を描いたと思っていないのは、まず、トニーやドクのバンドのメンバーの存在にあります。
トニーは、ろくに文字も書けません。
Dear (親愛なる) を Deer (鹿)と書いてしまうくらい、綴りを知らない。
恐らく、小学校も満足に行ってはいなかったのではないかと思います。
イタリア移民の彼は、クラブやバーの用心棒や運転手をして稼いでいますが、いわゆるやくざ者ではありません。
奥さんや子供を大事にしていて、イタリア人らしい、濃ゆい家族に囲まれて幸せに暮らしています。
ドクのバンドのふたりは、ロシア系とドイツ系の移民とおぼしき人たちです。
ロシア系の人は、強いロシア訛りが残っているので、恐らくアメリカで生まれ育った人ではなく、亡命してきた人ではないかと思います。
とすれば、ソ連はフルシチョフの時代。
フルシチョフは芸術に疎い人で、政治的にうまく立ち回る人間の言葉を信じて国策につなげる事が多く、そのために大変な想いをすることとなった芸術家も多いそうです。
あの時代、何の罪咎なくとも、抑留されたり殺されたりするのが珍しくなかったあの国で、チェロを弾く彼も、そういう中で亡命してきたのかもしれません。
また、もうひとりのドイツ人は、第二次大戦後にアメリカにいるというのは、かなり厳しい立場にあると思われます。
ナチスドイツの悪行が知れ渡ってる中、ユダヤ系の人たちが圧倒的に発言力、資金力を持っていたニューヨークでドイツ人というのは、決して居心地のよい状況ではなかったでしょう。
つまりこの映画、白人とはいっても、白人の中で差別されている白人がメインキャラクターです。

トニーは親族たちと、黒人を「なすび」と呼んで、家に修理にきた黒人が使ったグラスを捨ててしまったりしていますが、これは差別ではありません。
トニーも彼の親族も、黒人、東洋人、ロシア人、ドイツ人と、イタリア系以外の人種のことは、くそみそです。
つまりあれは差別からのものではなく、「自分たちのグループ以外の人間」については、すべてくそみそって意味だろうと。

この映画の舞台となったのは、1962年。
黒人メイドの存在から差別を描いた「ヘルプ」とほぼ同時期、そしてこの数年後に、警官による黒人に対する不当な暴力を描いた「デトロイト」(実際に起きた事件)があります。
この時代、キング牧師による解放運動が盛んな時期でもありました。
つまり、黒人と白人の対立がかなり苛烈化している時期でもあったと思われます。
ちなみに、この「グリーンブック」のプロデューサーのひとりに、「ヘルプ」の黒人メイド役でアカデミー賞を受賞した、オクタヴィア・スペンサーがいます。

映画の舞台となった場所の出身な黒人青年(二十代前半)と差別について話したことがありますが、彼は生まれてから一度も、差別された実体験はないと語っていました。
50年でそこまで変わるというのも、すごいことだと思います。
この映画の中でも、明らかに不当な対応をされるシーンが多数ありますが、本当に差別でされているのと、慣習として「そういうもんだから」的なものとがあるなと思いました。
警官がふたりを収監したのはあきらかに差別でしたが、ドクが中で食事をするのを断ったレストランのそれは、悪しき慣習として残されていたものだと思います。
警官についても、あからさま差別する年配の警官に対して、若い警官だけが異を唱えています。
つまり、時代の変遷とともに、黒人差別を当然としない世代がすでに育ってきていることではないかと>事実そうだし

英語なんですが、ドクの英語があまりにきれいすぎて、とっても聞きやすくわかりやすかったのに対し、イタリア訛りのスラングばりばりなトニーの英語はわからない事多数でした。
ふと気が付いたのですが、我々、黒人俳優といえば、エディ・マーフィーやウィル・スミスの英語に慣れきってたんじゃなかろうかと。
この映画、この、英語のイントネーションについてはかなりガチでやってるので、南部訛り、黒人的な発音や表現、先に書いたロシア訛りとか、とにかくいろいろ出てきていて、そのあたりも彼らの背景とかわかりやすい描写になっているなと思いました。

友人が言っていましたが、トニーとその親族は”愛すべきバカ”で、「差別ぅ?は?なにそれ、食えるの?」なんだろうと。
トニー、本当に愛すべき人で、がさつだけど人情に厚く、仕事はきっちりやる人です。
ドクがあきれるくらいおしゃべりで、雇い主のドクをちゃんとリスペクトしている。
そんなトニーをドクが雇った理由は、「トラブルシューティング能力が高い」という理由でした。
自身がこれから行うことに、どれほどのリスクが伴うか、理解しての選択。
ドクがトニーの雇用に、まず先に奥さんに「ご主人が数カ月家をあけることになるが、よろしいですか?」と承認をとってくるところ、彼の人柄が見えます。
面接のとき、アフリカの王様みたいな服装で、一段高い場所にあるイスで面談者を見下ろしていましたが、あれ、もしかしたら、長い旅で、ちょっとでも差別意識がある人だったらやっていかれないから、その人を試す意味もあったのかもしれません。

ケンタッキーに来たなら、フライドチキン食わなきゃ!って、トニーがバケツで買って、ドクに勧めるシーンがあります。
ドクはケンタッキーフライドチキン、食べたことがないと言います。
どういう生活をしていたかがわかる、重要なシーン。
ドク、黒人という差別される立場にありながら、知性、教養、学歴、能力すべてにおいて、この映画にでてくる人たちの中でいちばん優れた人です。

そして、ここ、絶対に書きたかったこと。
映画の中でちらっと出てくるあるシーンに、「あれ?もしかして?」と思っていたら、映画の仕事している友人が「そうだよ」と言っておりました。
ドクは、ゲイです。
つまりドクは、白人社会からも、黒人社会からも、当時の一般的社会からも、受け入れられない人間だったということ。
そういうの、ぜーんぶ見ていて、理解していたかはともかく、ぜーんぜん気にしてなくて、あくまでもドクという人間を見ていたトニー、人としてすごいです。
友人は、トニーの奥さんの存在が、トニーがどういう人かをいちばん明確に表現していると言っていました。
奥さん、むちゃくちゃかわいーんだわ。
最後の最後で、奥さんがいいところ全部もっていちゃうからね!

トニー役のヴィゴ・モーテンセン、トニー役のために10キロ太って撮影に参加したそうですが、撮影中にさらに14キロ太り、やむをえず最初に撮影したシーンを撮りなおしたそうです。
友人、マッツ・ミケルセンと交流があるのですが、マッツが「ヴィゴのようなキャリアの作り方はいい」と言っていたとのこと。
ドクを演じたマハーシャラ・アリ、「ムーンライト」の時も印象に残る俳優でしたが、今回も素晴らしかったです。

ものすごくよい、爽やかな映画でした。
この映画は差別を描いた映画ではありません。
人種や立場、出自を超えた、人と人との関わりを描いた映画です。

Posted on 2019/03/09 Sat. 11:19 [edit]

category: 映画

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すべては電話の中に ~ The Guilty /ギルティ  



一部映画ファンの間では、公開が待たれていた映画、見てきました。

舞台は警察のコールセンターの一室、そこから一歩も出ることはありません。
登場人物は主人公と、その部屋の他のスタッフのみ。
あとは、かかってくる電話だけの映画です。

何かの事情でコールセンターでしばらく業務を遂行することになってるらしい主人公アスガーは、たいしたことのない、あるいはどうでもいいような電話を取る日々。
どうやら本人は本来、辣腕の警察官か刑事で、次の日にある何かの後、現場復帰が待ち望まれている様子。
コールセンターのスタッフのことを軽くみているようで、彼らとの交流はほとんどないのが見ていてわかります。

そんな中、まもなく業務が終了するという時、アスガーが取った電話から、女性の震える声が聞こえてきました。
誘拐でした。
女性は、幼い子供ふたりを家に残したまま、刑務所にはいっていた経歴を持つ夫に誘拐され、いづこかに連れ去られようとしていました。

ここからはもう、いっさいがっさい、この映画の筋書きについては書けません。
ちょっとでも書いたら、これから見る人に重要なものががっさり奪うことになっちゃう。

言えるのは、とにかくすごい映画であるってことです。
アスガーも、見ている我々も、電話から聞こえてくる音、声、話の内容でしか、状況を把握することはできません。
だからこそ、1本の電話から始まるこの事件に、アスガーとともに揺り動かされ、驚愕し、戦慄し、そして愕然とします。

ハリウッドで犯罪映画やドラマの脚本を書いている友人も大絶賛していましたが、彼女によれば、警察のコールセンターには、生え抜きのスタッフがそろっているとのこと。
なぜなら、かかってくる電話の中にはとんでもない、とてつもない事件が含まれており、どんな状況、どんな事態にも冷静に対処、対応できる能力とスキル、メンタルが必要とされるからだそうです。
けれど、それだけの人材をもってしてもメンタルを壮絶にやられてしまうケースがあるため、専門のメンタルケアが必ずついているとのこと。

映画はスウェーデンの警察ですが、アスガー以外はほとんど老齢の警官で、一人女性が含まれています。
アスガーは最初、彼らとはまったく連携を取っていませんでしたが、彼らはそれにまったく動じていませんでした。
そして、アスガーが連絡する別の署の女性スタッフも同じく、あくまでも冷静。
一見、地味な仕事にみえますが、このアスガーがいるコールセンターは、とてつもなく大変な職場なのです。

事件は解決します。
しかしそこには、「解決してよかったねー」なものは欠片もありません。
誘拐された妻も、誘拐した夫も、ふたりの子供も、捜索を担当した警察官たちも、そしてアスガーも、全員が痛みと傷をかかえ、そして見ている私たちも、呆然と立ち尽くすことになります。
けれど、なぜかこの映画を見終わった後、いやな気持ちや暗い気持ちはまったくありませんでした。

この映画は、見る人間を選びます。
起承転結があり、カタルシスや盛り上がりを求める人には、まったく向きません。
また、わかりやすい話や展開でもない。
密室劇だから、基本、映像も画像も地味です。
しかも、見ている我々は、五感をフルスロットルで全開にしてみる必要があり、そしてさらに、自身の経験、知識を全出しする必要があります。
それができないとこの映画、何がなんだかさっぱりわかんないだろうし、まったく面白くないと思います。

上映館が少ない上に、上映回数も少なくて、まったくなんなんだよ!と言いたくなるような状況ですが、ぜひとも劇場で、字幕で見てほしいです。
すでにハリウッドで映画化が決定しているそうで、主人公はジェイク・ギレンホールが候補にあがっているとのこと。

これはもう傑作でした。

Posted on 2019/03/02 Sat. 18:12 [edit]

category: 映画

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君の名前で僕を呼んで 聖地巡礼  

いや、私は行ってませんよ(笑)

イタリアに嫁にいった友達が里帰りしていて、うちに遊びにきました。
彼女が住んでいるのが、なんと、この映画のロケ地。
ミラノから車で2時間くらいの、小さな街です。
嫁にいった後、どうしても中華が食べたくて、隣街にある中国人経営の中華料理店で麻婆豆腐食べたら、醤油で味付けしただけだった!!中国人としての誇りねーよ!って激怒していたのが思い出されます(笑)

映画公開後、世界中から聖地巡礼者が訪れていて、街でパンフレット作ってるんだそうです。
ロケに使った場所には、それとわかるようなサインもでてるそうで、そこで写真撮ってる人もたくさんいたよと言ってました。

彼女の夫が画家で、実は日本でも大ベストセラーになった本の表紙を飾ったこともある人でして。
冬の寒い日、彼が個展最終日に画廊にはいろうとしたら、画廊の入り口の前に東洋人の女性が立っていたそうです。
その人は、日本からきた聖地巡礼者でした。
巡礼者はみな、黙って静かに聖地を見つめる人が多いので、すぐにわかったそうです。
寒いから、よかったら中にはいりませんか?と声をかけたご主人、聞くと、彼女は次の日、数キロ先にある、エリオの家だったところに自転車でいくと言ったそうで。
そうだよね、エリオとオリバー、自転車で往復してたもんね・・・。
しかし冬のイタリア、ガチ寒い。
ご主人、「寒すぎて自転車なんか無理だから、僕が車で送っていってあげるよ」と申し出たそうです。
最初は遠慮(もしかしたら、外国でおっさんにそんなこと言われたから、怖かったかもだが)していた彼女、次の日、「やっぱり寒いので」と連絡してきたので、ご主人は車をだしてあげたとのこと。

そしたらその方、御主人がむかぁしだした紙芝居を知っていたそうで、御主人びっくり。
なんとその女性、図書館司書さんだったそうです。

いい話だー。

友人いはく、「ロケやってたのは知ってたけど、何だか全然知らなかった。エキストラの募集でてたから、応募してみればよかったけど、あの時代にこんなイタリアの田舎に東洋人とか、いないわー」と言ってました。
その街、本当に小さな街だそうで、交通機関もなく、宿泊施設もないらしい。
みんな、ミラノか隣街に泊まって、何時間かかけてそこに来るんだそうです。
友人いはく、「とてもきれいな静かな街だけど、刺激なさすぎて時々日本に帰りたくなる」と言ってました。
まだ映画は見ていないそうなので、「見ろ、絶対に見ろ」と言っておきました。

ちなみに、続編できるらしいです。

Posted on 2019/01/22 Tue. 11:56 [edit]

category: 映画

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お祓いバイオレンス映画だった!~来る  

原作「ぼぎわんが来る」は読みました。
地方に伝承する”怖いもの”が、ガチで襲ってくるホラー小説です。
初日からあがってくる感想が、「柴田理恵がすごい」「ガチバトル!JKすげー!」って、「え・・・ホラーじゃねーの?」「なんで柴田理恵?」ってなってたら、本当にその通りの映画でした。

以下、ネタばれあり感想、隠しません。



序盤は、一見ホラーとは無関係なエピソードが延々と続きます。
面倒で猥雑な親戚一同会する葬式、はりぼて感満載のとってつけたみたいな結婚式、妊娠に喜ぶ夫婦、ブログでイクメンパパになりきっていながら、その実何もしていない父親、フラストレーションをためて子供に八つ当たりして家庭放棄する母親。
ホラーと関係なくね?レベルで、人間の嫌な部分延々、人間社会の嫌な面延々続く。
ところが実は、これがこのホラーの土台になってます。

ぼぎわん(映画の中ではほとんど呼び名は出てこない)は、人間の弱さにつけこんできます。
事件の発端となる夫婦は、幸せな結婚をし、幸せな家庭を築いて子供と三人で暮らしているようにみえますが、ふたりともかなりいびつな人間で、実際の生活は破綻しています。
しかし、彼らはそれをごまかしながら生きているし、そうすることでしか生きられない。
自分の弱さや内に秘めている恐怖、不満や不安、そしてフラストレーションは、そこここで噴出し、他人を傷つけ巻き込んでいく。

ぼぎわんの呪詛はすさまじいです。
片腕を切り落とし、体を裂き、その呪いでじわじわと弱らせて死に至らしめる。
でもこの映画でいちばん恐ろしいのは、実はぼぎわんではありません。
人間の二面性、裏側、隠された本性が露骨なほどに描かれていて、その毒はスプラッター状態のぼぎわんの凶悪さにも勝ります。
いやもうね、夫が惨殺され、娘の命が狙われているという中で、危険から身を守るためにと置かれた浄めに塩、のせた皿ごと足で踏んで割り、にっこり微笑む黒木華の恐ろしいことったら。
ぞっとしました。
彼女だけではありません。
口先ばっかりのイクメンパパが、娘が怪我して運ばれた病院で、心配のあまり取り乱す母親に、「ひとり生んだくらいでえらそうになんだよ」と笑いながら言う。
その彼の親友は、笑顔で彼を裏切り続け、彼が不幸になるようなとんでもないことをしているし、結婚式では誰も彼らを祝福していない。
夫をなくした妻は、追い詰められながらも、弱者な自分の立場を誇示しながら、周囲に毒をまき散らす。
出てくる人間、ほぼ全部くそでくずです。
でも、それはもしかしたら明日の自分かもしれない。
そういう身近で、誰にでもある毒を、この映画は延々並べてくる。

しかしこの映画、いちばんの見どころはそこじゃない。
ぼぎわんに対抗する、祓い師の皆様。
松たかこ演じる比嘉琴子は言うまでもないのですが、いちばんすごいところをもっていったのはなんと、柴田理恵。
かつてテレビでも活躍していた霊能師だったという彼女、隻腕隻眼で、最後まで戦います。
すげーよ、マジすげーから。
そして、4人の神官。
沖縄からきたユタたちが惨殺された直後、新幹線に乗っていた彼ら、「こりゃやばい」「別々で行きましょう」「誰かひとりくらいはたどりつくだろう」と立ち上がります。
そして、正装し準備するのはなんと、カプセルホテル。
はしゃいでいたJKたちは巫女さんで、お祓い開始と同時に舞う。
いろんな宗教ぶっこみのクライマックス、すごいですよ、ガチお祓いバトル。
いやもう、本当にすごいから。
ここだけ、何度でも見たい。

ハリウッドで映像関係の仕事している友人が、貞子や加耶子ら、日本のホラーが上映された後、ハリウッドのホラーもがらりと変わったそうです。
今までは大騒ぎしまくって幽霊でただの出ないだのだったホラーが一変、「なんか・・・いる?・・・もしかして後ろとか・・・?」みたいなものが激増した。
それがハリウッドに定着しつつある今、いきなり出た、新しい日本ホラーが、この「来る」なんじゃないかと。
ハリウッドで当たり前になってる大騒ぎモンスターでスプラッター、でも日本が作るとこうなりますからー!みたいな感じ。
物の怪とか幽霊とかそういうものに対して、最初っから「滅してくれるわ」ってガチバトルな映画って、初めてなんじゃなかろうか。
御祓い勢が、誰も怖がってない。
全員プロで、命賭けてるのがわかる。
日本のお祓いすげーわ!って映画です。
ちなみに、このお祓いシーンの監修が、これまた超ガチ勢なので、あっという間に終わるテロップ、しっかり見てください。

しかし映画観終わった後、ふと思ったのが、そういうお祓いというもの、実は我々が知らないだけで、あっちこっちで行われているんじゃなかろうかという考え。
神道の国 日本、天皇陛下が行われている祭事は多々あり、当然ですが、表にはまったく知られていないものもあるはず。
昔あった斎王も、実は現在も実存していると先日知り、まじかーになったばかり。
遠野物語やその他で語られる日本の物の怪、欧米のそれと比べるとかなり特殊な存在と思います。
さらにいえば、悪魔ってわりときちんと意志があって、「悪いことてやるぞ!人間堕としてやるぞ!」ってなるけど、日本の物の怪、ものによっちゃかなり凶悪。
神子や神官の存在って、実は我が国においてはとてつもなく重要な存在かもしれないなぁと思ったりしました。
そういう職務につかれている方には、そういうモノを見る人もかなりいると聞きます。

ってことで「来る」は、おすすめです。
怖いのは物の怪じゃなくて、人間ですんで、幽霊怖い人にもOK、OK!>超無責任な勧め方

ちなみに、「来る」は、ホラー版「シン・ゴジラ」、ホラー版「童夢」だ!って言っておられる方がけっこういますが、そういう、カテゴリーのまったく違う作品をもってきて並べるのは愚の骨頂なので、やめてほしいと個人的には思います。
カタルシスが最高潮に達して、見ている我々のテンションがめちゃくちゃあがるという意味では、同じテイストを持つ映画ではありました。

Posted on 2018/12/15 Sat. 08:16 [edit]

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違う話になりました ~ファンタスティックビースト 黒い魔法使いの誕生  

公開早々に見に行ってきました。
前作、超大好きで、ネットフリックスにちらっとあがってた時に連続で3回くらい見てたほど。
ニュート・スキャマンダーとパン屋のジェイコブが好きすぎて、転がる>腐ってない方向で好き
なので、2作目の公開を楽しみにしていました。



魔法世界の状況、もっと知ってたら面白いかなーと思って、今作公開前に、ハリーポッター全作映画見ておきました。
私、キャラのために世界が動く、キャラの都合で物語の常識が作られるというのがものすごーく苦手なので、すべてがそれで染まってるハリーポッターは実は超苦手で、映画2作目で挫折してました。
全部見て、世界中の人が熱狂する理由は理解したけど、個人的にはまったくハマらず、かなり我慢してがんばってみた感じ。
原作読破している人に聞いたところ、小説のほうは、もっとハリーの苦悩とかいろいろ描かれているそうで、そういう色は薄まっているそうですが、いかにせん、映画は尺が短いから仕方ないかもなーと思っておりました。

ってことで、予習は万全だった>と思う

それで見た「黒い魔法使いの誕生」、見た後、「う、うん、面白かった、映画としては・・・」でしたが、なんかどうにもどこかで腑に落ちない点が山ほどあって、それが説明できないまま帰宅し、しばし後、「面白かったけど、これはもう、ニュート・スキャマンダーの物語ではない」となりました。

今作は、完全な、ハリーポッター前日譚。
ハリーポッターの世界は、張り巡らされた様々なオフサイトのエピソードがあって、この映画はその中の、ダンブルドアとグリンデルワルドの関係とそこから発した大事件を描いたものになってます。
このふたり、自分たちは血の誓いとかなんとかいうやつ交わしていて、そのために自分たちでは戦えない。
ってことで、代理戦争することにした。
なんだよ、Fateかよって思いました。
その代理戦争のサーヴァント役を勝手にふられたのが、ニュートとクリーデンス。
で、蜘蛛の糸みたいに張り巡らされた世界なので、あっちこっちにハリーポッターに繋がるものが存在してます。
例えば、蛇だったナギニが実は人間の女性だったり、ニュートと昔親しかったという女性がシリウスを殺したリストレンジ家の出身だったり、たぶんハリーポッターフリークなら、垂涎のネタがあっちこっちにあったかと思います。

だがしかし、私が見たかったのは、ハリーポッターの前日譚な話ではなくて、あくまでもニュート・スキャマンダーと魔法動物を巡る話だったんですよ!!!

そして今作、この作者、というか世界にはもう当たり前な、ご都合主義的な展開や辻褄あわせが大量に発生していて、よく言えばハリーポッターな世界、悪く言えば、私が苦手とする世界になっておりました。
え?なんでそーなる?とか、え?それ、おかしくね?ってのが散らばりまくってた。
もしかして、ハリーをよくわかってないせいで理解していなかったかもしれないんですが、例えばクリーデンス、アフリカの純血種魔法使いだった女性が母で、人妻だったのをフランス純血魔法使いが魔法で篭絡して産ませた子供ってあったんですが、いきなり養子に出すって展開に「え?」で、唐突にでてきた姉のリタに「は?」でした。
リタが、他の赤ちゃんとすり替えたら、そのまま本当のクリーデンスは沈没した船といっしょに沈んでしまいましたってのは、まぁわかるとしても、クリーデンスとして現存している人物が、ダンブルドアの弟って、どゆこと???
グリンデルワルドが嘘っこ言ってるってならまだしも、作者が演じてるエズラにそういったってエズラがSNSで言ったし。
なんすか?その、ラノベも真っ青のご都合展開。

あと、見世物小屋の興行師が、商売道具逃げてるのをそのままに去っていくのも理解できず。
いや、ナギニとか、いい金づるだよね?って思ったんですけど。
それから、心が読めるはずのクィニーが、グリンデルワルドの本心をまったく読んでいない事。
なんで?

逆に、ああ、これはいいなと思った部分もあり。
ナギニがクリーデンスに、「出生があなたのすべてじゃない」(みたいなこと)という台詞を言ったところとか、クィニーが愛するジェイコブの止めるのも聞かずに、グリンデルワルド側についちゃう心理とか。
ああ、こういうのが描かれるところは、ハリーとは違うなぁと思いました。

しかし。
1作目をこよなく愛する身としては、ニュートがサーヴァントになってしまって、あの奇跡みたいに面白かった、楽しかった世界はないってなって、今後はサーヴァントなニュートしかいないってなったら、膝から崩れ落ちるくらいがっかり。
ハリーな世界にそこまで愛ないんであれですが、ハリーに愛捧げてる人には、逆に「やったー!」かもしれないんですけど。
ああ、1作目、よかったなぁ。
素晴らしかった。
ジェイコブとクィニーが愛らしくて、ずっと見ていたいくらいすてきだった・・・。

ちなみに、他人にはどーでもいいことですが、私、あのニュートの、どこ見てんだかわかんない視線で、口一文字にしてる表情がやたらと好きで、転げまわるくらい好きで、とりあえずもうそのためだけにこのシリーズ見ようとは思ってます。
願わくば、ジェイコブとクィニーが幸せになりますように。

Posted on 2018/12/09 Sun. 18:49 [edit]

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怖いというより嫌なホラー ~ヘレディタリー継承  



見てきました。
ホラー耐性強すぎて、何見ても怖くなくなってしまっている悲しい私は、まったく怖くありませんでした。
ちょっと宣伝、やりすぎじゃね?くらい。
ただ、普通な人が見ると、恐らくガチでトラウマになるレベルのシーンがいくつかあるので、これから見る人は覚悟していったほうがいいです。

ネタバレなしの感想。

上映開始と同時に、「本物の幽霊が映ってる」「詳細はこの本(映画雑誌)にもかかれてた」ってステマが始まってますが、もうそういうの、ほんとにやめてほしい。
本物の幽霊探してこの映画鑑賞しても、何の意味もないです。
本物見たいなら、深夜に墓場とか廃墟いけば、山ほど見れると思うので、そっちいってください。

冒頭から、大量の伏線が張られているので、何気ないシーンも見過ごさないように見ることをお勧めします。
台詞も緻密なので、スルーしないように。
ちりばめられたそれらをある程度把握してラスト見ると、タイトルの”継承”の意味がわかります。

基本、幽霊なし、血しぶきなし、悲鳴をあげて逃げ惑うようなシーンもなし。
貞子以後、ハリウッドを席捲している、日本テイストな恐怖演出の映画です。
暗闇、静けさ、得たいの知れなさ、え?後ろになんかいる?なあの感覚。
日本人な我々にはお馴染みのホラー演出ですが、それを知らない他の国のみなさんには、さぞや恐ろしいことでありましょう。
この物語、そのまま日本の古い伝承系ホラーに置き換えると、なんかいろいろわかりやすいなと、見た後で思いました。
家族は捧げもの、供物です。

この映画見てあらためて思ったんですが、日本の伝承系ホラーって、もしかして世界最怖かもしれません。
山奥の古い村、残された意味不明の奇怪な儀式、蔵に閉じ込められている男/女、たまさかそこに訪れた者がふと感じる違和感、。
深夜、山奥から聞こえてくる得体の知れない音、村のあちらこちらに記された古い文字。
それこそ、横溝正史な世界をさらに進化させた日本凶悪ホラー、全世界にぶつけてほしい。
「ヘレディタリー」を21世紀最恐って言う彼ら、恐ろしさのあまり、失禁するで?

この映画、怖いというより、人を嫌な気持ちにさせる方のゲージ高いです。
宣伝にも出てくる女の子(妹)の存在がかなり嫌度数高くて、彼女があの「こっ」って口を鳴らすあれ、見ていて「よく家族、嫌じゃないよなぁ」と思いました。
ネタばれには全然ならないので言っちゃいますが、この妹は最初っから取り込まれてるので、そういう視線で見てると、怖さ増します。
アメリカのホラーにありがちな、やっちゃいけないことやらかすアホもいないので、そういう意味ではかなり本気な映画だなと思いました。
見ているうちに、どんどん嫌な気持ちになってくるってのはすごいです。

この映画見て、あらためて「エクソシスト」ってすげぇ映画だったんだなぁと思いました。
恐怖をあそこまで見事に視覚化した映画って、そうはないと思います。
しかも、逃げ場のない、救いのない恐ろしさで、カラス神父が自身を犠牲にして少女を救うというラスト、どうしようもない気持ちだけが残される。
見た人全員がいろいろな意味で凍りつく恐ろしさを描いた映画、あれを超えるのは未だないような気がしました。

「ヘレディタリー」は、宣伝にあるのを期待していかないほうがいいです。
我々は今まで見てきたホラー映画とは、確実に一線違っているので。
ただし、恐らくホラー映画好きでも、しばらくトラウマ抱えるようなシーンが本当にいくつかあるので、そういう意味ではホラーの傑作ではあると思います。

Posted on 2018/12/01 Sat. 20:20 [edit]

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静寂に満ちた時の流れに ~ゴーストストーリー  



公開、楽しみにしていました。
死んでしまった男が、白いシーツをかぶった幽霊となって、愛する女性のもとに戻ってくる話です。

物語は、ほとんどありません。
台詞もほとんどない。
さらにいえば、登場人物たちは名前もなくて、いかなる人物かもほとんどわかりません。
幽霊となった男は、言葉を発することは出来ず、ホラー映画のように、自己主張することもありません。
ただ、彼女を見つめるだけ。
最後の最後まで、静寂と沈黙に満ちた、ただそれだけの映画でした。

SNSとかでは、賛否両論だそうです。
検索してみると、否の方は、「何これ?」という意見が多く、「Youtubeとかで、短編公開してるんで十分」とか「主演俳優の歌のPVじゃん」とかいう意見も出ていました。

私、この映画をそういう視点でしか見れない人々とは、生きてる世界も言語も、文化も習慣も、住んでる惑星も違うと思うので、一生関わりたくありません(断言)。

淡々と描かれる情景は、静寂に満ちていて、心がしめつけられるくらいせつないです。
幽霊には、時間の流れは人間とは違う速さで訪れていて、それがさらに、荒涼とした彼らの世界を描き出す。
窓越しに見る、同じようにシーツをかぶった幽霊との短い対話、”それ”がかぶっているのは、花柄のシーツです。
彼女が待っていたのは何か、誰か、最後までわからない。
そして、主人公の幽霊がどうしても見たかった”彼女”が残した言葉も、我々は知ることはありません。

わかりやすい映画が好きな人には、何がなんだかわかんないだろうし、面白くもなんともないと思います。
キミたちは、「アベンジャーズ」とか見ててください。
こっちくんな。

終わった後、女性ふたりが、「家の中で音がしたりしたら、今までは怖いって思ってたけど、これからは、ああ、誰かいるんだなって思うと思う」と言っていて、ああ、同じように感じた人がいたんだなぁと思いました。

実は、この物語と同じ話を、リアルな話として聞いていました。

311の後、たくさんのお坊さんや神父さん、そういった方々が、現地に供養のためにはいられています。
その中に、いわゆる、”視える人々”もいたそうです。
その方々は、いわゆる神道の方できちんとお仕事なさっている方々ですが、その中のひとりが、浜辺で女の子の霊を見つけたそうです。
自分はどこにいるかわからない、という彼女に「君は死んでしまった」と告げると、その子が「生きている間に、ライブにいきたかった」と、とあるアイドルグループの話をしました。
巡りめぐって、その話を聞いたそのアイドルグループは、その子のお母さんをライブに招待したそうです。
その方は、その女の子に、「君はまだ未成年だから、お母さんといっしょに来てね」と伝えました。
そして、お母さんがそのアイドルグループのライブを見た次の日、その女の子の遺体が見つかりました。

「ゴースト・ストーリー」もそういうお話でした。
たぶんこの世界には、そういう霊がたくさんいて、”何か”のためにこの世に残っているのかもしれません。

最後の最後まで静寂に満ちた、余韻が深い映画でした。

Posted on 2018/11/26 Mon. 23:50 [edit]

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クィーンはすごかった~ボヘミアン・ラプソディ  



クィーン、名前は知ってはいたけど、彼らについてはほとんど無知でした。
(私、ビートルズも中学二年生くらいまで知らなかった)
曲も、サビの部分くらいしか知らなかった。
フレディが移民だったってことすら、知りませんでした。

その状態で見てきました、「ボヘミアン・ラプソディ」。
そして、こうなった。

クィーン、すげぇ!!!


クィーンのライブに実際行ったという筋金入りのファンの方にそれを言ったら、「うれしい。それが、あの映画の正しい見方」と言われました。

なんか、事実とはだいぶ違うそうですが、まぁ、私のような人間にとっては、そんなこたぁどーだっていいです。
そっかー、クィーンって、こんなにすごいバンドだったのか。
そりゃ伝説にもなるわ。
ってなって、そして、最後のライブシーン、胸熱になりました。

フレディがメンバーに、自分のエイズを告白するシーン。
実際は、最後の最後まで伝えなかったそうです。
あれは、バンドのメンバーの切実な願いだったのだろうという意見があり、せつなくなりました。
ブライアンとロジャーは、「もっと早く言ってほしかった」と実際言っていたそうです。

最後の最後まで誰も席を立たず、終了後拍手がでました。
往年のファンには、たぶんすごくうれしい映画だったと思います。
そして、応援上映が全国100館以上で開催されるそうで。

フレディ、元妻を近くに住まわせて、電気のライトぱちぱちやって「そこにいる?」とかやるシーン、「面倒くせー男だったんだなぁ」と往年のクィーンファンに言ったところ、「あんなの、かわいいもんよ」と言われました。
「いい?U2のボーノはクソ野郎、ストーンズのミックはクズ野郎よ!」
・・・・・・・・・・・・・あの、あの、どっちも知りません・・・・・・・・・

Posted on 2018/11/18 Sun. 08:44 [edit]

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恐ろしいより悲しい ~ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス  



ありがとう、ネットフリックスシリーズ、全10話のホラードラマです。

家に住みながら修繕改築し、その家を売るという仕事をしている夫婦と5人の子供が、古い洋館に越してきます。
おかしな事が 不可思議な事が起きる中、ある夜、突然父親に深夜起こされた子供たちは、着の身着のままで屋敷を離れます。
母親を連れ戻しにいった父親が早朝戻ると、彼は血まみれでした。

現在と過去が、いったりきたりします。
それぞれがピース(欠片)になっていて、それが少しづつつながっていく。
何がどことどうつながっているのかは、最後まで見ないとわかりません。
幽霊だと思っていたものがそうではなく、実際にいると思っていた人が実は幽霊だったり。
少しづつ、幽霊屋敷に呑み込まれていく家族の様子が、悲しく美しい狂気の中で描かれていきます。

このドラマ、すごい恐ろしいのは、物語とまったく関係ないところに幽霊がいること。
もうね、ウォーリーを探せ!だから。
本当に、え?マジ?ここに?みたいなところにいます。
さらっと出てくるので、本当に普通に見ていたら気がつきません。
私は途中で、「あ???」ってなり、一瞬目の錯覚かと思ったのですが、ネットで調べたらネタバレサイトがきちんと作られていて、私がみたものもそこにあり、なんと!!!になりました。
これ、怖がりの人がみたら、物理的に夜、眠れなくなると思います。
もしかしている???みたいな感覚になる。

物理的に怖がらせるシーンは少ないのですが、家族がだんだんおかしくなっていく様子は怖いです。
最終的には、いちばん大物だった幽霊数人の正体がちゃんとわかりますが、ひとり、真実を知って驚愕の人がいます。
それを知って、泣いちゃった人もいたみたい。

相手は一種の悪霊の集合体を抱えた悪意的な家なので、心の弱さや恐怖につけこんできます。
そういうのを信じていない長男長女も、結果的には影響は受けていて闇を抱えている。
明らかな異常や違和感を、定番的に両親は否定、怖かったから見ちゃったんだよね、そう思えたんだよねって処理をします。
結果的に、重要なサインをそうやってスルーしたことで、悲劇につながるわけですが。
家族全員、あんなに幽霊みて、音聞いたり、襲われたりしてるのに、見なかったことにしていて、でもそれをはねのけてるわけでもない。
いろいろ知ってしまったお父さんは、家族を守るとかいって真実を隠したことで、結果的には子供たちをダークサイドにおっことしてるし。
隅から隅まで、そりゃいかんだろう。
残念ながら、犠牲になってしまう人もいて、中には、直接関係なかったのに、なまじその家族とかかわりもったために死んじゃったなんて不運な人もいます。

最近、神道関係でガチにそちらの仕事をされている方の話を聞く機会がありました。
実のところ、世の中にあふれかえってる恐ろしい幽霊とかに遭遇するようなことは、普通はない様子です。
なんか幽霊とか、普通に渋谷とか歩いていて、見えてしまったとしても、よくわかんないらしい。
その人ははっきりとわかるので、「あれ?私のこと、みえてんの?」と、声かけてきた女子高生の幽霊とかいたそうです。
この話、かなりリアルでした。

私自身、幽霊は何度か見てしまい、恐怖のどん底に落ちたこともありますが、大人になって冷静に考えてみて、「いやいや、普通は見えないものなんだから、見える必要ないよね。見える意味も意義もないよね」って考えになって以後、みなくなりました。
知り合いで、子供が幽霊見る、うちの子供には特殊な力がある と自慢していた人がいますが(実際本当に自慢していた)、周囲が子供のことを心配し、「そういうのを親がしっかり否定していかないと、現実世界とそっちの世界の区別がつかなくなって、狂気の橋を渡ることになるよ」と進言したところ、お母さんがそのやばさに気がついて、そういうことを言わなくなったということもありました。

見てしまった、見てしまうってのは、つまるところ、自分がやばい状態であるってことだと思います。
つまり、あちら側から伸ばされた手を、知らずにとってしまって、やばい橋を渡りかけている。
このドラマ、真っ先に知らずに、その橋をわたって向こう側に引き込まれてしまった人が家族を助けますが、まぁ、普通はそんな助けはない。
悪いものは、よい言葉を連ねて近寄ってきて誘惑するというのは、とっても西洋的な幽霊の描き方だと思いました。
日本だったら、容赦なく説明なしで、恐怖のどん底にたたきおとすから(笑)

結末には賛否両論あるそうですが、私はこれでいいんじゃないかなって思いました。
生きている人は、死んだ人を思い出にして、それから先を笑顔で生きていけばいいと思います。

私は怖いと思うことなく、夜も平気で見ていましたが、あっちこっちに感想見ていると、かなり怖かったって人も多いので、覚悟してみたほうがいいかもしれません。
良作、素晴らしいドラマなので、そこんとこはお勧めです。

Posted on 2018/10/30 Tue. 11:39 [edit]

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すごい映画だった ~search/サーチ  



サンダンス映画祭で観客賞をとった話題の映画、ついに公開です。
ある日、突然娘の行方がわからなくなった。
それを探す父親の姿を、PC画面だけで見せてくる映画。

PC画面しか映さないというのも画期的なんですが、もっとすごいのは、カーソルの動き、一度打った文を削除したり、書き直したりするその状況と内容、検索ワードをどう選んでいるか、YoutubetやSNSをどう見てるかで、父親の感情が手にとるように伝わってくるのが、とにかく驚き。
あせり、困惑、失望、恐怖、不安、心配、驚愕。
全部がそこにつまってる。
いやもうこれ、すごいよ。
データのデリートを躊躇う一瞬の間とかで、見てるこっちは、「うわあああああ!」になるから。

登場する画面は、Facebook、インスタグラム、Timber、Youtubeで、Facetimeも出てきます。
このお父さんは報道もPCで見てるので、それも出てくる。
思い出の動画や写真もやまほど出てくる。
今、この瞬間に見るしかない、見るとすさまじく面白い映画でした。

ネットの普及によって、我々の世界は格段大きく広くなりましたが、その分、真実は混沌の中に埋もれ、個人の秘密はさらに増えています。
お父さんは、娘に友達がいないことを知らなかった。
娘が半年前にピアノをやめていたことも、どこかの湖にいっていたことも知らなかった。
娘を探すお父さんに、「私、彼女と親しかったわけじゃない」と言っていたクラスメイトが、Youtubeに「行方不明になった彼女は私の親友だった」と号泣しながら動画を配信し、水知らずの男が娘にオンラインエロ粘着していたり、「犯人は父親」というタグができたり、もうねー、オンライン社会のクソと暗闇がんがん出しまくりです。

父親の知らないところで、どこの馬の骨ともわからん輩たちとやり取りをしていた娘を知った父親の衝撃。
知らないところで、こっそり会っていた人間がいたことを知った衝撃。
いやもう、全世界のお父さんお母さんを、不安のドン底に陥れるには不足のない映画でありました。

大変残念なのは、日本語字幕。
SNSなので、とにかく出てくる文字の情報量がハンパなく多く。
そりゃもう全部訳せるわけないし、訳したら画面が全部字幕になっちゃうんだけど、その字面が示すいろいろなものもすさまじいもので、ネット社会の明暗を晒しています。
英語がとてもきれいでわかりやすい映画なので、私、前半で字幕捨てて、耳で聞き、必死に画面にでてくる英字読んでました。
物理的に目が痛くなった(笑)

ちなみにミステリー仕立てではありますが、こういう事件における警察の捜査方法を知ってると、序盤で「あ???」ってなるので、そのあたりは個人的にひじょうに惜しかったです。
ただ、ひじょうに上手く作っているので、最後の最後でなんでそういうやり方をしたのか、膝ぽんな落ちが待ってるので、お楽しみに。

あといっこ。
いかに父親が子供のことを知らずにいるのか、それもよくわかる映画でした。
カリフォルニアの韓国系アメリカ人で、父親はIT関係の仕事。
とってもよいお父さんだけど、娘の交友関係を知るために、亡くなった母親が残したデータを探すってあたり、アジア系の家族形態が反映されているシーンだと思いました。
そういうあたりも、たぶん製作側としては意図していたのかなぁと、ちょっと思ったり。

いやぁ、マジで、久しぶりにすごい映画見た、としみじみしています。
これは本当にお勧め。
ちなみに、物語にちょっとでも触れると、超ネタバレにならざるを得ないので、書いてません。
ぜひ、劇場でみてください。
Winの起動音から始まるすごい映画です。

Posted on 2018/10/26 Fri. 19:11 [edit]

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