アニメとGAMEとマンガな日々
よつばと! 8 (8) (電撃コミックス)よつばと! 8 (8) (電撃コミックス)
(2008/08/27)
あずま きよひこ

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やっと発売になりました。
まってたぞー。

なんていうか、大人がちゃんと大人していて、子供がちゃんと子供らしくできるっていいなぁって、しみじみ思いました。
わざわざ子供視線になってないし、過保護にもしてない。
ただ、彼らが彼ららしくいられるように、彼らなりの一生懸命がくじけてしまわないように、いっしょになって声を出し、手をつないであげる。
小さいものはあっちこっち小さいので、知らないままに傍若無人だし乱暴だしバカですが。
それでもそれなりに真剣に生きてるんだよね。

とーちゃんは、自分の感情でよつばに怒ったりしないし、とーちゃん自身の生活がそこにはないみたいです。
仕事や人間関係で悩んでいる様子もないし、もしかしたら好きな人がいたり、あるいは苦手な人がいたりするかもしれないけど、この話は、あくまでもよつばをめぐる世界の話なので、そういうのは描かれていません。

祭り、そういえばもう長いこと見てません、いってません。
昔はあんなに好きだったのに、今はとーっても苦手です>ひとごみが・・・だけど
小さい時、地方に暮らしていた時があったので、神社で紙芝居のおじさんの自転車待って、ラムネとか型抜きガム食べたりしました。
浴衣着るの、大好きでした。

そういえばよつば、浴衣着てないな。
とーちゃん、今度着せてあげてください。
できれば、朝顔か金魚のがいいな。

【2008/08/27 18:51】 | book
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金魚柄に一票!
行竹
そうですか、ついに発売になりましたか。やっぱり昨日本屋にも寄るべきだったと、地団駄。
よつばの話なので、とうちゃんの仕事のこととか家計の状況とか、そういう意味での生活感ないですよね。(あまりリッチじゃないだろうけど。)

そして矢野さんのお祭りの思い出を読んでいて、「型抜きガムと言えば、森田さんと真山が好きだったよな。。。」と懐かしい気持ちになりました。

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アマゾンからリンクが取れなかったのですが、早川書房からルヘインの新作「運命の日」が出ました。
同じく人間の内にあるダークサイドを描く作家ウォルターズは、日々日常の中に潜むおぞましいほどのダークサイドを描きますが、ルヘインのはそれとは違い、もっと暴力的で男性的なエゴや虚栄に満ちています。

「ミスティックリバー」では読後がっくりきちゃって(映画はもっときちゃったが)体力消耗した感じでしたが、次の「シャッターアイランド」は「どしちゃったの?」くらいに、どこをどう面白がったらいいかわからんかったというルヘイン、今回はさらに長編で、しかも我々日本人にはかなりわかりにくい話になっていました。

まだ、人権運動が確立していなかった1900年初頭のボストンで起こった警察官のストライキと、それによって巻き起こった街の混乱(暴動)にまつわる物語で、ありとあらゆる差別と暴力があふれかえった話であります。
黒人はもとより、白人の中でもイタリア、アイリッシュ、スコティッシュ、ユダヤなどなどの人種的差別から、職業的差別、さらには地域的なものまで、よほどのアメリカという国に対する知識とアメリカの歴史や背景を知らないと、「どこに違いがあるのかさっぱりわかりません」ってなことになっちゃう。
アメリカという国は、人種だけじゃなくて宗教やら生活レベル、さらには職業やら血縁やらで、差別やら区別は複雑になっていて、同じ白人でも、アイリッシュで警官とイタリア系靴屋とでは違うという、我々日本人にはさっぱりわからんものがあったりします。

ってなわけでこの物語、ミステリーでもなんでもなく、歴史小説といってもおかしくないものだったりするので、歴史やアメリカに相当通じた人でないと、面白さを感じられずに終わっちゃうなぁと思いました。

私はルヘインは、やっぱりパトリック&アンジーのシリーズが好きで、こちらはボストンの私立探偵を主人公とした小説、5冊刊行されています。
原文でも読みましたが、とにかく角川文庫の訳が素晴らしく、脳天かち割られるくらいかっこいい。
原書で読むとそれがさらにわかり、訳者の他の訳書を探したほどです。

そしてもちろん、5冊すべてが徹夜本。
シリーズとしては、作者本人が「とりあえずこれで終わり」って言っちゃってのが残念。
正直ルヘイン、これ以外の小説は、どれも冗長気味で面白さもいまいちと、個人的には感じてます。
初期の頃の、切れ味のいいお話、切に求めています。

愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
(2001/09)
デニス レヘイン

原題は「Gone Baby Gone」

【2008/08/22 12:42】 | book
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最近、テレビでも怖い話しってのは減りましたが、この時期はやっぱり心霊物はなにげにあります。
私は大人になってから、ホラー話やホラー映画を怖いって感じる感覚が麻痺してしまったらしく、滅多に怖がりませんが、心霊写真とかわざわざ見ないし、いかにもな演出しまくりの心霊番組を見たり、出るってわかってる場所にわざわざ行ったりはしません。
そういうのって、関わると、明らかに自分のまわりの空気がかわるので、怖いというよりそれは嫌だったりします。

ホラー小説はよく読みますが、こちらも「怖くて眠れない」ってものは滅多になく、新耳袋全10巻家に平気で置いてあって読んだりしてますが、「いやー、これはけっこう怖かったよ」ってな本、あります。

ボルネオホテル (角川ホラー文庫)は、すでに故人の景山民夫さんの小説ですが、実際よく霊体験が多かったという景山さんが書いただけあって、けっこうリアルな心霊シーン満載です。
むやみやたらに怖がらせるための穿った心霊シーンつなげたものではなく、明らかに「やってはいけないこと」があり、「なぜ、彼らがそういうことになったのか」もきちんと描いています。
その中で、それぞれがどういう形でその中に取り込まれていくかもきっちり描かれていて、とても臨場感ありました。
何がそういったダークなものから人々を救うのかというのもきちんとあって、それがとてもまっとうなものなので、読後嫌な感じが残りません。
我が家に残る、数少ないホラー小説本の1冊です。

墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)
(1993/12)
小池 真理子

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こちらはもう、どうしていいかわからんくらい怖いです。
たまたま引っ越した場所が、超やばい場所でした・・・・ってそういう話ですが、何の因縁も関わりもない、偶然そこに住んでしまったってだけでふりかかるとんでもない恐怖。
そういった場所に、いつのまにか取り込まれていく人達の恐怖がありありで、読んだ後「ど どーしましょう」という気分になりました。

なんでかわからないけど、いつのまにか取り込まれてしまった・・・ってのは、けっこう怖いような気がします。

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)
(2004/05)
柳田 国男

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まだまだ流行の伝承系は、やっぱり元祖で「遠野物語」かと。
ふつーに怖い。

【2008/08/21 17:03】 | book
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矢野トール
こんにちは。
やっぱりあれは怖いですよね。
意味不明に怖いし、実際ありそうで怖いし、想像してさらに怖い。
なんか、あの前もあの後も、ああいうことはきっと続いていってるんだってわかるところがさらに怖いです。

でもああいう本、またあったら読みたいっていうか・・・(笑)


くまくま
こんばんは。
「墓地を見おろす家」は私も読んだことがあります。
本当に恐かったです。
友人から借りて読んだのですが、友人は一人暮らしの時に読むのは恐すぎるだろうからと、私が実家に帰るまで貸してくれませんでした(笑)


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矢野さんは長いこと外資系の会社に勤めているので、現在ドメスティックな日本企業がどうなっているのかちょっとわかってないんですが。

一時、えらく人気でドラマとか映画にもなっていた「サラリーマン金太郎」と「課長島耕作」(今は社長らしいが)、多くのサラリーマンの支持を得ているそうですが、私にはどうにも理解超えた存在であります。

「サラリーマン金太郎」の方は、妹が同僚だかからがつんといっぱい借りてきて読んでいたので見せてもらいましたが、読む前に「たぶん怒ると思うよ・・・」って言われまして。
んで、読んでみましたが、冒頭で「これ、なに?」でした。
仕事させずに、えんぴつ削るだけの人にヘッドアカウントがある会社って何?
っていうか、えんぴつ削らせてないで、仕事させろ。
っていうか、別にナイフ使わなくても、シャーペンとか設計図専用のロットとかあるだろ?
っていうか、えんぴつ削るのが上手いって感心するとこ?

素朴にツッコミどころ満載でした。

そして、有名な島耕作氏ですが、貸してくれた人に「あのー、この人、いつ仕事してんですか?」と聞いてしまい、「それはね、聞いちゃだめなの」って笑われたという。

正直、金太郎も島耕作も、きれーな女がやたらまわりにいまくり、Hしまくり、モテまくりで、仕事らしい仕事してなくて、でもなんでか知らないけど人望はやたらありまくり。
んで、和服美人がキィだ。

全国のサラリーマンなみなさんは、そこがいいんでしょうか?
「仕事してなくても、美人にモテモテ、人望もあって、しかも出世街道まっしぐら!」なとこが。
それとも、今の日本企業で働く人ってこういうのが普通なの?

・・・と言ったら、会社員な男子諸氏に「そこ、ツッコんじゃだめだから」とかわされました。

ちなみに金太郎の方ですが、輪姦された挙句、そのままの状態で好いた男のバイクに乗せられ、「これが俺のほれた女だぁぁぁぁぁっ!!」ってやられるシーン、市中引き回しの刑に処されたのかと思いました。
「これ、やられてうれしい女はいるの?」と思わず聞いたら、妹が「いや、それはないと思う」と返されましたが。

私、その昔本宮ひろ志マンガは、「硬派銀次郎」とか「大ぼら一代」とか好きで読んでおりましたのよーん。
でも、やっぱり金太郎も耕作もわかりませんでしたの。
サラリーマン金太郎 (1) (集英社文庫―コミック版)サラリーマン金太郎 (1) (集英社文庫―コミック版)
(2004/11)
本宮 ひろ志

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専務島耕作 5 (5) (モーニングKC)専務島耕作 5 (5) (モーニングKC)
(2008/06/23)
弘兼 憲史

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【2008/08/13 10:00】 | book
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矢野トール
シバッチさんのおっしゃるとおりですねー、これはサラリーマンドリームなんでしょう。
でも私も金太郎読んだ時、シバッチさんと同じようなことを感じました。
結局コネじゃん、上に気に入られてなんぼな浪花節な世界やねん・・・みたいな(笑)
どうにもあの世界に馴染まず、数冊読んで終わりにしちゃいましたが。

記事、面白かったです。教えてくださってありがとう。
押井監督の好きな自分の立ち位置がわかりました(笑)



シバッチ
どうもです〜〜。

これらはある種のファンタジーですから、ツッコミながら読んだら負けです(笑)
現実に満足できないサラリーマンが、「人望を得て大きな仕事をし、美女を抱いて万々歳」な夢をみるための作品ですから。

少女漫画の主人公に惚れるキャラが美形ばかりなのと同じで、「こうであったらいい」が描かれている訳ですよ。
拉致監禁して強姦する様なキャラであっても、美形ならOKになる理屈と一緒ですな。
って、矢野さんは嫌でしょうけど(笑)

私は「金太郎」は読みましたが、これって分析すると「結局成功に必要なのは、個人レベルでは暴力、組織レベルではコネ」を訴えている感じがしますね。

金太郎って個人レベルで困ると相手を殴って納得させ、組織レベルだと権力者が助けてくれてますんで。
つまり「しょせん金太郎みたいな人間じゃないと成功なんかしないんだよ」と訴えている様に思えるのですわ。
私はそれに気づいたもんだから、何だか逆に虚しい漫画に思えちゃいました(笑)

ちなみにこうした「ありえねぇ」が受け入れられる要素として面白い記事があったのでご紹介。
宮崎作品で「キャラが高い所から飛び降りて無事に済んでも受け入れてもらえる理由」みたいな話です。
押井監督との比較が書かれていて面白かったですわ。

http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-70.html

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あかく咲く声 (2) (花とゆめCOMICS)あかく咲く声 (2) (花とゆめCOMICS)
(2000/06)
緑川 ゆき

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文庫版2巻読みました。
誰をも暗示にかけてしまう特殊な声・・・・って、ネタだけで終わってしまいがちなこの設定、どえりゃーせつない話になってましたよ。
いやー、電車の中で読まなくてよかった。
泣きそうになった。

「好き」という気持ちは、実はすごく自分勝手で自己満足で、主観的な意識なのでありまして。
少女マンガの世界というのはこの「好き」ってな言葉でもって、すべての女子の夢と希望をかなえてきた世界でありますが、実のところ、「好き」だから何でも許されるってわけじゃない。
だいたい、普通の人が好きでもなんでもない異性からいきなり「あなたが好き」って言われて、挙句に追い掛け回されたり、やたらつきまとわれたりしたら、気持ち悪くてすっごく嫌いになっちゃうのであります。
さらに言えば、「好き」って気持ちをむやみやたらに相手にぶつけるのは、無神経でえげつなくて、下品で卑しい行為なんであるよ。

「あかく咲く声」の国府ちゃんは、ふつーの女の子です。
んで、特殊な声を持っているために、人との距離を取り、自分も相手も守らなければならない辛島君のことが好きになっちゃったわけですが、国府ちゃんはただひたむきに、「どうしたら辛島君のそばにいられるだろう」と考えてます。
自分のそういう気持ちが迷惑かもしれない、負担になるかもしれないとわかっているから、辛島君との距離を詰めることに常に躊躇し、慎重です。
そんなだから、辛島君の何気ない一挙一投足に一喜一憂します。
辛島君はそんな国府ちゃんを見ながら、でも彼女のその「好き」がいつ失われてもおかしくないものだということを知っています。
だから、自分から彼女に近づくことはありません。
国府ちゃんはそんな辛島君が、どうしたら喜ぶのか、どうしたら孤独じゃなくなるのか、どうしたらひとぽっちにしないでいられるかを考えます。
どうしたら好きになってもらえるか・・・ではないのです。

そんな話しだから、ふたりが手をつなぐ、笑いあうシーンはせつないです。
緑川さんはそういう一瞬の絵をすごく上手く描く人で、「好きな人には幸せになってほしい」という想いが溢れてます。
なので、お話しの最後に川口さんが心の中で見るふたりの姿は、胸にせまりました。

撃たれそうになった国府ちゃんを辛島君がかばおうとする。
それを国府ちゃんが身体でかばう。
その国府ちゃんの頭に、辛島君が腕を伸ばす。

究極の恋だなぁと思いました。

【2008/08/11 12:41】 | book
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RUSH 4 (4) (Feelコミックス) (Feelコミックス)RUSH 4 (4) (Feelコミックス) (Feelコミックス)
(2008/08/08)
西村 しのぶ

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出ましたわよ。
今回の収録、2003年からのものなので、ゆうに5年ぶり?
このシリーズの最初が1993年ですから・・・・・・・・・どいつもこいつも、永遠の学生だぜ(笑)

今回はなんだか、西村さんにしては生臭い話しが多かったように思います。
妊娠疑惑、先生とアキの対決。
しかも、「え!!ここでっ!」みたいなところで終わってる所がまるでジャンプの連載。
大きな違いは、次にいつ読めるかどうかわからんとこ。
また5年後だったらどーする?(笑)

やたらゴージャスな高校生からやたらゴージャスな大学生となった百合ですが、ここにきてふと、なぜに彼女にはみな甘いのだろうかとふと思いました。
今まではそんなこと、感じなかったんですけどね。
いろんな意味で傍若無人ぶり大発揮な百合ですが、それが許されてる世界だもんな。
そして、なんていうかむやみに並んだ素晴らしい設定。
ワイズやシャネルに囲まれて、突然南国へ逃亡、離婚歴はあるけれど、彼女に惚れてる歯医者の彼と、幼い頃からいっしょに育ったかっこいい男子、仲良しの友達、おいしいお酒。
そろってんなー(笑)
女子のあこがれの世界マックスですね★

シャネルのスーツとかワイズの服とか、百合くらい背があったら素敵に着こなせるでありましょう。
私はひよこに近い背丈なので、無理です。
ついでに言うなら、ミュールは履けません。
(ヒールも7センチが限界かな)

今回のナイス台詞。
ジョーンズの「この俺が、百合の香水で勃ちそうになるくらいだもんなー」でした(大笑)
この世で最もありえないことだそうです。
あははははははー。
そんなジョーンズ、ひよこにゲイだと思われてました。
固いんだかナンパなんだかわからん奴です。
けっこう好きだけど。

【2008/08/09 22:57】 | book
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あかく咲く声 (2) (花とゆめCOMICS)あかく咲く声 (2) (花とゆめCOMICS)
(2000/06)
緑川 ゆき

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「夏目友人帳」の緑川ゆきさんの前作「あかく咲く声」の文庫版1巻を読んでみました。

彼女の描く話は、みんなの輪にはいれずにある、はいれない某かの理由をもつ人たちを描いているいるような気がします。
でもはいれない彼らに他の人に対する羨望や憎しみ、違和感とかはなくて、ただ黙ってその輪を見つめている・・・ってそんな感じ。
その距離感、空白感がすごく上手い人だなぁと思いました。

「あかく咲く声」は、特殊な声を持つ男の子と、彼を好きになった女の子の話です。
意図せずに他人に大きな影響を与えてしまうため、人々と関わることを避け、自分自身をコントロールし抑えている男の子は、当然人と距離を保ち、自分を厚い壁でおおっています。
女の子はそんな彼に近づこうとしてがんばるわけですが。

このがんばり方が素晴らしい。

世の中、マンガでもアニメでもゲームでも、恋するノータリンで馬鹿でノロマな亀の女の子たちは、「こんなにがんばってるんだもん」「一生懸命なんだよ。私」ってな台詞を武器に、ターミネーター真っ青の行動力と攻撃力を見せて、男の子たちを篭絡していくわけですが、緑川さんの描く女の子はそんなえげつないことはいたしません。

どうしたら彼に近づけるだろう、彼の心の扉を少しでも開けるにはどうしたらいいだろうと、悶々としてます。
んで、けっこうダメ度炸裂な事もしちゃうんだが、そのダメさ加減が「だって私、彼のこと好きなんだもん」というターミネーター理論に基づいてません。
だから彼女のがんばる姿は、なんだかせつなくて、ちょっと胸が苦しくなる。

対する男の子は、表だっては全然彼女に素っ気ないままですが、作者が一瞬、あるいはヒトコマで見せるものが素晴らしく、それは彼女がプレゼントしてくれたハンカチを使うことをためらい、自分のシャツで血をぬぐっちゃうとか、彼女が無事にひとりで帰ったかどうかを、もう誰もいない教室で彼女の机を見て確認するとか、そういうふうに描かれています。
緑川さんは、そういう一瞬の間・・・みたいなものを描くのがとても上手と思います。

あああああ、おねーさん(私のこと)、読んでいて胸がきゅーーんってなった!!!

男の子が、実はとっても大事に想っているふたりの友人のために、雪を一瞬にして桜の花びらに変えるシーンは秀逸でありました。


【2008/08/09 09:56】 | book
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巷でまったく話しにも出てないのですが、でも個人的にはすごく好きって本があります。

ノーティアーズノーティアーズ
(2001/06)
渡辺 由佳里

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新潮小説大賞受賞作なのですが、文庫にならないまま終わってしまうかも・・・な残念な本。

ボストンに住む日系のビジネスウーマンが、仕事や人間関係の中で紆余曲折し、傷つき、挫折する中で、本当の仕事、本当の友人、本当のパートナーに出会っていく話しです。
キャリアウーマン描いたいかにもなお話しでは当然なくて、成功譚でもありません。
結果的には主人公は、素晴らしい結婚相手も、華やかな仕事も、高額の年収も失っています。
でもなんていうか、心に暖かいものを残すお話。
最後に主人公が声をあげて号泣するボストンコモンは、街の中心にあるとてもきれいな大きな公園で、訪れた時「ああ、ここで彼女が泣いたんだ・・・」としみじみしました。

豚が飛んだら (ヴィレッジブックス)豚が飛んだら (ヴィレッジブックス)
(2004/01)
ロビン シスマン

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こちらは原題が「ただの友達」って意味なのですが、本当にただの友達だった男女の関係を描いたお話しです。
どっちも「しょーがねーなー」みたいな感じの腐れ縁な関係で、それぞれつきあっている人もいるし、互いのこともよく知ってて理解しています。
でも人間、絶対に人には明かさない痛みや、知られたくない傷なんかがあって、男は女のそういう部分を思いっきり踏みつけにしてしまい、彼女をものすごく傷つけてしまいます。
自分に対する甘えや浅はかさから、うっかりしてしまったことで大事な人をひどく傷つけてしまう。
相手を傷つけたことで、自分も傷ついてしまう。
そういう話です。

こちらも、女性が号泣するシーンがあるんですが、本当にせつなくて悲しいです。
いっしょに泣いちゃったい(笑)

そんでもって、「男ってほんとに馬鹿だ」と思うのでありました(笑)

【2008/08/07 10:58】 | book
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NARUTOの最新刊巻ノ43が出たので、未読だった41巻からまとめて読みました。
連載の方では、サスケが真実を知る前あたりを読んだだけなので、今回そのあたりのすべてを読んだわけですが。

ものすごい悲劇であり、ここまで入り組んだ事態に翻弄されてここまできたサスケが哀れでなりませんが、すべてを知ったサスケがそこで下した選択に「ああ、結局彼はそれしか出来ないんだ」と思いました。
イタチが一族のすべてを抹殺し、その存在のすべてを賭けても守らければならないと思ったもの、結局サスケは何も理解していないし、受け取ることもしなかったわけで。
彼の選択はすべて、憎しみと私怨なのでありました。

過去、木の葉とうちは一族は敵対していたのをそのまま、サスケの父を頭としたうちは一族は木の葉に叛旗を翻そうとしていたのを、暗部にいたイタチが使命をもって一族を抹殺していたという事実。
木の葉の存在が揺らぐようなことがあれば、その火はあっという間に飛び火し、戦火が広がることが考えられる時勢に、イタチはその火種となる一族を葬るという選択をしたわけです。
けれどそれはあくまでも表に出来ない裏の事情と歴史。
殺すことができなかった弟を残し、イタチは裏切り者という汚名を背負ったまま暁に潜入して、サスケが自分を追ってくるのを待っていた。

サスケの悲劇は、才能があり強かったということなんじゃないかと思いました。
すべてを知る火影らが、それでもサスケを木の葉に残して忍として教育していた、分け隔てなく存在を認めていた、悲劇的な真実を隠していた・・・という事に、サスケは気づいていません。
いや、わかる気もないのか?
最初、彼は一族を滅ぼしたイタチを倒すことを目的とし、真実を知った後は今度はイタチにそこまでの犠牲を払わせ、自分を追い込むきっかけとなった木の葉殲滅を誓う。
じゃあ、叛旗をひるがえして、とりあえず現在平和な木の葉をまた戦の嵐の中に叩き込もうとしていたうちは一族のことは「いい」ってことなわけ?
あくまでも自分の立ち位置のみ、大局を見ずに相手を憎むだけのサスケ、イタチが命も誇りも存在のすべても投げ出して守ろうとしたものは、サスケにはまったく意味のないものでした。

木の葉を叩くということは、いっしょに育ったみんなを殺すということなわけで。
まー、サスケならやるだろうけど、その中には、サクラもナルトもいるのです。

おっきくなるまでに、一回誰かに死ぬほど叱られて、ボコられておくべきだったよ、サスケ。
にーちゃんが何でそうまでしなければならなかったのか、全然わからないほどにアンポンタンな、ケツの穴のちーせぇ男になる前に。
あんなにたくさんの人達が君の前にいたのに、君は誰の背中からも学ぶことはなかったんだね・・・・と、おねーさんはしみじみ思いました。
NARUTO 巻ノ38 (38) (ジャンプコミックス)NARUTO 巻ノ38 (38) (ジャンプコミックス)
(2007/06/04)
岸本 斉史

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んで、今後の物語にえらく影響するであろう、重要なキィがいくつかありました。
アスマ死亡でショック受けてたら、今度はエロ仙人もだし・・・・。
アスマの遺志はシカ丸が継いだわけですが、エロ仙人の遺志はナルトが継ぐことになるのでしょう。

なんかナルトも、壮絶に暗い展開になってきた気配・・・。

【2008/08/06 09:42】 | book
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PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (6) (ビッグコミックス)PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (6) (ビッグコミックス)
(2008/07/30)
浦沢 直樹

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ロボットに感情がある・・・・と見てしまうのは、人間の性のようなもので、人は相手がどんなものでも、無機質にでさえ人格を見出してしまう(つくりあげてしまう)生き物であります。
でも、この「PLUTO」の中で描かれているロボットは、明確な人格を持ち、限りなく人に近い生活を送り、人類とは別の存在(人類的には生命物体という認識)として共存する存在。
その中で、人からもロボットからも尊敬され愛され、さらには最強のロボットたちと言われた者たちが次々と破壊されていくわけですが。

ゲジヒトがついに“死”んでしまいました。
原作を知らない私はびっくりでしたが、原作ではもっと早くにそういう事になるそうです。
本編始まってずっと、物語の語り部でもあり軸でもあったゲジヒトがいなくなって、これからどうなるのかと思っていますが、原作ではこれからイプシロンの戦いの後、アトムが復活します。

この物語(というか、アトム全体として)は、ロボットという存在そのものが限りなく人間に近い状態で存在する世界で、彼らは感情と呼べるものを持ち、人間と同じく働き、家族も持ちます。
誰かを愛し、友情をはぐくみ、喜びや悲しみを感じる。
読んでいる我々が、ゲジヒトや他のロボットを“生物ではない”と実感するのはなかなか難しい。
しかも、最強と呼ばれる彼らのもっとも大きな共通点は、力の強大さではなく、かつてあった戦争によって心に大きな傷や罪悪感を持っているというところです。

「AI」や「WallE」を見ていると、とんでもない怒りの部分も感じるわけですが、それは彼らが人間の都合で作られ、人間の都合で勝手に廃棄されているのにも関わらず、おのれの存在に疑問を持つことなく、忠実なまでにその存在の意義をまっとうしようとするからです。
「AI」の子供はあくまでも母親を求めて永遠の子供であり続け、WallEは700年もひとりぽっちでゴミ処理作業を続けている。
それがどんなに孤独で厳しく、過酷なことであっても、彼らはそれを感じることはありません。
人間の身勝手さに怒ることもないし、憎むことも恨むこともありません。


「PLUTO」に出てくるロボットは、その寂しい、悲しいを認識します。
罪悪感にさいなまれ、孤独を感じ、誰かを愛して大事に思う。
けれど、彼らはやっぱりマシンでしかなく、記憶は人の手によって消去できるし、ボディもつくりかえることが出来る。
ゲジヒトの妻が、「メモリー(記憶)を消したくない」と言った最後の言葉。
それは本来、“メモリー”ではなく“データ(記録)”と呼ばれるものであると思います。
どんなに人に近い存在になっても、彼らは人為的な操作のもとにあるということをあらためて尾も知らされる一言でした。

そしてそれが、この物語のキィにもなっているような気がします。

【2008/08/01 09:39】 | book
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秘密(トップ・シークレット) 5 が出ました。
画像が用意されてから感想書こうと思ったけど、待てませんでしたよ。

今回のメインストーリーは2つの死体。
どちらも肉親による犯罪で、キィワードは「知ることで何が真実かわかる・・・・」です。

そして、前回青木にキスした監察医三好雪子の“秘密”と、薪さんの秘密にも迫っています。
なんていうか、女って、こんなんばかりじゃないよと言いたい。

最初の掲載からずっと、読むと壮絶に落ち込むし、やるせない気持ちになるし、本当にどーしよーもなくなっちゃうんですが、でも読まずにはいられないというかそういうマンガです。
よくもまぁ少女マンガ誌に掲載できたよなと思いますが、今人気あってそれなりのポジションにありますが、掲載当初は作家にとっても編集にとっても挑戦だったんじゃないでしょうか。

人は誰しもその心に秘密を持っているわけですが、この話しはそれを本人が語る、ないしは推理した刑事が語るというわけではなく、あくまでも脳内に残った映像(時には想像における画像)によって、その人の、あるいは事件の本質に迫ります。
秘密というのは、どうして秘密にしたいのか、あるいはなぜ秘密にしなければならないのかって所にものすごい大きな理由があり、わざわざ“秘密”にする所以は、結局は深くて暗い闇の淵にそれがある場合が多いからなのかもしれません。

毎回悲しくなっちゃう話ばかりですが、新刊の最後の話はもうなんていうか、頼むからもういいからって話でした。
深刻な事件じゃありません。
でもこういうのって、日常普通におきてることで、でも絶対にあっちゃならないことだと思います。
雑誌掲載時に読んで、あまりに悲しくて泣きましたよ、私は。

言葉で伝えなければわからないと言っていますが。
相手に聞く気がなければ、言葉だって伝えることはできません。
ましてや、相手が理解する気がなければ、真実なんて意味のないものに成り果てます。

そうならないようにするのが人間だと思いますが、でも現実はそうなってないことが多い。
そしたらもう我々は、互いの脳をさらけだされて衆人に晒して真実を見せるしかないのでしょうか。

秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))秘密―トップ・シークレット (1) (Jets comics (234))
(2001/12)
清水 玲子

こちらは1巻

【2008/07/30 05:18】 | book
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矢野トール
脳に酸素がまわってない状態で5分以上ですからねー。
ああいうおかーさん、多いんだろうなぁと悲しくもあり、ムカつきもあり。

蒔さん、そうなんでしょうかね?
でもなんか、そういう簡単なゲイとかってのじゃないような気がしなくもありません。
あのおねーちゃんの態度も、実はえらく気に入りません(笑)

切なかったですね
行竹
短編の方は、私にとって号泣ものだった盲目の少年と犬の話とリンクしているせいもあり、もう切ない、やるせない。最後に希望がありそうではありましたが、多分実際にああいう展開だったら障害残りますよね。。。
薪さんってやっぱりそうなんでしょうか?

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本のレビューばっかりなのは、週末アニメ見ないでゲームばっかりしていたからです(笑)

コープランドとルイスの「愛させる技術」「モテる技術」が文庫化となりました。
私、このシリーズ全部ハードカバーで読みましたが、なかなかどうしてナメたもんではありませんでした。

最初に出たのは「モテる技術」の方ですが、本当に純粋に「どうしたらモテるようになるか」をきちんと筋道たてて具体的に説明していて、しかも運命だの真実の愛だのといった安易な発想に頼ることなく、あくまでも自分をどうモテる人間に変えていくかということを書いた本でした。
当然女性版もそういうのが基本。
なので、巷あふれかえっている恋愛ハウツーにはない、具体的な自己改善方法やら方法やらが提案されています。

すごく好感が持てたのは、自己肯定型のモテ本ハウツー本ではなく、「人から好かれる、好意を持たれる人間にはちゃんと理由があるんだ」ってのがベースになっていて、さらに「きちんとした人から好意を持たれ、きちんとしたつきあいをするには自分もきちんとしないとだめなんだよ」ってなことを書いているところ。
自分だけ満足していれいばいい人になんか、絶対すてきな恋やら、素晴らしい相手なんて、そりゃ現れないもんね。

内容は、男女ともに基礎は同じです。
それ読み比べて、人から好かれる、魅力的な人間には男も女も関係ないなって改めて思いました。

で、実は私、この作者のルイスさんとメールでやり取りしたことがあります。
日本での評価はどう?とか聞かれたのですが、当時、話題にはなっていましたが、売れ行きのほうはちょっとよくわからず。
日本人、安易に「あなたの本当の魅力がわかる運命の人と、こうしたら出会えるはず」みたいな嘘ばっかりな本が今も昔も流行で、この本にあるみたいに「まず、自分を変えていかないと」ってなアプローチはあまり響かないかもと思ったりしましたが。

ハウツーものとしては、別にモテなくても愛されなくても、自分を良くしていくのにはひじょうに有効なメソッドはポイントがたくさん書かれているので、そういう意味では読む意義のある本と思います。
結果、モテて愛される可能性もないとは言い切れませんよ(笑)

愛させる技術 (ソフトバンク文庫 コ 2-2)愛させる技術 (ソフトバンク文庫 コ 2-2)
(2008/07/17)
デイビッド・コープランドロン・ルイス

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モテる技術 (ソフトバンク文庫 コ 2-1)モテる技術 (ソフトバンク文庫 コ 2-1)
(2008/07/17)
デイビッド・コープランドロン・ルイス

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【2008/07/28 15:43】 | book
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赤江瀑名作選 (学研M文庫―幻妖の匣)赤江瀑名作選 (学研M文庫―幻妖の匣)
(2006/12)
赤江 瀑

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えらく暑い週末、ゲームの合間にねっころがって読んでおりました。
最近は新刊もほとんどなく、選集ばかりが文庫化の赤江漠ですが、何度読んでもこの人の小説の耽美さ、絢爛さはすごいです。
しかも、えらく男色の空気が濃い。
間違ってもやおいとかBLではありません。

最初の読んだ赤江作品は「禽獣の門」でした。
睦まじい男女が旅先の戸外でそういう雰囲気になった時、地元の若い男たちの某かの集団に遭遇し、そこで“男”の方が陵辱されます。
主人公の男は能の舞手で、その時の女性と結婚しますが、男は自分が男に組み敷かれた時のことを忘れられず、それをストイックなまでに追い求め、舞の中で昇華していきますが、最後のところで何かが足りないと思い悩みますが、その最後の部分を埋めたのは、奇しくも彼が遠ざけていた妻である女性の情念でありました。

・・・・・・・・ってな話しを、中学生で読んでしまった私であります(笑)

すべての作品、描写が絢爛豪華で極彩色、耽美にして優美です。
とにかく美青年、美少年登場率高し、男色の空気濃く、眩暈がするほどの匂いがある話しばかり。
刀をめぐる異母兄弟の関係を描いた「オイディプスの刃」や、美しい刺青をいれるのは官能に満ちた肌が条件と、美貌の若者に抱かれながら刺青をほどこされることとなった女性の内腿に残された小さいな刺青のいわれを語る「雪華葬い刺し」などは有名ですが、その他、熱帯魚の水槽越しに見た男女の睦言を忘れられずに追い求める青年の話とか、京都の山奥で色子だった青年たちの霊と語る女性の話、竹林の中に現れた幽庵にいる男女と関わってしまった男子高校生の不思議な体験などなど、耽美の極地!みたいなお話しばかり。

今はほとんど絶版で、写真にあるもの以外は光文社文庫から出ている3冊が本屋さんで買えるものになっています。
うっかり処分してしまい、今再度収集している人もけっこういるらしく。

ちなみに我が家には、文庫はすべてそろっていたりします。
いやー、もう処分なんてできませんでしたよ(笑)
挙句に、持っているのに総集編とか全部買ってしまいました。

文庫化されていないものもたくさんあるので、そちらもいつか文庫収録してほしいです。
収録されていないものの中に、「これぞ男色!!」ってな話がひとつあるんですよねー(笑)

【2008/07/28 11:22】 | book
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聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC)聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC)
(2008/07/23)
中村 光

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宗教関係ない日本という国ならではのこの本、やっぱり最高に面白いです。

今回はクリスマスから始まります。
「あなたは神を信じますか?」って、イエスキリスト本人に向かっていっちゃうって・・・・(爆)
風邪ひいて病院にいったほうがいいのに、「僕たち、保険証ないんだよ。支払いが怖くていかれない」って・・・・(爆)

熱心なクリスチャンとか、熱心なブッディズムの人とかがこの本読んだらどう感じるだろうかと思いますが、いやー、たぶん単純に理解できないだろうなーと思います。

いやー、なごみます、この本。

【2008/07/27 09:20】 | book
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ブラック・ラグーン 8 (8) (サンデーGXコミックス)ブラック・ラグーン 8 (8) (サンデーGXコミックス)
(2008/07/19)
広江 礼威

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発売当日買って読みましたが、絵が用意されるまで記事待ってた次第です。

ロアナプラがどえりゃーことになってます。

ロベルタの復讐の行方が、ただの狂気に変貌していく様が恐ろしいほどです。
もともとそのために人為的に改造された彼女、人としての最後のストッパーだったものが“殺害”されたことで、彼女の“人”であった部分は崩落しました。
彼女が見ていた良心の象徴であった男の亡霊は、本当の亡霊だったのかもしれません。
彼は彼女の想像していたのとは違う形で、それを止めます。
けれど、彼女は“それ”に銃口を向けます。
彼女の、人として生きられる最後の、最愛の存在に向かって。

張さんが以前ロックのことを、「相当なワルだ」的に言っていたことがありますが、今回読んでなるほどと思いました。
ロックは自分で何もしていません。
しかし、事態を動かしています。
しかもとても微妙な形で。
やくざの一件の時もそうでしたが、あの時のロックはまだ、「情で動いていた」ような空気をまとっていましたが、今回は違います。
張さんはそれを「偽善」と呼びましたが、いやいや、そんなもんじゃないでしょう。

ロベルタはもう救えないと思います。
彼女の存在は、もうすでにあの双子と同じ世界にまで堕ちていってしまっている。
もし、彼女が本懐を遂げたとしても、そこには累々と死体が重なり血が流れ、その中には彼女が愛した者たちも含まれている。
そしてもう、彼女には人として戻るべき場所がありません。

この話しが終わったら、「ブラックラグーン」はどうなっちゃうのかなーとちょっと不安。
徹頭徹尾、ダッチとベニーが出てきていません。
ダッチははっきりと、自分たちはただの運び屋だといっていますが、ロックはすでにただの運び屋ではない域の事を自ら行っています。
張さんはそれを指摘し止めましたが(その意図はともかく)、ロックはそれを蹴っています。
ロックはもう、ただの運び屋ではなくなりました。
これからどうなるのか。

そして、バラライカ率いるホテルモスクワが、フル装備でこの騒動に参入します。
かつてないほどに本気で。

次巻出るのはまた来年・・・・・・・・・・・・・・・・・どーしよー。


【2008/07/27 09:13】 | book
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